2021年1月 1日 (金)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(22) まとめときます

 あけましておめでとうございます

 仮想的巡礼者の“私”は、昨年11月10日に自宅のある相模大野に無事戻ってきました。ということで、実体の“私”と仮想的巡礼者の“私”の両方がそろって(虚実一致か?)迎える、久しぶりのお正月です(^^) 面倒くせー奴 > 自分
 この機会に「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」のまとめをば……本編である「坂東三十三観音巡礼歩き旅」については、「坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(10) 旅はまだまだ続く……らしい」に書いていますので、興味のある方はご覧ください。

 結願御礼の目的地は長野の善光寺。往路は甲府・佐久・小諸を経由、復路は軽井沢・富岡・飯能を経由し、総距離は527kmでした。意外と近いですね、長野。
 実質15日間、1日平均で35km(偶然にも本編と同じ)。一日あたりの最短距離は富岡製糸場見学モードだった2019年9月15日の10km、最長距離は佐久から北向き観音を経由して上田まで歩いた2019年4月5日の47kmでした。う~ん、本編の頃に比べて1日に歩ける距離が減ってるな~ 老いか(ToT)
 15日で往復できる意外と近い長野ですが、実際には出発から帰着まで3年強もかかってしまいました。理由については何度も書いているので割愛しますm(__)m

 これにて坂東三十三観音巡礼歩き旅シリーズは、完全に終わりです(^^) 今までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 正月から「終わり」の話しだけというのもどうかと思うので、今後の話しもちょっと……
 なんと言っても「歩くこと」が大好きな私、今後も「歩き旅」は続けて行きたいです。本来なら2011年に列車利用で結願した関東三十六不動を、今度は全て歩いてみたい、ところですが……長期間を要する計画が立てられない現状を踏まえ、当面は単発の「歩き旅」をやっていこうと思ってます。
 そこで、写真のホームページ「帰ってきた!二ッ目日記」でやっていて、最近お休み状態だった「気まぐれ散歩」を「歩き旅」として再開することにしました。

 さて、最初の一歩はどこにしようかな??

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2020年11月10日 (火)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第15回(東飯能-相模大野 45km)

 坂東三十三観音結願御礼歩き旅の第15回、そして最終回です。

 1週間前と同じ八高線で東飯能へ。今日は平日なので通勤客でほぼ満席状態です。車内は暖房が入っているものの、換気が良いので気温低め、歩く格好(冬用の長袖Tシャツとベスト)のまま乗っているので、かなり寒いです。居眠りして乗り過ごす心配はなさそうです。
 7時5分、東飯能駅をスタート。手がかじかむので今シーズン初めて、手袋を着けました。
 入間川を渡って入間市へ。細くて歩道も満足にない道なのに、交通量が多くてちょっと、いやかなり怖いです。都心と違って郊外では、ドライバーがあまり歩行者を意識してくれないような気がします。

D2020111001 本日前半の行程は、道順がかなりややこしいので、あらかじめGoogleマイマップに作成した経路情報を頻繁に確認しながら歩きます。スマフォを使うと手袋がうっとうしいので、まだちょっと寒かったけど外すことにしました。
 道路脇には茶畑が目立ちます。狭山じゃ無いのにと思ったら、狭山茶の主産地は入間市なんだそうです。
 快晴で茶畑の向こうには雪を頭に乗せた富士山がクッキリ。気温も徐々に上がりとても気持ちの良い天気。乾燥のため唇がパリパリしてくるのが玉に瑕です(^0^;)

D2020111002 横田基地に近いので上空を頻繁に軍用機が通過していきます。鳥、飛行機、アイアンマン……空を飛ぶ物は何でも好きなので、エンジン音が聞こえると、つい空を見上げてしまいます。おかげで横田基地を通過するまで、ちょっとペースダウン(^^ゞ オスプレイのモード転換を間近で見ることができて、ちょっと興奮(^^)
 横田基地からは国道16号線を歩くので、歩道も広くて快適になりました。気温は更に上がり、冬用のTシャツではかなり暑い……ちょっと後悔。

 多摩川を渡り、八王子市街に向かうために国道16号線とお別れして、ひよどり山トンネルへ。ひよどり山トンネルは小宮公園の下に掘られ、全長1030mもあります。でも広い歩道があって、この旅で通った数々のトンネルの中では一番安全なトンネルかもしれません。さすがは元有料道路です(^^)
 八王子駅の中を通り抜け、再び国道16号線。ゴールの相模大野駅まで残り20km、本編を合わせて2200kmもあった行程の最後の20kmです。

D2020111003 たったの20kmですが、すでにこの時点で両膝が悲鳴を上げています、ちょっとした段差が辛いこと……にも関わらず道は上り坂に、交差点には「御殿峠」の名前が、ここまできて峠か~、これで最後にして欲しい(^^ゞ
 願いが通じて、その後はほぼ平坦な道になりましたが幹線道路ゆえ、交差点に横断歩道がなく歩道橋を渡らなければならないことが何度も……裏道を選べば良かった(..;)
 快晴だった空に雲が増え、夕暮れも近づいて気温が下がってきました。やっぱり冬用のTシャツで正解だったか(^^ゞ

 すっかり暗くなった16時55分、相模大野駅に到着しました。これにて坂東三十三観音巡礼歩き旅シリーズは終了です、長い間お付き合いいただきありがとうございました。あっ、番外編の方はもう少し続きますm(__)m


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2020年11月 3日 (火)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第14回(寄居-東飯能 39km)

 坂東三十三観音結願御礼歩き旅の第14回。

 仮想的巡礼者の私は、昨年11月13日に埼玉県の寄居に到着して以来、諸々の事情でほぼ1年間足止めを食ってました。やっと、やっとの再開です。
 4月の「番外編(19)」で次は川越に寄って、その後も寄り道しながら相模大野へ戻る、と書きましたが……ここまで足止めが長引くと、寄り道している余裕は無くなりました。再び身動きが取れなくなる事由が発生する前に、一気に相模大野を目指すことにしました。
 寄居から相模大野までは80km強。この旅を始めた頃の体力があれば、最終列車で寄居に行き、夜中にスタートして1日でゴールを目指したかもしれませんが、今はとても無理。そんなことをしたら途中で行き倒れるかもしれないので、無理せず2回に分けて歩くことにしました。ホントはやってみたいんだけどな~(^^ゞ

 相模大野から寄居に行くには、池袋から東武東上線を使う経路と、八王子から八高線を使う経路があります。東武東上線を使う方がちょっとだけ早く寄居に着くことができますが、ローカル線の雰囲気を味わいたくて八高線経由にしました。
 祝日の八高線は乗客もまばら、学生さんと登山者(どこに登るんだろう?)が大半でした。ローカル線の雰囲気を味わう、といっておきながら、ほとんど居眠りをしているうちに寄居に着いてしまいました。
 寄居スタートは7時55分、直ぐに荒川を渡ります。この辺りの荒川は下流域と違って、なかなかの景観、紅葉がもう少し進んでいれば良かったのに……残念。

D2020110301 国道254号線(川越街道)を川越方面へ。この辺りはホンダの工場が多いです。小川バイパスではなく旧道を歩いたため、ちょっと寂しい……夜なら歩きたくない道です。最近、全国的に熊出没のニュースが多いですが、この辺りは大丈夫だよね? 熊と戦って勝つ自信はありません(^0^;)
 しばらく歩くと八高線沿いに出て、人家も増えて一安心。小川町駅を過ぎたところで川越街道とはお別れです。川越まで行きたかったな~
 ところで駅名は「小川町」ですが交差点名は「小川駅入口」、この違いはなぜでしょう??

 八高線に沿ってしばらく歩くと、懐かしい地名が目に入りました、「ときがわ町」。「坂東三十三観音巡礼歩き旅」の序盤でお参りした、第九番札所 慈光寺のある町です。2014年5月のことで……もう6年も経ったのか、こんなに長引くとは想定外でした。
 朝はちょっと肌寒かったけど、正午が近づいて汗ばむ程の暖かさになりました。薄着できて正解!?
 八高線の越生、毛呂と朝とは逆に駅を辿っていきます、当たり前だけど(^0^;) ところで「毛呂」は「もろ」ですが、つい「けろ」と読んでしまうのは私だけ??

D2020110302 上空……ちょっと西側をビジネスジェット、同じ機体かは分かりませんが、同じ型の飛行機が何度も往復しているのに気づきました。ホンダの工場があったので、もしかしてホンダジェット?? 写真を撮ってみたけど、遠すぎて判別できませんね~、ウィングレットの付いた主翼が似ている気もしますが。ご存じの方は是非教えてください。

 飯能市に入りゴール地点の東飯能駅まであと少しですが、1年間のブランクは大きく、そろそろ限界。道路のちょっとした凹凸が越えられず、つまずいたり、よろけたり、まったく情けない(>_<)
 たぶん6年前には影も形もなかった、ムーミンバレーパーク(の駐車場)を横目に見ながら、飯能市街へ向かいます。
 16時25分ふらふらしながらも東飯能駅にたどり着き、八高線で帰路につきました。

 次回はいよいよ最終回?
 東飯能から相模大野は45km、今回よりも更に1時間強の行程で不安いっぱいですが……まぁたどり着きさえすれば自宅に転がり込めば良いので、なんとかなる……といいな~(..;)


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2020年9月 2日 (水)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(21) 練習コースについて

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」は、昨年11月13日に寄居に到着して以来、9月になっても足止め状態です。坂東三十三観音巡礼歩き旅シリーズ史上最長の足止めです(>_<)
 昨年末からの家族の入院騒動は3月頃にやっと落ち着きをみせ、そろそろ歩き始めるか? と思ってたら新型コロナウイルスの流行が……ここまでですっかり身体が鈍ってしまいました。このままでは、今まで通りの行程をこなすのは絶対に無理(^0^;)
 ってことで9月の再会を目標に、7月の長雨、8月の猛暑にもめげず長距離を歩くための身体を再構築してきました。

 なのに、なのに……またまた家族が怪我。なんか最近、呪われてないか?? > 私。
 入院するほどの怪我ではないのですが、正直言って自宅療養は入院するより大変でした。在宅での看病生活2週間余、そろそろ出口が見えてきましたが、またまたすっかり身体が鈍ってしまいました(>_<) 鈍った身体を元に戻すには、休んだ期間よりもはるかに長い期間が必要なので、ちょっと凹みます。

 嘆いていてもしかたない、「本編」が進まないなら「番外編」です。「番外編」としてコロナ自粛にも対応(?)した、神奈川県内で完結する練習コースを紹介したいと思います。ただし私の自宅がある相模大野を起点としているので、参考になる人はほとんどいないと思います。まあいいか(^^ゞ

 まずは「境川下りコース」(勝手に命名)です。

 相模大野は神奈川県相模原市の東の端に位置していて、すぐ隣は東京都町田市です。その境界を流れているのが境川で、かつては武蔵国と相模国の国境となっていました。河口は片瀬江ノ島、小田急線で江の島へ行ったことのある方は、片瀬江ノ島駅(小田急江ノ島線の終点)を降りて直ぐに川を渡ったと思いますが、あれが境川です。
D2020090201 町田駅付近の境橋から片瀬江ノ島まで歩くと30km強の行程になります。ほとんどの区間がサイクリングコースとして整備されているため歩きやすく、カワセミをはじめサギ類、カモ類などの野鳥が多く生息していて楽しめます。少し西側を小田急江ノ島線が走っているので、万一バテた時にエスケープしやすいのも助かります。

 ただ河川敷は日陰がほとんどなく、自動販売機やコンビニエンスストアの類いやトイレも少ないため、特に暑い時期は水分の確保に注意が必要です。でも私はあえて真夏に歩いてます……耐暑訓練です(^^) 水はハイドレーションで2L程持って行かないと足りません。
 順調なら片瀬江ノ島には7時間ちょっとで到着します。体力に余裕があるときは、そのまま新江ノ島水族館(年間パスポート持ってます)へ行って、大水槽の前で涼んだり、イルカショーで水を浴びたり(^^ゞ、デッキで海を眺めながら生ビールを飲んだりしてから帰ってきます。最近は新型コロナウイルス感染予防のためか、酒類販売を中止してるようで残念です(..;)

 続いては「宮ヶ瀬ダムコース」です。

 “コース”と言いつつ歩いたのはまだ1度のみです。毎週のように「境川下りコース」を歩いていたら、さすがに飽きてきて、どっか他に良いコースはないかと地図を眺めていて見つけました。
 宮ヶ瀬ダムは以前から一度行ってみたいと思っていたものの、なかなか機会が無くて……まさか我が家から20km、歩いて4時間強の近さ(?)とは、早く気づけば良かった。

 相模大野からひたすら西へ、下溝駅近くでJR相模線のガードをくぐり、昭和橋で相模川を渡って更に西へ。神奈川県内陸工業団地を通り抜けると、間もなく中津川沿いに出ます。ここまでの道はちょっと分かりにくいですが、スマフォで確認しながら歩くので問題ありません。市街地なので自動販売機やコンビニエンスストアも多く、食料や水分の調達にも不自由しません。

 後は中津川に沿って上流に向かって歩あるくだけです。沿って、と言っても川はほとんど見られずちょっと退屈です。たまに見える河原ではキャンプを楽しむ人が多く、夏ならば水着の女の子が目を楽しませて……バキっ☆/(x_x) 色即是空! キャンプ客のためか公衆トイレも多く、助かります。
 宮ヶ瀬ダム最寄りの半原バス停を過ぎれば、15分程度で到着です。また帰りはここから路線バスを使うと、本厚木まで50分くらいで戻れます。

D2020090202 今回は初めてだったので、そのまま観光モードに変更し、ケーブルカー(インクライン)を使ってダム堤の上に登り景色を楽しみました。さすがに首都圏最大のダムだけあって雄大な眺めです。
 残念なことに屋内にある展示施設は新型コロナウイルス感染防止のため、休館中です。ダムカードももらえません(>_<)

 距離は20kmと短めですが後半は上り坂が多く、ほぼ平らな「境川下りコース」よりもキツイ気がします。帰りに半原でバスに乗らずに、本厚木方面に少し歩くとか、隣接する県立あいかわ公園の中を散策するとか、応用範囲は広そうです。ケーブルカーを使わずに公園内を通って高低差150mのダム堤まで何往復かすればそれなりにトレーニングになりそうで、実際に可能かどうか次回は試してみようと思っていたところ、冒頭に書いたような事態でまだ実現していません。早く行きたいよ~


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2020年5月10日 (日)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(20) スマフォの話

 足止めを食ってる時の恒例、道具のお話です。今回はスマートフォン……スマフォです。
 歩き旅とスマフォに何の関係があるんだ? といわれそうですが、これが大ありで……靴の次に重要なアイテムかも知れません。
 そもそも私がスマフォを買ったのは歩き旅を始める前年、2013年11月ですからスマフォ歴と歩き旅とは、ほぼリンクしております。もちろん歩き旅のためにスマフォを買ったわけでも、ましてやスマフォを買ったから歩き旅を始めたわけでは無いですけど。なんでスマフォをこの時期(はっきり言ってかなり遅い)に買ったのかについては、別のブログに書いていますので、読んでくださいね。

「神のお告げでNEXUS 5を衝動買い」(ダイバーズ・の~ぉと)

 歩き旅におけるスマフォの主な役割は……

・歩く経路調べ(Googleマップ、Googleマイマップ)
・列車の時刻調べ(場合によっては予約も)
・Facebook、Twitterへの投稿
・QRコード決済
・ラジオや落語を聴く

です。って書き出してみて気づいたけど、普段とあまり変わらないですね(^◇^;) 普段と変わらない、では話が終わってしまうので、歩き旅でイチバン重要な“歩く経路調べ”について書いてみようと思います。

 歩き旅を始めた当初、1回目から6回目は相模大野~鎌倉~小田原~伊勢原~海老名と土地勘がある場所だったので、事前に経路を調べる必要性はほとんどなく、せいぜい札所に近づいてから詳細な道順を調べる程度でした。本格的に経路調べが必要になったのは7回目、相模大野から明覚(JR八高線です)まで、第九番札所を経由して80kmを歩いた時からです。ほとんど土地勘が無く、距離も長いので、効率よく目的地に到達するためには事前に調べておく必要があったのです。

 ところで、Googleマップで徒歩の経路を検索すると最短距離を選択するためか、幹線道路をショートカットしたり、やたら狭い道をクネクネ曲がったり、いや道ならまだ良いけど「これって人様の家の庭先じゃないの?」と言いたくなるような経路が出てくることがけっこうありますよね? ややこしい経路は間違いの素なので、Googleマップの経路検索結果を参考にしつつも、なるべくわかりやすい経路を自分で選んでます。

 道順を全て覚えておけるほど記憶力に自信がないので、曲がる所、分かりにくい所は地図画面をキャプチャして、その画像をEvernoteに順番に保存しておきます。で、Evernoteに保存した地図を順番に見て道順を確認しながら歩く。
 良く考えたらこれって、地図の要所要所をコピーして束ねておくのと大差ないですね。スマフォを使ったことによるアドバンテージは、紙の束を持つよりは管理が楽、程度です(^^ゞ

 この方式の欠点は、曲がる場所に気づかずに通過しちゃう場合があること。歩いているうちにどんどん気持ちよくなって調子に乗って歩いていると、たまにやらかします(^_^;
 これを防ぐには……Googleマップで頻繁に現在位置を確認する、しかありません。これはスマフォ上の地図ならではです。
 でもGoogleマップとEvernoteに保存した地図画像を交互に見ながら歩くのって、あまり快適ではありませんね。

 ここまで読んで気づいた方もいると思います。「『Googleマイマップ』使えばいいんでない?」って。
ごもっとも、おっしゃる通りのコンコンチキです。が、私がそれに気づいたのは歩き旅をはじめて2年半も経ってからでした。なんたる不覚、思わず今まで地図画面のキャプチャーするのに費やした時間と、曲がる場所を通り過ぎて戻った時間を返せぇー! と天に向かって叫んでしまいました(^◇^;)

 Googleマイマップとは、Googleマップに目的地点や経路を書き込んで、自分自身の地図を作る機能です。実際に歩くときには、マイマップ上に現在位置が表示されるので、道を間違うことは、ほぼなくなりました。常にスマフォを見ながら歩くわけではないので、ゼロにはならないけど……
 ↓は、この旅で初めて使ったマイマップです。

第39回 木更津-上総牛久(30km)

 Googleマイマップはこれから歩く予定を立てるのに便利ですが、すでに歩いた経路を記録を残すのにも使えます。ってことで現在、第1回~38回の経路もマイマップ化しているところです。全部揃ったら(いつのことやら)参考情報として公開しようと思っています。


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2020年4月16日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(19) またも足止め中

 寄居に到着したのは昨年11月13日。寄り道しないで(するけど)歩けば、後2回で自宅のある相模大野まで戻れる距離ですが、すでに5ヶ月も足止めされています。
 「坂東三十三観音巡礼歩き旅」だからどんなに足止めされても問題ないけど、これが宇宙戦艦ヤマトならとっくに人類が滅亡しちゃってます。何のことかわからない人は「宇宙戦艦ヤマト」(1974年放送の最初のやつね)の14話を観てください。

 新型コロナウイルス肺炎が流行っている時に「人類滅亡」は縁起でも無いですね、失礼しました。いや、その新型コロナウイルス肺炎の問題で……今回の足止めはそもそも、家族の入院によるもので3月くらいには再開できそう、と思っていた矢先にこの有様です。
 外を歩くだけなので問題ないか? とも思ったのですが行き帰りは列車利用だし、最悪の場合は別の地区にウイルスを運搬するキャリアになってしまうかも? そうなると自己責任のレベルを超えた話なので、状況改善までは見合わせることにしました。なんたって、これこそ不要不急だもんな~

 ただあまりにも長く立ち止まっていると、運動不足は当然として、気分の方もどんどんと落ち込み、再起不能になりそうなので、これからの計画だけでも考えてみたいと思います。いつ実現できるかわからないけど(*_*;)

 次回は寄居をスタートし、42km歩いてJR川越線の西川越を目指します。
 相模大野をいつもどおり4時45分の始発で出発すると、都心を経由した場合は7時30分、八高線を使った場合は7時48分に寄居に着くことができます。どちらの経路の方が楽かな~?
 8時に歩き出したとして、川越街道(国道254号線)経由で歩くと、西川越まで約42kmなので8時間ちょっと、到着は16時30分くらい、寄り道する余裕はなさそうです。

 次々回は西川越をスタートして、川越までの一駅だけ。せっかく川越に来たので、小江戸観光を楽しみたいです。神社仏閣を巡り、芋十で芋羊羹を買い、川越唯一の銭湯旭湯で汗を流し、最後に若松屋で焼き鳥(焼きとん)をつまみに生ビール(^o^)
 ここまで書いたところで、ふと気になって調べてみると……旭湯さんは今年の2月20日に廃業してしまったらしい。最後に入ったのは関東三十六不動を巡ったときだと思うので、9年も前になります。今回もし足止めを食わなければ、もう一度入れたかも? 残念です。

 さて、川越から自宅のある相模大野までは45km。帰りの列車を気にする必要がないから、時間を気にする必要はないし、そもそも余裕で歩ける距離です。余裕で歩けますが、これで終わりは寂しいので、多摩湖・狭山湖辺りをうろうろしてみるのも良いかな~と考えています。
 一応、年内には完結したいので、再開がいつになるかによりますね。ホント、いつ再開できるんだろう(>o<)


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2020年1月 1日 (水)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(18) 今年の目標

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」は、昨年11月13日に寄居に到着して以来、何度目かの停滞期に入ってます。
 寄居から自宅のある相模大野までは最短経路を使えば80km、2回(5年前は80kmを1日で歩けたんだけど、もはやその元気は無い)で歩けるので2019年中にはめでたく完踏し、2020年は年明けから新企画! と思っていたのに……そうは問屋が卸さなかった。今回は……ん?、今回も家族の入院が原因です。
 そんなわけで、今年の目標は「なんとか相模大野まで戻って、新しい企画を考え、少しでも良いので歩き始める!」です。ちょっと控えめ(>_<)
 それまでは、年末に入手したバディー2号機(靴です)をじっくり育てることにします。


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2019年12月23日 (月)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(17) 足回りの話 その2

 歩き旅にいちばん重要なアイテム、靴に関する第二弾です。

 かなり前に「坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(6) 足回りの話」で書いたように、この旅ではニューバランスのMO790Hというトレイルウォーキング用(もしかしたらトレールラン用かも?)をずっと使ってます、いえ使ってました。
 この靴、同じ型番なのに買う度に少しずつ仕様が変わっていて、4足目で右足踝に激しい痛みを感じるようになったのは、「坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第9回(長野-上田 36km)」に書いたとおりです。3足目までの靴でも最初、同じ痛みを感じましたが歩いている内に馴染んで問題無くなりました。今回のは100km以上歩いてもダメでした。
 元々鈍感な質なのか?靴擦れで肉刺ができても、あまり苦痛を感じずに歩けるのですが、この痛みは耐え難い。目的地に着く前にリタイアすることは、さすがにありませんが、ちょっとした寄り道は確実に減ってます(この旅で寄り道は、そもそも少ないけど……)。

 あまり痛みが激しいと、旅そのものが楽しめないので靴を替えることにしました。靴を替えると一口にいっても、大変で……お店でサイズを合わせ、試し履きをして、はいOKとはならないのです。1日に40km以上、ほとんどが舗装路とはいえ、登りもあれば下りもある、雨も降れば雪もたまに降る。実際に歩いてみないと、本当に使い物になるかどうか、判断がつかないのです。店頭でいいと思っても実際に歩いてみたらダメダメで、お蔵入りした靴は数知れません。
 今回まず試したのは同じニューバランスの、いわゆる普通のウォーキングシューズ、合成皮革のローカット。軽く、フィット感もまあまあで、普段履きには良かったのですが……ローカットでしかも素材が柔らかいためか、長い下り坂では足をサポートしきれず、前に滑って爪先に負担がかかり、なんとかしようと紐をキツく締めると甲が痛くなりで、1回で失格となりました。
 「これは」と思う靴を、片っ端から買って試すわけにも行かず……そもそも「これは」と思う靴なんて、そんなに見つからないのです。困った(>_<)

 登山靴で困った時は、巣鴨のゴローなんだけど……いや、ゴローのラインナップにもウォーキング用の靴はあるんですが、いずれもローカットで、今までは検討の選択肢に入れてませんでした。ゴローなら多少の不具合はなんとかしてくれるだろうし、一度試してみよう。ちょうどソール交換したいトレッキングシューズがあったので、久しぶりにお店に行ってみました。
 長距離歩き用の靴について相談したところ、長距離ウォーキングに対応したミドルカットの新製品“バディー”が出たとのこと。これは渡りに船、空腹にソースカツ丼……さっそく採寸してもらい、運良くちょうど良いサイズの在庫があったので購入しました。
 家に帰って、靴クリームを塗り込み、準備万端。と言いたいところですが、ウォーキング用とはいえ革靴ですから、慣らし履きが大切です。朝の散歩、1~2時間程度のウォーキング、念には念を入れて中距離(30km弱)ウォークを3回。合計で約100kmを歩いて、大きな問題はありませんでした。踵に多少、靴ずれができたくらい。これは私の踵の骨が少しでっぱているせいで、ほとんどの革靴で起こります。そのうち靴の方が根負けして、その部分が変形し当たらなくなります。もちろん、この靴も同じ。
 あっ、ゴローの社長からは「擦れたり当たったりする所があったら、絶対に我慢しないでお店に持ってきなさい」と言われてます。なので良い子は真似しないでね(^^)

D2019122301 慣らし履きが終了し、11月13日に上州富岡から寄居へ歩く際、実戦投入となりました。徐々に足に馴染んで、履きやすくなるのが革靴の良さですね。名前の通り、得難きバディーになってくれそうです。
 歩き旅専用で使う予定でしたが履きやすいので、つい普段も履いてしまいます。あまり履き続けるのは靴のために良くないので、もう一足追加で購入することにしました。残念ながら在庫がなく注文生産なので3週間待ちで、やっと先日、手元に届きました。
 年末になってしまったので、年明けから慣らし履き開始です。楽しみ(^^)


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2019年11月13日 (水)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第13回(上州富岡-寄居 39km)

 坂東三十三観音結願御礼歩き旅の第13回。今回からは再びガッツリ歩きモードです。前回からかなり間が空いたのは、歩きに行けそうな日と天気の相性が悪く、更に台風19号による被害があまりにも大きかったため、しばらく様子を見ていたためです。
 台風19号、その他の悪天候で被害にあわれた方には、心よりお見舞い申し上げますm(__)m

 久しぶりの歩き旅に備えて早寝し(過ぎ)たせいか、1時に目が覚めた。まだ2時間は寝てられるけど、二度寝するとかえって怠くなるので、起きることにしました。やることはいくらでもあるので、時間を持て余すこともありません。
 いつもの相模大野4時45分発で新宿へ。すっかり季節が変わり車内にはかなり強めの暖房が入っていました。
 最近ずっとお世話になっている“かがき551号”よりも早い“とき301号”(東京 6時8分発)に乗りたいので、新宿での乗り換えがせわしない。新幹線のキップを買って、総武線のホームへ小走り。トイレに寄ってる時間はありませんでした。東京駅まで我慢(・・;)

 東京駅で無事トイレを済ませ(間に合った(^^;))、駅弁を買ってホームに上がると、目的の列車は既にに入線していました。さっそく乗り込んで、発車前に朝食。「列車が動き出すまでは駅弁には手を付けない」主義の方は多いと思います、私も以前はそうでした。でも最近は食事から歩き出しまで、なるべく時間を開けたいので「列車が動いていようがいまいが、乗ったらすぐ食べる」に宗旨変えしました。
 この列車も大宮-高崎間はサラリーマンでほぼ満席状態。隣にトトロ……いえ体格の良い方が座って、ちょっと窮屈だけど高崎まで僅かの辛抱です。

 高崎で上信電鉄に乗り換え。上信電鉄は、まだICカードの類には対応していないので、切符を買わないといけません。人がいる改札ってなんか新鮮ですねd(^^)
 無人駅も多く……無人駅では先頭のドアーしか開かないので、うっかり後ろの車両に乗っていると降りられません。私が降りる駅は有人なので、すべてのドアーが開きます(^^)

 上州富岡を7時55分にスタート。風が冷たいので、今シーズン初めて手袋を着用。でも好天で徐々に日差しが強くなり、必要なくなりました。手袋をしてるとスマフォが扱いにくいので助かります。
 歩き旅の友は、もちろんラジオです。今日は地元の“FMぐんま”が良く入ってます。何気なく聞き流していると「今日は学校の持久走大会です」的な投書が多いのに気づきました。もしかして群馬県の学校では持久走が盛んなの? そういえば映画「サムライマラソン」の舞台は群馬県安中市だったもんな~、なんか関係がある?

 今回からしばらくは、川越を目指して国道254号線(川越街道)を進みます。順調なら今日を含め2回で到着できるはず。緩やかなアップダウンが繰り返す道は、運動不足気味の脚にこたえます。
 脚(足)といえば、最近悩んでた靴問題、今日から新しい靴を投入しました。登山靴で有名なGOROが作ったミドルカットのウォーキングシューズ、その名も“バディー”です。歩き旅において靴は、イチバンの相棒なので、この名前いいですね。
 革製の靴はナイロン製と違い、足に馴染むのに時間がかかるので、30kmの距離を3回ほと歩いてから、実戦投入しました。はたして40km弱を歩いてどうか??

D2019111301 藤岡市街。今日予定した行程の半分くらいなのに、いつもよも疲労感が強いような気がします。不調?、寝不足が祟ったか?
 時計を見ると11時30分(出発から約3時間半)。私の巡航速度は時速5kmなので、オーバーペースだったようです。ペースが安定しないのは、やっぱり不調なのかもしれません。
 群馬・埼玉の県境を流れる神流川を渡る手前で、いきなり歩道がなくなりました。よく見ると歩道は片側(反対側)にしか無いようです。やむをえず手前の交差点まで引き返します。こういうのって、道を間違えて引き返す以上に気分が落ち込みます(-_-;) もっと手前に案内表示があればな~

 交差点近くにコンビニがあったので水と食料の調達。イートインコーナーで水をハイドレーションに移し替えていたら、こっちを睨んでいるオジサンの冷たい視線。「消費税を8%しか払ってないのに、中で食うなよ」と言いたげ……食べない、たべない、私の歩き旅では“歩き飯”が基本ですから(^^)
 他人の消費税額まで気にする輩が現れるとは、まったく面倒な税制になったもんです。責任者出てこい!!

D2019111302 再び歩き出し、橋の歩道を歩いて無事に埼玉県に入りました。橋の幅はあまり広くなく、しかもトラックが多いので、時間がかかっても歩道のある側を渡って正解でした。

 午前中は晴れていた空に黒い雲が目立ってきました。あと3時間弱、もつかな? もってちょうだい。
 15時を過ぎ、ゴール地点の寄居まで後わずがになった頃、顔にポツリポツリと雨粒を感じました。急がねば……
 国道254と別れて寄居駅へ向かう国道140号線。が、駅入口の案内標識がなく、危うく通り過ぎるところだった……Googleマップでマメに確認してなかったら完全に通り過ぎてたな、危ない危ない(..;)
 前半がオーバーペースだったわりに、ちょうど8時間で寄居駅に到着しました。神流川の手前で引き返したのが響いたか?

D2019111303 帰りは八高線の予定だけど、駅の案内によれば八高線は台風19号の被害で北藤岡-寄居間が運休。寄居-高麗川間も臨時ダイヤで、通常ダイヤよりも数分遅く発車するとのこと。東武東上線か秩父鉄道を使って都心を経由することも考えましたが、帰宅ラッシュの時刻にちょうどぶつかるし、臨時ダイヤでも高麗川から予定していた列車に乗り換えできることが確認できたので、素直に八王子経由で帰ることにしました。
 既に暗くなった車窓には大きな雨粒が……間に合って良かった。

 あ、そうそう、新しい相棒は40km弱を歩いても問題なしでした(^^)

 ところで八高線は、その名の通り八王子-高崎間を結ぶ路線です。しかし八王子から高崎まで通しで走る列車はなく、高麗川で乗り換えが必要です。だけならまだしも、八王子を発車する列車はほとんどが高麗川から川越線に入り、川越行きになっています。“八川線”か“八越線”に改名した方がいいのでは? と、余計なことを考えてしまします。大きなお世話だ > σ(^^;)


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2019年9月15日 (日)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第12回(磯部-上州富岡 10km)

 坂東三十三観音結願御礼歩き旅の第12回。今回はちょうど近くを通るので、富岡製糸場見学の観光モードで、歩く距離も10km程度と短めです。
 観光モードなので、朝ゆっくりでも良いのですが、いつもの4時45分相模大野発新宿行きで出発です。前回はまだ明るかったけど、今日は真っ暗。月日の経つのは速いです。
 東京駅からは、こちらもいつもお世話になってる北陸新幹線、はくたか551号。いつもは平日利用だけど今日は日曜日、さすがにサラリーマンはほとんどいません。朝食を食べ、一眠り……したいところですが、高崎までしか乗らないので、寝てる暇はありません。
 高崎で信越本線 横川行きに乗り換え。望遠レンズと脚立を持った人がチラホラ、アイドルイベントでもあるんだろうか? と、思ったら……後から分かったことですが、9月は毎日曜日に蒸気機関車「SLぐんま よこかわ」が、横川-高崎間を走るそうです。

D2019091501 7時55分、磯部駅をスタート。大きな工場の間を抜けて田園風景の中、もみじ平へ向かう道を登っていきます。天気は晴れ……爽やかな秋晴れ、というよりはジリジリ、蒸し蒸しの夏空。今日は距離が短いし、メインは富岡製糸場見学なので、秋向きの普段着。あっという間に汗が噴き出してきて、ちょっと後悔、いやかなり後悔しました。
 もみじ平には運動公園や博物館、美術館などが集中しています。予定はしてなかったけど、ちっと寄り道して上信電鉄を電化するため、大正13年にドイツから輸入した、デキ型電気機関車をパチリ。

D2019091502 道は富岡へ向かう下り坂に変わります。高田川を渡って、富岡の市街へ……せせらぎの音だけでも多少は涼しい気分になりました。

 9時53分、 西富岡駅に到着。ちょっと鄙びたいい雰囲気の駅です。
 ここで友人と合流して富岡製糸場へ向かいます。三連休なので混んでいるだろうと覚悟していましたが、待ち行列もなくすんなり入場できました。

D2019091503 タイミング良くガイドツアー(200円、約40分)が始まるところだったので参加することにしました。数十名の参加者(今日は人数多めだそうです)と一緒に場内を巡りながら、製糸場の成り立ち、生糸と絹はどう違う、当時の労働環境、それぞれの建物や機械類の特徴などについての説明を受けました。

D2019091504 終了後、ガイドツアーでは時間の関係で説明だけで素通りしてしまった、工女さんたちの社宅(長屋)とブリュナエンジンの展示を見に行きました。
 ブリュナエンジンは、創業時から50年間使われていた巨大な蒸気機関。展示されているのは富岡製糸場が世界遺産になった後に製作された復元機で、実際に蒸気を送り込んで動かすことができます。
 現物の方は、まさかココが世界遺産になるとは思っていなかったため、明治村に寄贈してしまったそうです。
 最後に置繭所の中に作られた、絹工芸品のお店を見て……高価で手が出せませんでした(^^;)、富岡製糸場の見学は終了。

 製糸場の入口近くに、おぎのやさんを見つけたので、昼食。前回、釜めしを食べたら重すぎたので、今回は「釜めしおやき」を注文しました。釜めしの具を刻んで“あん”にした、おやきです。釜めしの香りと味がしっかりついていて美味しかったです。
 富岡の町をブラブラ散歩しつつ、上州富岡駅へ、今日はここがゴールです。


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2019年7月30日 (火)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第11回(軽井沢-磯部 29km)

 梅雨明けしたことだし、坂東三十三観音結願御礼歩き旅の第11回です。

 すっかり乗り慣れた北陸新幹線(前回まで勘違いから「信越新幹線」と書いてましたねm(__)m、気づいて修正しました)で軽井沢へ。いつも通勤客で混雑する大宮-高崎間ですが、夏休みなので旅行客が加わって、更に混んでほぼ満席です。特に登山と思われるいでたちの高齢者が多数。時間に余裕があるんだから、こんな暑い日にわざわざ登らなくてもいいと思うんだが……大きなお世話ですね。そもそも、こんな暑い日にわざわざ歩きに行く物好きσ(^^)には言われたくないよな(-_-;)
D2019073001 7時40分に軽井沢を出発。薄い霧が出ているためかちょっとだけひんやり、さすがは避暑地です。20分ちょっと歩いて群馬県との県境に到着。ここからは碓氷峠を下ります。厳密にいうと県境のこの辺りが「碓氷峠」で、ここからは碓氷峠から横川方面へ下る道(国道18号線)を歩きます。さらに厳密には、ここより北に今は「旧碓氷峠」と呼ばれている本来の「碓氷峠」があり、そこを通っているのが中山道の旧道(有名な読み間違えができないように表記を工夫しました(^^;))です。

 南側には国道18号線碓氷バイパスが通っており、車はそちらを通っているようで、ほとんど出会いません。いつもは幹線道路を歩くことが多く、排気ガスと埃の洗礼に辟易としていましたが、今日はそれもなし(^^)
 道路の真ん中を歩けるのは気持ち良いな~と、呑気に歩いていましたが……大きな失敗に気づきました。食料と水を買っておくの忘れた(^◇^;;;)
 幹線道路を歩いていると必要な時にいつでもコンビニや自動販売機で調達できるもんで、事前に用意しておく習慣がすっかり無くなってました。持っているのは非常用のミニようかん4本と、水は1リットル弱。新幹線で駅弁食べてるし、日常生活では糖質カットしてるので、食料はなくても大丈夫だと思うけど、水はな~。とにかく節水モードで歩くしかないです。下界よりかなり涼しいのが救いです。
 廃線になった信越本線の遺構(鉄橋や隧道)がいくつも見えてきました。信越本線には、妙高高原にクロスカントリースキーの練習に行くときに何度もお世話になっているので、懐かしいです。長野新幹線(今の北陸新幹線)開通前の話なのでソートー古いです。

D2019073002 バリケードや張り綱があって遺構に近づけないのが残念、と思っていたら……「熊ノ平駅『アプトの道』入口」の看板、そしてかなり長そうな登り階段。なんだろう?「アプト」は「アプト式」のことだよね~? この上にアプト式の線路でも残っているのだろうか? Googleマップで道を確認したときには、何もなかったはずだけど……今日はいつもより距離が短く、時間に余裕があるので、階段を登ってみることにしました。結果、大正解!
 「アプトの道」とは、かつてアプト式を採用していた信越本線の碓氷旧線(1963年廃線)の廃線跡を利用した熊ノ平-横川間の遊歩道のことでした。えっ?「そんなの有名だよ」って? う~ん、完全に事前調査不足です(-_-;)
 遊歩道のほとんどの区間は隧道で、昨年通った旧笹子隧道はあまりに綺麗にリニューアルされていてガッカリしましたが、こちらは当時のままの面影を残しています。その分、天井からの水滴がすごいけど。
 隧道を5つ越えたところで視界が開けました、碓氷川にかかる「めがね橋」です。Googleマップにも載っていたので、橋好きの私としては、見上げるのを楽しみにしていましたが、まさか上を歩けるとは……ラッキー!
 はるか遠くに碓氷新線の鉄橋を望むことができます。新幹線は更に先の山の中(トンネル)だそうです。

 さらに5つの隧道を越えると、峠の湯。温泉施設がありますが、まだ行程の半ばなので入ることはできません。やっと自動販売機があって冷たい水が補充できました。
 ここから横川駅の碓氷峠鉄道文化むらまでトロッコ列車が走っていますが、土日しか運行されていないようです。もっとも動いていても乗れないけど、歩き旅なので。
 トロッコ列車の線路わきを20分ほど歩くと、レンガ造りの古い建物が見えてきました、旧丸山変電所です。信越本線の車窓から何度も目にしていますが、間近でみるのは初めてです。日本の幹線鉄道で最初に電化されたのは、ここ碓氷旧線で、この変電所はその時に作られたものです。一時は廃墟化していたそうですが、今は修復されて国の重要文化財に指定されています。
 変電所の写真を撮っている方がいたので、ちょっとだけ立ち話。横浜(同県人だ)から青春18切符でやってきて、これからめがね橋へ向かうようでした。

D2019073003 20分程歩くと線路の向こうに碓氷鉄道文化むらが見えてきました。古い車両がいくつも展示されていますが、保存状態はあまり良くないように見えます。警笛が聞こえたので、目をやるとなんとEF63が走ってきます。EF63は知る人ぞ知る、碓氷線の急こう配を登るために列車に増結する専用機関車です。まだ動くのがあったとは……後で調べたら碓氷鉄道文化むらで運転体験ができるらしいです。鉄道文化むらも見学したいと思ってましたが、残念ながら今日、火曜日はお休みでした。
 時刻は12時近く、そろそろ水分だけでなくエネルギーも補給せねば……横川といえば、やっぱり「峠の釜めし」ですね。おぎのやさんのドライブインで小休止 & 昼食を摂ることにしました。釜めし・なめこ汁セットで1,280円、前回食べたのは信越線本線に乗っているときなので、実に20ン年振りです。
 食べ終わった後のお釜をどうするか? ちょっと悩んだものの、持ち帰り用のビーニール袋まで用意されいたので持って帰ることにしました、使い道を考えないと(^^;)

 30分休憩して歩き再開、今日の目的地は磯部駅、12km弱の道程です。どうということのない距離ですが、なんといっても暑さが半端ない、気温36℃超。しかも沿道には日陰なし、昼食を一度にまとめて食べたのも裏目に出ました、胃がもたれる(>_<) こうなると殆ど修行です。
 ここ何回かの歩き旅では、靴と足の問題で悩んでますが、今回は下り坂が多いことから一番信頼感のある、ゴローの「小春深型トレッキング」を履いてきました。流石の安定感・安心感。しかしあまり長距離には向きません、今日くらいの距離が限度です。早急にどげんかせんといけません。
 暑さで朦朧としつつ15時に磯部駅到着。エアコンの効いた待合所に飛び込んで生き返りました(^O^)。高崎に向かう列車は1時間に1本、次は15時41分なのでちょっと待ち時間が長い。と、思っていたのにしばらくすると待合所に居た人たちが、ホームに移動し始め、まもなく高崎行きの列車が入線。
 手帳に磯部発、高崎着、高崎発と、並べて書いておいた時刻の高崎発を見ていたようです。時間に余裕があるからと、駅周辺をウロウロしてたら乗り遅れるところでした。もっともこの暑さではそんな気にはならなかったけど……


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2019年7月 5日 (金)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第10回(上田-軽井沢 40km)

 本当は昨日(7月4日)に歩きたかったのですが、九州方面に記録的な長雨(被害を被った方には心よりお見舞い申し上げます)をもたらした、梅雨前線の影響が東日本にも及ぶかも? 雨の中を歩くのはそれほど苦ではないんですが、万一避難指示が出るような事態になると、地元に迷惑をかけそうなので見合わせることにしました。

 相模大野からいつもの4時45分発新宿行きで出発。前回はまだ薄暗かった(と思う)けど、今日はすでに夜が明けています。
 東京駅6時28分発の「はくたか551号」で上田へ……この列車、大宮-高崎間が満席に近いくらいに混みます。通勤利用だろうか?
 上田駅前で真田幸村像の写真を撮って、8時ちょうどに歩き出し。天候は明るめの曇、湿度はかなり高くて、歩き出すとすぐに汗が出てきます。風が強いので暑さはそれほど感じませんが……ただ向かい風なんだよな~、辛い(*_*;)

D2019070501 今日の行程は、前前前世じゃくて前前前回、佐久平から上田まで歩いた時とほぼ逆向き。その時気になったのが、ダイヤブロックやナノブロックを作っている株式会社カワダの事業所。敷地に飾られた巨大ブロックが目についたんだけど、道路の反対側でよく見えませんでした。
 ってことで今日は最初から事業所側を歩いてます。出発から2時間ちょっとで到着。今日は近くでじっくり見れます(^^)
 おとぎ話の登場人物(動物)や顔のあるSL、たぶん世界一有名な日本生まれの猫ちゃんとかイロイロ。一番気に入ったのはカチカチ山の狸、もちろん背中が燃えてます。背を向けてるので最初は不動明王像かと思いました(^_^;

 出発から3時間半ほど歩いた辺りで前前前回の道とお別れして、軽井沢方面へ。「お別れ」と書くとなんかここで別の道へ曲がったと思われそうですが、実際には上田から軽井沢までずっと国道18号線を歩きます。軽井沢に近づくにつれ、道は緩いアップダウンを繰り返しています。
 前回書いた「踝が痛い問題」で、今日はいつも履いてるミドルカットの靴ではなく、ローカットのウォーキングシューズ(合皮製、ファスナー付きのオジサン仕様)を履いています。平地と登りは問題ないですが、下りが続くと足が前に滑って爪先に負担が掛ります。ならばと、紐をキツく締めると今度は甲が痛い。まぁこの問題があったので今までミドルカットの靴を使っていたわけで……悩ましいな~

D2019070502 なんとなく風が涼しくなったと思いながら、しばらく歩くと「軽井沢町」の標識。さすがは我が国屈指の避暑地です、涼しさが違う(^^)
続いて「標高1003m」の標識。確か上田あたりは600m位なので……アップダウンだと思ってたのは、実はアップアップダウンだったのね、辛かったわけだ。
 曇りだった空は徐々に霧に覆われ、今まで左手に見えていた浅間山も全く見えなくなりました。霧の水滴は徐々に大きくなり、やがて霧雨。メガネに着く水滴が視界を遮るようになり、しかたなく傘をさすことに。後少しで軽井沢駅にたどり着けたのに。

 朝の天気予報では、雨は夜からだったので予定外でした。もっとも予定外だったのは私だけではなく……タンデム自転車に乗ったアベック(死語?)も慌てて帰っていきました。普通の自転車ではなくタンデムなところが、軽井沢の面目躍如です(^^)
 駅に着くと観光客(特に外国の方)でごった返していて、これまた軽井沢の面目躍如ですね。帰りの新幹線も満席状態でした。


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2019年5月16日 (木)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第9回(長野-上田 36km)

 令和になりました。巷では「令和初の……」が飛び交い、いささか聞き飽きていることと思います……でも言っちゃいます!「令和初の歩き旅」です!!
 東京駅6時16分発「かがやき501号」で長野へ。「かがやき」に乗るのは……こちらは人生初(^^) もちろんグランクラスでもグリーンでもなく普通席です。長野まで1時間20分しか掛からないので高い席はもったいない。ホントは自由席の無い「かがやき」に乗ること自体がもったいないんだけど、少しでも早く歩き出したいのでね~
 朝食の駅弁を食べてちょっとウトウト。目が覚めて窓の外を何気なく眺めていたら、見覚えのある建物が……あっ上田城の櫓!? 後数分で長野だ! 降りる支度、支度。
 「かがやき」は大宮の次は長野で、長野の次は富山なので寝過ごしたりしたら大変なことになるのです(^◇^;)

 身支度を整えて7時45分に歩き出し。今日は夏日の予報なので夏仕様の服装。日陰で風が当たるとちょっと肌寒く感じます。
 市街地を抜け、国道117号線を南下。犀川を渡る際に「日本海まで223km」の看板が目に止まりました。日本海か~、日本海経由で戻るのも……いやいや、中山道経由で戻ることに決めたんだった(^◇^;)
 国道117号線と別れて県道77号線へ。前回、長野に来るときには国道18号線から直接117号線に入ったんだけど、県道77号線を経由したほうが、ちょっとだけ近道なのです。なら前回、なんで遠回りしたか?
D2019051601 国道18号線から県道77号線への交差点は立体交差でかなり複雑(写真参照)、過去に同じような交差点で道を間違えたことが何度かありまして、安全策をとったのでした。特に行程後半で疲れが出ているとき、道を間違えて引き返すのって精神的なダメージが大きいんです。
 今日は県道から幹線国道に曲がるので、まあ間違える心配はないでしょう? 多分。

 朝はちょっと肌寒いかな?と思ったけど、気温はどんどんの上がり、しかも湿度が高くて蒸し暑い。真夏に比べれば大した暑さではないけれど、まだ身体が暑さになれてないので……やっぱ夏仕様の服装で正解でした。
 しばらく歩くと問題の国道18号線へ曲がる立体交差。予想通りの複雑さ、歩道は各道路の下を縫うように通っていて、うっかりすると長野に戻ってしまいそう(^◇^;) とにかく千曲川を越える方に進めば間違えない。

D2019051602 ここから上田までは前回と同じ道を逆方向に歩くだけですが、悪天の前回と違って景色が良く、道端にはナヨクサフジ(多分)が満開で、違う場所を歩いているみたいです。そもそも前回は寒くて寒くて、景色を楽しむ余裕は皆無でした(^_^;
 ならば今回は景色を楽しみつつ歩いているか? といえば……歩き旅はそんなに甘くないのでした(>o<)

 前に「坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(6) 足回りの話」で書いたように、この歩き旅では同じシリーズの靴を履き続けていて、今のは四足目です。同じシリーズなのに買うたびに少しずつ仕様が変わっていて……徐々にホールド性が上がっているような気がします。ホールド性が高いのは良いことのはずが……今度の靴は踝(くるぶし)の下辺りが強く当たるようで、痛い。なんか神経を刺激するような、ピリピリする痛みです。前の三足でも履き始めに同じような痛みを感じたことはありましたが、せいぜい数時間。なのに今度の靴は既に3日間使っているのに相変わらず痛い。
 痛いと言っても靴を脱いでしまえば、その部分に肉刺ができてるとか、炎症をおこして腫れてるとかいうことはありません、ただ痛いだけ。踝の下に経絡秘孔でもあるのか? もし経絡秘孔なら「お前はもう死んでいる」わけだが(-_-;)
 ここまで痛みが続くとなると……そろそろ別の靴を探さないとダメか? まぁその話はいずれ番外編でネ。

 靴の話をしている内に上田城址公園に到着(手、抜きすぎだ > 自分)。まだ15時前、時間は充分あるので上田市立博物館を見学するか、それともどこかで温泉でも、と言いたいところですが、ぜんぜんその気になれない。今シーズン初体験の蒸し暑さでバテ気味なのはもちろんですが、やはり一歩ごとにピリピリ痛む右足が……困ったな~
 それでもなんとか真田神社だけはお参りして、御朱印を頂いてきました。真田神社の御朱印は時期によってデザインが変わるので、足の痛みはガマンです(^^)
 その後は上田駅に直行して、一番早い新幹線で帰路につきました。なんか最近、どんどん余裕がなくなってくる、歳かなあ(*_*;)


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2019年5月 9日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(16) そろそろ帰るか?

 平成の内になんとか善光寺へのお参りを済ませた「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」、後は長野から自宅のある相模大野までの行程を残すのみです。「のみ」といっても、かなりの距離ですが、これまで歩いた距離を考えればやっぱり「のみ」です。
 長野までの往路は甲州街道を経由したので、復路は中山道を使います。まずは長野から上田、軽井沢、横川、高崎と歩いて……その先のコースは未定。東京へ帰るなら高崎からも中山道(国道17号線)を歩くのが効率的ですが、相模大野に戻るには遠回りになります。しかし日帰りの継ぎ接ぎ方式なので、鉄道駅へのアクセスや列車ダイヤも考慮しないといけません。
 この際だから思いっきり遠回りで帰る、というのもありで……地図と時刻表を見ながらニヤニヤしてる最中です(^^)


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2019年4月11日 (木)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第8回(上田-長野 41km)

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」の8回目。今回は結願御礼の寺、定額山善光寺にお参りしました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その28」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 善光寺への旅もいよいよ上田から善光寺(長野)までの41km、楽勝で歩ける距離です。が、いつもの様に朝、自宅を出ると上田スタートは8時頃、善光寺に着くのは16時過ぎ……善光寺の拝観時間は今の時期16時までなので、間に合いません(>o<)
 というわけで、久々に前泊することにしました。失職中で平日の自由度が高いはずが、なんやかやと細かい用事があり、2日連続で空いるのは4月10日(水)、11日(木)だけでした。とにかく宿泊場所の確保……が、上田駅近くのビジネスホテルはほとんど満室。空いていたのはちょっと高めのお部屋、ダブルベッドのツイン(^^;) 一人で泊まって寝るだけなんだから、完全にオーバースペックだけど、仕方ないです。
 宿泊代がちょっと高いのは仕方ないとして、なぜかこのタイミングで冬将軍様の御再来で気象条件は最悪。でもこの機会を逃すと「平成の内に善光寺にたどり着く」の目標を果たすのが極めて困難になりそうで、決行することにしました。

D2019041001D2019041002 10日昼前に自宅を出て、北陸新幹線で上田へ。車窓から見た軽井沢は完全な冬景色でした、大丈夫か明日? とか思っているうちに上田到着。上田は冷たい雨でした。
 ホテルのチェックインには早いので、上田城址公園へ。公園内にある眞田神社にお参りして、期間限定の御朱印が欲しい。公園内では桜が満開、桜祭り(上田城千本桜まつり)も開催中。あいにくの天気で寒いけど、せっかくのなので、公園を一回り。満開の桜と、お堀と、お城の櫓の取り合わせはGoodです。これで後、青空があれば……残念。
 こんな天気でも園内は観光バスでやってきたお客さんが沢山。そうかホテルに空きが無かったのは、桜祭りのせいか?
 寒くなってきたので早々にお参りを済ませてホテルへ。ホントはどこかで温泉に浸かってから、と思ってたけど……湯冷めしそうなので諦めます。なんたって上田に来た目的は観光ではなく、明日の歩きなので……
 目的は歩きだけど、上田に来て馬肉を食べないのは残念すぎるので、夕食はホテル近くの居酒屋で、馬刺しと熱燗をちょっとだけ。明日の支度を済ませて早々にベッドに潜り込みました。

 3時にアラームをセットしておいたけど、2時半には目が覚めた。窓を開けて天気を確認すると、まだ暗くて分かりにくいけど雨は止んでいるみたい。しかし長野地区は午前中に弱い雨の予報なので、ザックに雨カバー、ゴアテックスの帽子。防寒対策は、長袖Tシャツ、薄手のフリースにウィンドブレーカーの重ね着。部屋の中では汗ばむ程の厚着(^^;)
 4時ちょうどにホテルを出発。まだ真っ暗な時刻、曇っているのか星も見えない。今日は長野市に入るまでずっと国道18号線を歩く。道に迷う心配はないけど、街灯が少なく暗いため、ぼーっと生きてる……もとい、ぼーっと歩いていると歩道の段差に躓いたり、フタが外れちゃた側溝に落ちそうになる、集中しないと。
 5時、空が白んで足下の見えないことによる緊張感から開放される。左手側の山の中腹に見える灯りは、先週訪れた別所温泉だろうか? 弱い雨、いや霙か?が降り出す。向かい風が強くなり、足を取られそうになる。再び緊張。
D2019041101 完全に夜は明けたけど陽射しはなし。途中にあった温度計によれば気温4℃。風は風速5m(推定)くらいなので、体感温度は間違えなく氷点下になっているはず。

 異変に気づいたのは、ザックのヒップベルトに付いたポケットからリップクリーム(ずっと向かい風で唇がガビガビだったので……)を出そうとしたとき。手が強張ってうまく動かない(*_*) なんとかファスナーを開けて、手探りでリップクリームを探そうと思っても、触れている物がなんなのか判別できない。手探りが無理ならと、ポケットの中を覗き込むため斜め下を向こうとしたら、今度は全身が強張って思うように動けません。
 経験したことないからわからないけど、低体温症の初期症状? とにかくこのまま歩き続けるのは、危険な気がする。セブンイレブンが見えたので、温かいコーヒーを購入して、店内でしばらく暖を取る。イートインコーナーがあって助かりました。

D2019941102 10分ほど休憩、身体の内外から暖まり、手の強張りも取れたので歩き再開。しばらくすると雲が切れて、陽射しが……体調はすっかり回復しました。太陽の光は偉大です。ポール星人の罠から脱したウルトラセブンの気分です(^^;)
 9時過ぎに千曲川を渡って、長野市に入りました。この辺りは川中島、武田信玄と上杉謙信が戦ったことで有名ですね。謙信が陣を張った妻女山はどこだろう? と“AR山”(Android用アプリです)を使って確認。スマフォのコンパスが狂っていなければ、写真のとおりです(^^)
 「古戦場入口」の交差点で国道18号線とお別れして、長野市街を目指します。犀川を渡って更に1時間弱歩いて、12時過ぎに善光寺の仁王門にたどり着くことができました。今日の歩きは距離の割に消耗した(>o<)

 定額山 善光寺は日本の仏教が様々な宗派に分かれる前から存在していたため無宗派で、山内にある天台宗の大勧進、浄土宗の大本願の二寺によって管理・運営されるという、珍しいお寺です。江戸時代には「一生に一度は善光寺詣り」などといわれていて……55歳にして一生に一度を果たすことができました。
 もちろんお戒壇巡りも初体験。観光の団体さんで行列ができているイメージがありましたが拍子抜け……私の前に老夫妻が一組いるだけ、この寒さのせいですかね~??
 それにしても完全な闇は、不安なものですね。今朝歩いた道路の暗さなんて可愛いものでした(^^;) 壁伝いに歩いて「極楽のお錠前」に触れ、阿弥陀如来との血縁を結ぶことができたので来世は安泰です。因みに前を歩いていた老夫妻は、お錠前を触りながら「どうか長生きできますように」としきりとお願いしていました。やはり来世より、現世の方が大事なようです(^^)
 境内には、お戒壇巡り以外にも、経蔵や史料館など興味深い施設がたくさんありますが、今回は体調が万全でないので、次の機会に譲ることにして、早々に帰路につきました。歩いた距離は長い方ではないですが、なんといっても寒さによるダメージは大きかったようです。

 さて、平成の内に善光寺にたどり着くという目標は、ギリギリでなんとか達成することができました。「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」もこれにて終了……しません(^^;) ここでお終いにすると燃え尽き症候群に陥りそうなので、自宅のある相模大野まで歩いて戻ることにしました。さ~、どんなコースで戻ろうか???

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2019年4月 5日 (金)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第7回(佐久平-上田 47km)

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」の7回目。今回は長野善光寺 対の寺、北向観音(常楽寺)にお参りしました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その27」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

D2019040501 昨年の9月に佐久平に着いて以来、半年ぶりの歩き旅です。半年のブランクで、すかっかり身体が鈍ってしまい、予定の行程がこなせるのかちょっと心配で、昨夜はあまり良く寝られませんでした。更に心配が増す(-_-;)
 毎度お馴染み相模大野発4時45分の始発電車で東京駅へ向かいます。佐久平までは新幹線利用(6時28分発 はくたか551号)なので、朝食は久しぶりの駅弁。東京駅で買う駅弁は、深川めしを定番にしていたけど……ちょっと前のリニューアルでハゼの甘露煮がなくなり、アサリが減って(その分、油揚げが増えた)なんとなくパワーダウンしてしまったので、今回は「一本炙りあなご弁当」を買ってみました。今度からこっちを定番にしよう(^^)
 お腹がいっぱいになって、ちょっとウトウト(やっぱ寝不足だ)しているうちに佐久平に到着。

 佐久平の駅を7時50分にスタート。数日前までは寒の戻りで、かなり寒かったけど今日は一気に気温が上がるとの予報。何を着ればいいの?と悩んだ末、初夏向き装備(長袖Tシャツにベスト)の上にウィンドブレーカーになりました。
 佐久平の市街地を抜け、国道141号線を目指します。
 歩いていて気づいたけど、この辺りの交差点は「歩車分離式」や「スクランブル式」が多いです。しかも押しボタン式なのでボタンに気づかずに待っていると、いつまで経っても歩行者用信号は青になりません(^^;) 完全に自動車重視の道路環境。かと思いきや、押しボタンなんて押さずにどんどん渡って行く地元のお年寄りが、結構いらっしゃる。それでも自動車はちゃんと待ってくれる……ってことはお年寄り重視の道路環境? な訳ない(^^;)

D2019040502 10時近くなると予報通り気温が上がり、風も冷たくなくなってきました、もうウィンドブレーカーは不要です、っていうかかなり暑い。今日は暑さとの戦いになりそうだ、と思ったら……まだ予定の4分の1しか進んでないのに、膝が痛みだした。今日は暑さと脚の痛みとの戦いになりそうだ。やっぱり半年のブランクが(^^;;;;)
 上田市に入ったところで国道141号線とお別れして、松本方面へ向かう国道152号線へ。
 通過しただけだけど、しなの鉄道の大屋駅はなんかイイ感じ。これで桜(だよね?)が咲いてたら最高なんだけど、この辺りの桜はまだ開花前です、残念。
 国道152号線とはすぐにお別れして、別所温泉に向かう県道へ。アップダウンが多くなり、おまけに向かい風が強くなって、ホントしんどい(*_*)

 別所温泉周辺には古い寺院が多く「信州の鎌倉」と呼ばれているそうで、歩いている道にも度々案内看板が現れます。でも毎度のことながら、寄り道している隙がないのです。
 別所温泉駅から温泉街を奥へと入っていくと、目指す北向観音があります。観音堂が善光寺に向かって北向きに建てられていることから「北向観音」と呼ばれています。境内にある観音堂や愛染明王堂、不動堂などは天台宗の寺院 常楽寺が所有・管理していますが、常楽寺の本坊は1キロくらい離れた場所にあります。今回は時間の関係で北向観音だけにお参りすることにしました。いつの日か別所温泉に滞在して、常楽寺だけでなく周辺の寺院にもお参りしたいものです、いつになることやら……

 お参りの前に手水舎で手を洗って、と思ったら……なんと水が温かい。別所温泉の源泉が引かれているそうです。口に含むと硫黄の味がしました。
 境内にはカツラの巨木が植えられており「愛染カツラ」と呼ばれています。
 ところで「愛染」は「あいぜん」と読みますが、境内にいた年配の男性が、奥さんに「これが愛染(あいぞめ)堂だよ」と説明しておりまして……もしかしてこのオジさん、アレ(自粛)のファンだったのかも、奥さん知ってるのかな?(^^;)
 無事に御朱印を頂いて、北向観音を後に。またまた時間の関係で、別所温泉は匂いを嗅いだだけで素通りです。

D2019040503 夕暮れが近づく道を更に2時間ほど歩いて、千曲川を渡り……渡りながら川面を見て、なんとなく違和感。関東地方では、川は(かなり大雑把ですが)北から南に流れてるので、北向きに流れる川を見ると不思議な感じがします。日本海側にいるので当たり前なんだけど……そもそも千曲川は野辺山を越えて以来何度も目にしているんだけど、前回は大雨の中を歩いていたため、流れの方向まで意識する余裕がなかったのです(^^;)
 それはともかく、川面に映る夕日がとても綺麗でした。
 上田駅から新幹線に乗り、帰路に。帰宅してからニュースで知ったのですが、北陸新幹線はこの日の夜、2度の線路内立ち入りで、ダイヤが大幅に乱れたとか……ちょっと温泉に浸かってから帰るか、とか思っていたら、帰れなくなるところだった、危ない危ない(^^;)

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2019年1月 3日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(15) 昨年の目標継続中?

 年があらたまった現在、仮想的巡礼者の私は昨年の9月21日に佐久平に着いて以来、一歩も前進できずにいます。予定では昨年中に善光寺に着いているはずでしたが、いろいろとトラブルが続いて……なかなか予定通りには行かないものです(..;)
 そんな訳で今年の目標は昨年同様、善光寺にたどり着く、なんだけど……できれば平成の内になんとかしたいですネ。


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2018年10月30日 (火)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(14) どっちが先か、よーく考えてみよう

 現在進行中の「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」は「坂東三十三観音巡礼」を無事に結願させていただいたお礼に、長野の善光寺にお参りするための道中です。これを書いている現在、仮想的巡礼者の私は信越新幹線の佐久平駅に居て、後2日の行程で長野に辿り着けそうです。
 ところで長野の善光寺には「対の寺」として、北向観音が存在します。古(いにしえ)より善光寺だけをお参りすると「片参り」といわれ、北向観音と両方をお参りするのが良いとされています。片参りだと罰が当たるとか、縁起が悪いとか、そういうことではなく……善光寺は来世利益、北向観音は現世利益をもたらすとされているので、両方お参りしないともったいない……程度の意味だと、私は理解しています。善光寺だけをお参りする人の方が圧倒的に多いので、いちいち罰を当てていたら、当てるほうが大変です(^◇^;;;)
 場所は長野の南に位置する別所温泉。善光寺の本堂が南向きなのに対し、それと向かい合う北向きにお堂が建てられたことが名前の由来(らしい)です。

 悩ましいのは二つのお寺をどの順番にお参りすべきか? です。前にも書いたとおり坂東三十三観音巡礼用の御朱印帳には二ヶ寺の頁が用意されていて、善光寺、北向観音の順で綴じられています。
 ならばその順番でお参りするか? その場合、佐久平から別所温泉の近く(上田)を素通りして長野に行き、善光寺のお参りを済ませてから引き返してこないといけません。善光寺には年内に辿り着けても、北向観音をお参りして「両参り」を完了するには更にもう1日必要で、来年に持ち越しになってしまいます。
 一方、北向観音をお参りしてから善光寺に向かえば、善光寺までの距離はちょっと増えるけど、なんとか日程を変えずに辿り着き、年内に「両参り」を完了することができます。
 ちょっと調べてみたけど、どちらを先にお参りするかの決まりはなようなので、先に北向観音にお参りすることにしました。北向き観音は現世利益、善光寺は来世利益を願うものなので、その意味からもこの順番の方がしっくりくると思います。
 今まで札所の番号順……つまりは御朱印帳に綴じられた頁の順番に歩いてきて、最後の最後で順序を変えるのか? とも思いますが、この二ヶ寺には番号付いてないので良いことにしちゃいます(^◇^;)


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2018年9月21日 (金)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第6回(野辺山-佐久平 42km)

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」の6回目。

 今日は野辺山からできれば信越新幹線の佐久平駅まで進みたい、久しぶりの40km超の行程。が、天気予報は終日雨。でも、前回のブログで「雨でも猛暑でも構わない」と大口叩いた手前、行かねばなるまい雨が降ろうと槍が降ろうと……ホントに槍が降ってたら止めるけど(^◇^;;;)
 実のところ雨でも強行するのは、大口叩いたせいではなく……今日、佐久平まで進んでおかないと、年内に善光寺に到着できる可能性が限りなくゼロになってしまうからです。年内に歩きに行ける機会は後2回のみ、佐久平からなら2回でたどり着くことができます。ここは一番、無理のしどころ(?)です。

 いつもより遅め、5時46分相模大野発急行柏行きで出発。実はこの列車、いつも通勤で使っているのと同じです。今日は一駅目の町田で降りちゃうけど。
 横浜線で八王子まで出て6時35分発の松本行きで小淵沢へ。普通は高尾、大月、甲府で乗り継ぐ必要がありますが、朝一本だけ(?)直通があるのです。
 かなりの長距離列車なので当然ボックスシートかと思いきや、通常のロングシート。朝食を駅弁ではなく、いつもどおりコンビニおにぎりにして正解だった。
 乗車率は150%くらい、大半が高校生。どこの学校だろうと思ってたら上野原でほとんどが降りていきました。地図を見ると近くに日本大学の付属高校があるようです。こんなところまで……日大恐るべし(^◇^;)

D2018092101 列車がすいたので朝食を済ませ、暖房の効いた車内でしばしウトウト。乗り換えなしで2時間半なのでたっぷり寝ることができました。
 小淵沢には9時2分に到着。休日だとほとんど待ち時間無しで野辺山行きの臨時列車があるんだけど、あいにく今日は平日。9時57分の小諸行きまで待たないといけません。小淵沢駅って、改札内にお土産物屋も無いし、唯一小海線ホームにあるお弁当屋さんは平日休みで、時間を潰す場所がない。と、思ってたら列車はすぐに入線、ホームは寒いのでさっさと乗り込みました。
 発車までの間に雨仕度。ザックに雨カバー、ウェアーは……雨の日は熱中症と低体温症の両方を考慮してウェアーを選ばないといけません。悩んだ結果、上は薄手のウィンドブレーカー、下はトレッキングパンツ(中にスポーツ用のタイツを履いてます)のみとしました。体幹部だけ冷やさなければ大丈夫だろう(?)、脚は常に動かしてるから(^^)
 列車は定刻に発車、乗客は十数人、半分は登山と思われるいで立ち。この天気でどこに登るんだろう?? 物好きな……人のことは言えないけどσ(^^;)

 列車が清里駅に着くと小学生の団体が乗り込んできて一気に、良く言えば賑やか、悪く言えば騒々しくなりました。するとそのうちの一人が「はい、はい、ちょっと、ここは騒がしい状況だよ~」とおっしゃる。そうか引率の先生もいたんだ、小学生と見分けがつかなかった(^◇^;;;) 見た目は置いといてなんとも不思議な注意の仕方であります。客観的にみて騒がしい状態であることを指摘するだけで、だからどうしろとは言わないのね。我々の時代なら「うるさい、黙れ!」と怒鳴られ、ことによったら頭を一発ポカリ、の状況だよ~
 野辺山には10時30分に到着、家を出てから5時間超、遠かった。小学生の団体さんも一緒に降りてきて、駅前の観光バスに乗り込んで行きました。遠足か何かのコースに「小海線に一駅乗る」というメニューが組み込まれていたようです。観光バスを見送って(ない)、すぐに歩き出しました。

 雨はかなり強く、風もけっこう吹いている。ゴアテックス製でツバの広い雨用帽子をかぶっているのに、あっという間にメガネに水滴がついて視界がなくなる(@_@;) 仕方なく……歩きにくくなるので、あまり使いたくないんだ、傘をさす。
 今日も歩くのは国道141号線。大型のトラックがバンバン通るので、水しぶきが物凄い……と覚悟してきたけど、意外とトラックは水ハネが少ないです。かえって小型の乗用車のほうが、盛大に水しぶきをお見舞いしてくれます(^◇^;)
 たとえ晴れていてもほとんど歩行者がいない道路を、この大雨に歩いているので、どんなに水をかけられても文句を言う気はありません。深川祭のお神輿になった気分……かなり無理がありますな(^◇^;;;)
 141号線の大きく回り込んだ部分をショートカットする林道を見つけたので、しばしトラックとはお別れ。ホッとするも、斜度がきつくうっかりすると滑って転びそうです。

D2018092102 林道から再び141号線に戻ってしばらく歩くと、海ノ口。長野県は海無し県なのに「小海」「海尻」「海ノ口」など海のつく地名が多いです。不思議に思って調べてみると……
 1200年くらい前に八ヶ岳が水蒸気爆発。その泥流で川がせき止められてできた大小2つの湖。小さい方が「小海」と呼ばれ、大きい方(名前は不明)に千曲川が流れ込む所を「海ノ口」、流れ出す所を「海尻」と呼んだそうです。
 歩道が広くなって歩きやすくなったけど、雨は……小降りになったと思って傘を畳むと、すぐに本降りになる、の繰り返し。たまに通過する洞門の歩道だけが、雨と水しぶきの両方から開放されて、ホッとできる場所です。
 一番困るのは食事、「坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(13) 食事の話」で書いたとおり、歩きながら軽食を摂ること多いけど傘をさしていると、これがけっこう難しい。難しいだけならなんとかするけど、そもそも食料を調達するコンビニがほとんど無い(>o<)
 身体が冷えるとエネルギー消費が激しくなると思い、スタート直後のコンビニで買っておいた一箱のキャラメルに助けられました。さすがは「一粒300メートル」……あっ、買ったのはグリコじゃなくて森永キャラメルだった(^◇^;;;)

 小海を過ぎて馬流……千曲川に沿って歩いているせいか、ホントに“水”に関係する地名が多いです。「馬流」は水害で馬が流されたことに由来するとか、そのまんまだ(-_-;)
 この辺りが今日の行程のほぼ中間地点。時計を見ると既に14時を大きく回っています。いつもならそろそろ終盤に入る時刻ですが、なんたって今日はスタートが遅い。
 今まで歩いた距離が、そっくりそのまま残っていると思うと気が重い。冷えた脚はもっと重い。濡れっぱなしの足はフヤケたせいで肉刺だらけ、踏み出すたびにズキズキする。更に近くには小海線が走っている。
 「こんな悪天候でずいぶん頑張ったよ、この辺で止めたほうが……駅も近いことだし」と心の中でささやく弱気の虫を捻り潰して、とにかく歩くことだけに集中。

D2018092103 更に2時間、ほとんど思考停止状態で歩いてました。が、とつぜん視界に飛び込んできた懐かしい物体。ロケット型の展望台、臼田のコスモタワーです。
 「佐久市強歩大会」に参加していた30年前、このタワーが見えてくるとゴールの体育館が近づいた印でした。なんかちょっとだけ元気が出た。よくぞ30年間、飛び立たずにここに居てくれました(^o^) もっとも今日のゴールは、まだ近くはないのです(^◇^;)
 17時を過ぎ、だんだんと暗くなってきました。最近は早めに切り上げることが多かったので、暗い中を歩くのは久しぶり。歩道がちゃんと整備されて街灯もしっかり点いているので、それほど苦にはなりませんでした。この頃になって雨もかなり小降りになってきました。
 19時に佐久平に到着。予定よりもちょっと時間がかかったけど、ずっと傘をさしていたので仕方なしです。19時30分発の新幹線で帰宅しました。辛くも楽しい(?)長い一日だった(^^)


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2018年9月 1日 (土)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第5回(韮崎-野辺山 34km)

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」の5回目。
 前回が4月30日だったので、丸々4ヶ月ぶりです。梅雨時は雨が嫌だとか、夏は暑過ぎて歩けなかったとか、そういう理由ではなく、単に忙しくて歩きに行く暇がなかったからです。暇さえあれば雨でも猛暑でも構わないんだけどな~
 とういことで今日は、曇り時々雨の予報だけど、朝も早よから始発電車(相模大野発4時45分)で出かけます。町田、八王子、大月、甲府と乗り換えてスタート地点の韮崎へ。移動だけで3時間もかかってしまった。
 韮崎を7時45分にスタート。雲は低くたれこめ、時々弱い雨がポツポツと降ってきます。あいにくの天気、と言いたいところだけど、ゲリラ雷雨のような激しい雨でなければ、日差しがないのでかえってありがたいです。
  今回歩くのは韮崎から長野県の佐久へ続く、佐久甲州街道(国道141号線)です。以前「坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(11) 再スタートじゃ!」で書いたとおり、かつて……ものすご~くかつて(^_^;、ウォーキング大会に参加して5年連続で歩いたことのある懐かしいコースです。現在の体力では一気に佐久までの80km弱を歩くのは無理なので天気次第、体調次第で清里か野辺山を目指します。

D2018090101 中央高速道路の須玉インターを過ぎた辺りから徐々に道路が狭くなり、登り坂も増えてきました。昔歩いたときの記憶が徐々に蘇ってきます。と、言っても30年以上前のことで、建物の様子もすっかり変わってるだろうし、そもそもウォーキング大会は夜中で、景色はほとんど見ていない。でもね、このドライブインでは焚き火をしてくれてたなとか、このカーブのガードレール越しに見える谷間が、真っ暗で吸い込まれそうで怖かったなとか……意外と覚えているものですね。
 左手には八ヶ岳や霧ヶ峰が見える、はずが……雲に隠れて山頂はほとんど見えません、残念。
 さらに坂がキツくなり、ザックの重さも辛くなってきました。今日は蒸し暑くなりそうだし、途中にコンビニが少なそうなのでハイドレーションに水満載……とはいえいつもと比べて極端に重いわけではないので、やっぱり4ヶ月のブランクで身体が鈍ってるな~(^◇^;)

D2018090102 つづら折れの道を登り切ると「清里へようこそ」の看板と「標高1,000メートル地点」の標識。道路も歩道も広くなり、さすがは清里、と言いたいところですが「清里ブーム」で盛り上がったかつての面影はなく……って、その頃の清里はウォーキング大会で夜中に通過しただけなので、かつての面影もなにも、よく知らないんだけどね(^◇^;)。それでも夜中なのにこの一角だけはキラキラしていた記憶があります。
 今は廃屋化したお店などもチラホラ目に付き、ちょっと寂れた感じがします。道路脇にソフトクリーム屋さんを見つけ、ささやかな清里体験。濃厚で美味しい! 久しぶりにまとなソフトクリームを食べた(^^)
 途中で女子高生のグループ(略すとJKG)から「スマフォ持ってたら調べてもらえますか?」と呼び止められ、道にでも迷ったのかと思ったら……「平昌オリンピックで日本がメダル何個とったか……」。思わずズッコケたけど、学校のイベントでクイズラリー(みたいなの)をやっていたらしい。これまたささやかな清里体験(?)でした(^◇^;)

 国道141号線から清里駅方面に分岐する交差点。どうしよう?と悩んだけど、まだまだ体力に余裕があるので、そのまま野辺山まで歩くことしました。そもそも小海線は運行本数が少なく、この時刻だと清里に行っても野辺山に行っても、乗れる列車は同じなのです(^_^;
 しばらく歩くといよいよ長野県です。関東一都六県、山梨県と歩いてきたのでこの旅では9番目の県(正確には都道府県)です。

D2018090103 ここで国道141号線を離れて小海線沿いの脇道へ、JR鉄道最高地点(標高1,375m)に寄るためです。多くのローカル線が廃線や第三セクター化の憂き目にあっていますが、この場所がある限り小海線は安泰?
 そのまま小海線沿いを歩いて、これまたJRでは一番高い場所(標高1,346m)にある野辺山駅へ。今日はここがゴールです。


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2018年4月30日 (月)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第4回(甲斐大和-韮崎 36km)

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」の4回目。
 先週と同じ時刻に出発。向かう先は笹子のーつ先、甲斐大和。笹子峠を越えるのに時間がかかったけど、実際には―駅しか進んでないのです。
 今日の中央線は体育会系(?)の学生さんが多め……どこかで試合でもあるのだろうか?
 甲斐大和を6時45分に出発。風が冷たくて、日中の暑さに備えて薄着してきたのをちょっと後悔。
 交通量、特にトラックが多い。前回、新笹子随道を通らずに旧道へ迂回したのは正解でした。狭くてまともな歩道のないトンネルを3kmも歩くのは、神経がすり減るし、実際に危険が危ないのです。

 1時間も経たない内に勝沼。ぶどう畑とワイナリーが……こんなに近いなら前回、勝沼ぶどうの郷駅まで足を延ばせ良かった。そうすればワイナリーで試飲ができたのに……今日はまだ序盤なので、そんな余裕ありません。
 勝沼バイパスに入り、広くて車は走り易そうだけど人は……立体交差(けっこうある)のたびに歩道と側道を行ったり来たりのアップダウンで疲れます。
 だんだんと気温が上がりさっきまでの寒さがウソのよう。
 ワイナリー以外にも「甲斐の国一之宮 浅間神社」「桔梗信玄餅 工場テーマパーク」など、なんとなく魅力的な案内が目につくけど、今日予定している目的地の新府までは40km以上あるので寄り道は禁物、と思って歩いていると今度は「甲斐善光寺」の文字が……長野の善光寺を目指す身としては素通りできないですね。ってことで、甲州街道を離れて“禁物"のはずの寄り道。

D2018043001 甲府盆地に突き出した山地の麓にある甲斐善光寺は、第三次川中島の合戦の後、武田信玄によって創建されました。本家の長野(信州)善光寺との関係には上杉謙信との関わりやらイロイロとあるそうですが……紙面の関係(ウソ)で割愛m(__)m
 本家同様にお戒壇巡りもできますが、それは長野までお預け。
 お参りの後、甲州街道には戻らず甲斐善光寺の北側を通る「山の手通り」を進むことにしました。高台からは甲府盆地が一望できて眺めも良い。目的地は韮崎に変更、次回のアクセスを考えたら、特急の停まる韮崎の方が都合が良さそうです。

 午後になり気温は24℃、湿度47%。数字だけ見ると暑さはそれ程でもないけどが風がない、ほぼ無風状態。鯉のぼりも直立しています。まるでタライに張ったぬるま湯の中を歩いているみたい。更に「山の手」の名前のせいか(?)アップダウンも多くなり疲れが加速します。
 最近、後半に耐え難い疲労感を感じるようになったのは、歳のせい? なんか滅入る(>o<) 老体(?)に鞭打ってなんとか韮崎まで歩き……ちょうどやってきた上りの特急に飛び乗って帰路につきました。
 さすがはゴールデンウィーク前半の最終日、特急列車は満席に近く、それでも自由席でなんとか座ることができたのはラッキーでした(^o^)

D2018043002


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2018年4月21日 (土)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第3回(笹子-甲斐大和 17km)

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」の3回目。
 午前3時、Amazon Echoのアラームで目覚める。前回は朝寝坊してバタバタと出掛けたので、寝る前に「アレクサ、明日朝3時に起して」とお願いしておいたのです。いつもと異なる時刻に起きるときは、見覚し時計を設定し直すよりAmazon Echoにお願いしておく方が楽ですね。設定を戻し忘れる心配もないし……
 相模大野を4時45分発の各駅停車で出発。3月のダイヤ改正で始発時刻が8分繰り上がり、そのお陰で八王子で30分以上早い列車に乗れるようになりました。初めてダイヤ改正の恩恵を感じたな~
 八王子から大月行きの各駅停車。シーズンによっては登山客で満員になることもあるけど、今日はそうでもないみたい。時期的な問題? まだ時刻が早いから?
 ゆったりと座れたのでついウトウト、そもそも休日に目覚ましの力を借りないと起きられない事自体、寝不足の証拠なのだ(^^ゞ

 ウトウトしている内に大月到着。「乗り継ぎの甲府行きは、階段を越えて3番ホーム」のアナウンスがなんとなく聞こえたような? 乗り継ぎ時間は数分しかないので、急いでザックを担いで隣のホームへ向かう跨線橋へ……階段を降りようとして案内板を見ると「1」「2」の表示。あれま「階段を越えて……」は聞き間違え? と、元のホームへ戻りかけると「4」「5」の表示。誰だ、3番ホームを隠したのは!!
 あっ思い出した、大月駅はJRのホームから斜めに富士急行のホームが出っ張った構造で、富士急が1、2番ホームでJRのホームは3番から始まるんだった。なので跨線橋突き当たりを右に降りれば富士急(1、2番ホーム)、左に降りればJR(3番ホーム)なのでした。しばらく行なかったのですっかり忘れいた。
 乗り換えて10分ちょっとで笹子に到着、6時40分に歩き出し。今日はコース中に水分補給できる場所がないので、水はハイドレーションに2Lと予備に1 Lの登山仕様(個人的な基準です)。しばらく振りの重さは肩にも脚にもこたえます。完全に鈍ってるな(-_-;)

D2018042101 40分くらい国道20号線を進んでから笹子峠へ向かう林道へ分岐……ここから1時間半の上り道です。しばらく歩いて「矢立の杉」へ向かう山道へ再び分岐。そのまま林道を歩いていもいいけれど、山道を使うのが近道……近い分、傾斜はキツイけど(>_<)
 やっと登山の勘がもどり荷物の重さも傾斜のキツさも気にならなくなった頃に、矢立の杉に到着。「矢立の杉」はかつて武将が出陣に際して戦勝祈願に矢を射たのがその由来とか。ってことはかなりのご高齢。落雷のためか(?)高さ21m辺りで折れ幹は空洞になっていますが、まだ元気に葉を茂らせています。

 しばらく山道を歩くと林道に合流。更に登ると笹子隧道です。長さ239m、1938年に完成したトンネルなので、さぞかし古びて幽霊でも出そうな雰囲気、と思いきや……登録有形文化財に指定されたからか? きれいに修繕されています。古いトンネルって、歩いていると背中がゾクゾクしたり、天井からの水滴に驚いて悲鳴を上げたり、なことが多いんだけど……ここでは一切なし、ちょっと物足りないです(^_^;

D2018042102

 道端に東屋があったので、ちょっと早い(9時半だから「かなり早い」か?)けど昼食。座って昼食を摂るのも、この旅では久しぶり、今日は距離が短いので余裕があるのです。
 後は林道を下って甲斐大和駅まで8km。まだ4月だけど初夏の陽気で、ミツバツツジ(多分)やヤマブキの花が目を楽しませてくれます。
 午前中に甲斐大和に着いてしまったけど、ここで終了。次回は再び幹線道路を進みます……山道の方が楽しいな、やっぱり。

D2018042103


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2018年3月10日 (土)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第2回(藤野-笹子 37km)

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」の第2回目。前回から3ヶ月も経ってしまいました。実は第2回は1月に予定していましたが、タイミング悪く自分はもちろん、家族全員がインフルエンザに罹患するという事態であえなく延期となってしまいました。2月はまったく暇が無く、3月に行けそうなのは今日(3月10日)のみ。
 今週は木曜日から金曜日に大雨が降り、その雨が今日まで残るのかどうか、天気予報でも微妙でした。でも今回を逃すと、次がいつになるか分からないので、雨天でも決行。というか、本編の終盤はほとんど雨だったので、すっかり慣れっこに成ってますな(^^ゞ
 夜中に目を覚ました時には、なんとなく雨音がしているような??? 次に目を覚ましたときには……うわ~ぁ、寝坊した、30分ほどオーバー(>o<) 寝坊するなんて珍しい。
 バタバタと支度して、なんとか予定通り相模大野発5時19分の急行に乗り込みました。町田、八王子、高尾と乗り換えて(乗り換え多いな~、しばらくはこのパターンが続きます)前回のゴール地点、藤野から歩き出したのは6時35分。
 幸いにも雨は上がっていますが、雲が厚く肌寒い。もう一枚着るかどうか、微妙な気温。

D2018031022 歩き出して間もなく県境を越え(たはずだけど気づかなかった(-_-;))て、山梨県へ。この旅初めての関東地方離脱です。1時間程で到着した上野原は甲州街道の宿場街、道の両側にそのおもかげが残っています。一番目立つのは「酒まんじゅう」の看板と幟、好物なので朝食にと目論んでいたのに、早過ぎてどこもやってない(>_<) あきらめていつも通りのコンビニおにぎりで朝食です、残念。
 10時を過ぎた頃から雲が切れ大望の陽射し……やっと歩きやすい陽気になりました。梅の花が満開で目を楽しませてくれますが、昨日の大雨で流れてきた泥が歩道の上にも溜まっていて足を取られることが度々。景色に見とれてばかりいると危険です。
 途中で日本三大奇橋の一つ、猿橋へ寄り道。日本三大奇橋とは、ここと山口県の錦帯橋と後はどこだっけ? 高知県の播磨屋橋でない事は確かなんだけど……あれは「三大がっかり」の方だから(^^; 高知県民の皆様、ごめんなさい。
 猿橋を出てしばらく歩き、右側に大きな岩山が見えると間もなく大月。岩山はかつて小山田氏の居城があった岩殿山です。ここから眺める富士山がすばらしく、何度も登りに来たことがあります。昨年、台風による被害で入山禁止になったと聞いていましたが、年末に解除されたようです。久しぶりに登ってみたいな……

 午後に入ると向い風が強くなってきました。細かく繰り返すアップダウンとの合せ技で疲労感が強くなってきました。この程度の距離でバテるとは三ヶ月のブランクは大きい。もっとも悪いことばかりではなく、このところ終盤になると痛み出す右足は、今日は問題なし。やっぱ休養は大事だ。
 14時25分、笹子に到着。今日はここがゴールです。駅で時刻表を見ると上りの列車は10分後。この10分間でひとつだけ済ませなければならない事が……ビールとつまみの調達じゃないよ。
 次回の行程にある新笹子トンネル(正確には「隧道」)は交通量が多いのに、狭くて長い。ヤホーじゃなくてインターネットで検索しても、歩いて通過したとの情報がありませんでした。自転車で通った記録はいくつかあったものの「二度と通りたくない」ってのが多かった。自転車よりも時間がかかる歩きで通過するのはかなり危なそう。なので旧道を使って迂回できないか?の情報収集。笹子駅は無人駅で観光案内もなかったけど、駅舎に置れたパンフレットの中に旧笹子隧道への登山コース案内を見つけることができまし。今日の目的は達成、次回は登山だ(^^)


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2018年2月 2日 (金)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(13) 食事の話

 我が歩き旅を支えてくれる道具について書く、とかなり前に宣言したものの……

足回りの話
水分補給の話

を書いて以来、完全に忘れてました、本編は完結しちゃったのにm(__)m
 思い出したように再開、今回は「食事の話」です。ん? 食事は道具か? ど~考えても道具ではないけど、歩き旅を支える重要な要素なので、この際細かいことは気にしないでください。
 さて「旅」と「食事」といえば、ご当地グルメとか名物食べ歩きみたいな物を連想される方が多いと思います。でも私の歩き旅にはそういう要素は一切ありません、期待した方ごめんなさいm(__)m
 なんせ全48回の内、お店に入ってちゃんと座って食事したのは、私の記憶が正しければ……

 ・川越街道沿いの山田うどん
 ・水澤寺門前の水澤うどん
 ・満願寺門前の出流そば

のわずか3回だけ。あっ、お店じゃないけど足利駅前のベンチに座って、ポテト入り焼きそばを食べたから4回だ。

 じゃあそれ以外はどうしていたかといえば……一番食べたのはコンビニのおにぎりです、歩きながら。一日でかなりの距離を歩かないといけないし、帰りにローカル線を利用する場合は特に、一本乗り遅れると大惨事(家に帰り着かないとか)になるため、座って食事する(心の)ゆとりがなかったのです。

 そして携行食として利用したのは、いわゆる栄養補助バー的なもの(正式にはなんて言うのだろう?)。カロリーメイトやソイジョイが代表格? ただカロリーメイトはパサパサして歩きながら食べるには向かないです。また低糖質のソイジョイも直ぐにエネルギーが欲しいときには向きません。よく利用したのはスニッカーズや一本満足バーです。

 ところが炎天下を長時間歩いて、熱でドロドロに溶けて食べられなくなったことが何度かあって、それからは携行食として羊羹を愛用しております。
 最初は塩分もいっしょに補給できる井村屋スポーツようかんを食べていけど、調達が面倒(コンビニやスーパーでは売ってない)なので、最近は普通のミニ羊羹になってます。因みに好みは練り羊羹(^^)

 ということでこの歩き旅、食事はかなり質素です。現在進行中の「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」でもそれは変わりありません(多分)。
 修行のためにあえて厳しい状況に身を置く、なんて気持ちはさらさらなく(-_-;)……豪華で美味しい食事に時間を費やすより、歩いている時間の方が楽しいだけなんです。何物にも代えがたい時間です……やっぱり変わり者ですかね~ > σ(^_^;


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2018年1月 4日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(12) 今年の目標

 「一年の計は元旦にあり」とか申しますが、ボ~っとしてたらもう4日も経ってしまいました。まぁ今年の目標といっても既に決まっているので、焦る必要もないのですが……だったらなおさら早く書けよ > σ(^^;)
 「坂東三十三観音巡礼歩き旅」が昨年9月に一段落し、11月からは「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」として再始動。
 ということで今年の目標はもちろん「長野の善光寺さんにたどり着く」です。絶対にたどり着くぞ!……多分(^◇^;)

D2018010401 おまけ……年賀状用に坂東三十三観音の札所の位置関係を図案化してみました。絵心ないからイマイチだけど……


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2017年11月25日 (土)

坂東三十三観音結願御礼歩き旅 第1回(相模大野-藤野 35km)

 「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」の第1回目。「結願御礼」て何? という方は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(10) 旅はまだまだ続く……らしい」「坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(11) 再スタートじゃ!」を読んでね。

 相模大野駅前を夜明け前の5時50分にスタートしました。今回の旅ではまず甲州街道を西へ向かう予定。甲州街道へ出るには、国道16号線で八王子に向かうのが最短ですが、それだと結果的に距離が増えるので、相模原市を斜めに突っ切って相模湖から甲州街道へ入ることにしました。まずは津久井湖を目指します。
 地元だからと油断したからか、薄暗くて方向感覚が鈍ったのか、出だしで道を間違えてウロウロしてしまいました……前途多難?

 でもその後は順調で、約4時間で城山ダムに到着。津久井湖を堰き止めてるダムですね……正確には相模川を城山ダムで堰き止めてできたのが、津久井湖なのですが、まぁこの際どうでもイイか(^^ゞ
 津久井湖、相模川の右岸側を進んで相模湖を目指します。川の右岸とは下流に向かって右側なので、上流に向かっている今は川の左側を歩いていることに……また細かい話になった(^^ゞ
 相模川の右岸側といっても道は川から大きく離れているので、川を目にすることはほとんどできません。緩やかな上り坂が繰り返し、運動不足の身にはこたえます。

D2017112501 朝は寒くて手袋、ネックウォーマーにウォッチキャップの完全武装だったけど、久々の好天で気温が上がりすべて必要なくなりました。代わりに日除けが必要になり、ツバ付きの帽子にチェンジ。
 道志川に掛かる橋を渡るといよいよ相模湖エリア。道沿いに小さな沢が現れ、日差しは相変わらず強いものの風は冷たく感じます。
 しばらく進むと、左手に相模湖が見えてきます。特に狙ってたわけではないけれど、ちょうど紅葉の最盛期。湖面に赤が映えますが、当然ながらマイカー族(完全に死語?)も大勢繰り出していて、紅葉に気を取られすぎると危険が危ない(>_<)

 相模湖駅前から予定通り甲州街道へ。今日のゴールは5km先の藤野か、更に5km頑張って上野原まで行くか?上野原名物の酒まんじゅうは好物なんだけど……上野原駅は甲州街道からちょっと離れた場所になるので、次回のことを考えて藤野をゴールにしました。相変わらず足の調子がイマイチだしね(ToT)
 13時40分、藤野到着。駅前に食料品店があったので、もしかしてここにも酒まんじゅうがあるかも……と思ったら、配達中で閉まってました、田舎だ~m(__)m
 ってことで酒まんじゅうはあきらめて帰途につきました。


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2017年11月23日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(11) 再スタートじゃ!

 今年2月18日に千葉県館山の那古寺で結願し、9月7日に自宅のある相模大野に帰って一段落した坂東三十三観音巡礼歩き旅。続いて「結願御礼の旅」として長野の善光寺へ旅立ちます、と宣言したものの軽い燃え尽き状態で、なかなか出発できません(^^;)
 もたもたしていると年を越えそうなので11月25日(土)に「坂東三十三観音結願御礼歩き旅」として再スタートする、と改めて宣言!……まっ、寒いので、天気次第、体調次第ですけど(^^ゞ

 長野へは甲州街道で韮崎まで行き、そこから野辺山を越えて北上の予定。なぜ野辺山越え?長野なら中山道経由の方が近いのに……
 古い話ですが就職したての頃(23歳頃ね)、職場の先輩に誘われて参加した「佐久市強歩大会」、韮崎から野辺山を越えて佐久市までの78kmを歩く大会(今でも開催されています)。この大会への参加が「歩き人」としての私の基礎になってます。30年ぶりに同じ道を歩いてみたい……が、甲州街道経由にした理由です。

 でもね~、中山道にも未練が残ります。「坂東三十三観音巡礼歩き旅」で高崎まで歩いていますが、高崎から西に進めば富岡製糸場とか碓氷峠とか……魅力的な場所が多いのです。
 ならば、ホントは善光寺と北向観音をお参りして、この旅を締めくくろうと思ってたけど、帰りも歩くか? 中山道経由で(^^ゞ
 ということで、まだまだ先の長い話になりそうです。お暇な方は、気長にお付き合いください。


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2017年9月17日 (日)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(10) 旅はまだまだ続く……らしい

 「今年こそ結願して、相模大野に戻る」を目標にしていた、坂東三十三観音巡礼歩き旅。2月18日に千葉県館山の補陀洛山 那古寺で無事結願、その後もテクテクと歩き続け、9月7日大安吉日、自宅のある神奈川県相模大野まで帰ってまいりました 。

 2014年1月2日に相模大野を旅立って3年9ヶ月と5日間……この期間毎日歩いてたわけではなく(当たり前じゃ)、歩いたのはその中のたった48日。総距離は1,678kmだったので、1日平均35km。ただ実際に1日に歩いた距離は様々で最長は2014年5月2日の80km、最短は2015年9月19日の5km(筑波山越え)でした。
 年別だと2014年は20日で735km、2015年は13日で424km、2016年は9日で326km、2017年は6日で193kmとなってます。だんだんと日数が減っているのは……自身の病気や家族の病気など、イロイロと事情があってのことです。

D2017091701 長い旅を終えて完全燃え尽き状態、真っ白になってしまいたい気分だけど、まだまだ。実は知り合いから「坂東三十三観音巡ってるんだ、大変だね長野まで行くんでしょ」と言われて「????」。なんせ坂東三十三観音の札所は長野県には無いのです。ところが専用の御朱印帳の最後をみたら「結願御礼の寺 定額山 善光寺」「善光寺対の寺 北向観世音 別所温泉」の頁が……これか!!

 ということで間もなく「結願御礼の旅」が始まります。今はどの道を歩くのが効率良いか、地図の上でシミュレーションしながらニヤニヤしているところです。旅は計画段階も楽しいのです。


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2017年9月 7日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第48回(三軒茶屋-相模大野 30km)

 ちょっと遅めの夏休みを利用して坂東三十三観音巡礼歩き旅の第48回目。

 今日のスタートは三軒茶屋なので今までとは逆方向の初電で相模大野を出発。近くだし距離も短いので早く出る必要はないんだけど、通勤ラッシュに巻き込まれたくないのと、午後遅くなると雨が心配のなので……
 こんなに早いのに田園都市線は、そこそこの混み具合。早朝出勤の方々ご苦労様です(^^)

D2017090701 6時少し前に三軒茶屋をスタートし国道246号を下ります。空はどんよりで気温は低いけど、風がなく湿度も高くて蒸し暑い。秋モードで長袖のシャツジャケットを着てきたことを少し後悔。
 1時間ちょっとで多摩川を越えて神奈川県へ。3年前に離れて以来、埼玉、群馬、栃木、茨城、千葉、東京と巡って、やっと戻ってきました。

 歩き出して4時間。雲はますます厚くなり、そろそろ降り出しそう。天気予報では夕方くらいだったので、ちょっと早い。ザックにカバーを掛けて雨支度。ついでに蒸し暑さが我慢できないのでシャツジャケットを脱いでタンクトップ姿に……登山じゃないので、腕丸出しでも大丈夫でしょう(^^)

 間もなくポツポツと降り出しました。3回連続で傘のお世話になることに……幸いにも30分ほどで止みました。
 南町田で国道246号と分かれて16号へ、いよいよ終盤の終盤。
 12時過ぎに無事に相模大野駅に着いて、長い旅が終わりました。

 2014年1月2日に旅立って3年と9ヶ月、実際に歩いたのは48日間。総距離1,678kmでした。
 これにてこのカテゴリー「坂東三十三観音」は最終回……じゃなくて、まだ少しだけ続きます(^^)


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2017年8月14日 (月)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第47回(船橋-三軒茶屋 36km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の第47回目。

 もの凄い雨音で目が覚めた、時計を見ると1時過ぎ。歩き旅の日は早起きだけど、それにしても早過ぎ。3時までもう一眠りと思ったけど、雨が気になって熟睡できませんでした。
 雨雲レーダーを確認するとかなり局地的に降っている様子。今日歩く予定の地域にはまだ雨雲は無いので一安心です。
 自宅周辺も小降りになったので、いつもの相模大野始発の準急で出発。
 すっかりおなじみの電車なのに雰囲気が違うと思ったら……今日は平日なのね、忘れてました。レジャーモードと通勤モードが半々の状態です。新宿で総武線に乗り換え、スタート地点の船橋へ。

D2017081401 空には厚い雲が垂れ込めて今にも降り出しそう。ザックに雨カバーをかけて6時35分に歩き出し。スタート地点が近くなり、涼しい内に歩き出せます。って、結局最後まで涼しかったけど(^_^;
 千葉街道を西へ。下総中山辺りを通過する際、道路際に二つの溜池が目に付きました。「二子浦の池」「二子藤の池」の看板。この辺りは葛飾湧水群と呼ばれ、かつては湧水を利用するために多くの溜池が作られたそうです。現在は埋め立てられほとんど残っていません。

 市川から江戸川を渡って東京へ。この旅では2014年9月、相模大野から新座へ向かう途中に通過した以来の東京です、懐かしや(^_^;
 懐かしさのせいでは無いと思うけど、今までなんとか持ちこたえていた空がとうとう泣き出しました。
 レインウェアを着ると蒸し暑いし、風が強いわけでもないので傘を使うことにしました。街歩きの場合はレインウェアより傘の方が、見た目も普通で良いのです。ロングタイツにショートパンツが普通かは、置いといて(^^ゞ

D2017081402 千葉街道から蔵前橋通りへ……江戸川に続いて新中川、中川、荒川、旧中川と渡り、亀戸へ到着。道を変えたのは亀戸天神にお参りしたかったからです。
 お盆休み期間中とはいえ平日だし、天気悪いし、有名な藤の花の季節は終わっているし、で参拝客はまばらです。
 雨はますます強くなりスカイツリーも雲の中、今日登った人は景色悪くて残念でした(^_^;

 山手線を越えて都心部(?)へ、ちょうど昼食時。休んでいる飲食店が多く昼食難民になったサラリーマンが多く見られました。お盆なのにお仕事お疲れ様です。
 皇居ではジョギングを楽しむ人も多く、雨の中物好き……ん? 雨の中、船橋から歩いてきた奴に言われたくないか(^_^;
 三宅坂から国道246号線。青山、表参道周辺は観光客が多くて歩き難いです。渋谷を過ぎて三軒茶屋でゴールとしました。14時55分、予想より1時間以上遅い到着でした。傘のせい? 人混みのせい? 夏バテか(^^ゞ


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2017年7月29日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第46回(八幡宿-船橋 26km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の第46回目。

 前回悪化させてしまった右足の古傷はぜんぜん治らないし、それがなくても最近なんか疲労感が強いし、そもそもこの暑さだし……イロイロといい訳をしながら、今回は短めの行程を設定しました。
 なので朝も遅め、6時26分相模大野発のロマンスカー、さがみ58号で出発。普通に急行で行っても到着時刻は変わらないけど、車内でゆっくり朝食を摂りたいという理由です。

 8時45分に八幡宿をスタート。いや、スタートの前に先ずは駅前の飯香岡八幡宮にお詣り。出発を遅めに設定したもう一つの理由は、ここで御朱印を頂きたいから。神社・仏閣は朝が早いものですが、それでも余り早朝だと気が引けます。
 無事に御朱印を頂き、今度こそスタート。次の目的地は谷津干潟……一度行ってみたかったので、この機会に訪ねることにしました。

 迷走台風5号の影響か? 雲が多く日射しは弱いものの、梅雨明け前の前回よりも湿度が高い蒸し蒸し陽気。体温が上手く調整できず、午前中からアイスキャンディーのお世話になる始末。やっぱり体調が万全じゃ無い??
 途中、予定外だけど稲毛浅間神社にも寄り道して御朱印を頂く。受付窓口にはミストシャワーが設置されていて、涼しい御利益もい頂けました(^^)

D2017072901正午を過ぎた頃から空には黒い雲が増え始め、今にも雨が降り出しそう。ザックに雨カバーをかけて準備を終えた途端、冷めたい強風と共に大粒の雨が降り出しました。
 ウェザーニュースの雨雲レーダーを確認すると今の雨雲は先遣隊で、本隊の真っ赤な雨雲(レーダー画像上、降水量が多い時の色です)が西側にあって、こちらに向かってきそうな様子。

 谷津干潟は(あっさり)あきらめて船橋に直行することにしました。少々の雨は大丈夫だけど、干潟の様な開けた場所で雷に遭うのは御免被りたいです。
 先遣隊の雲は直ぐに通り過ぎ、小雨が降る中無事にJR船橋駅に到着しました。本隊の雨雲に遭ったのは総武線が江戸川を渡った辺りです。駅で乗ってきた、ずぶ濡れの人達を見て撤退は間違ってなかったと、最近ちょっとヘタレモードだなぁと感じている自分を納得させました。


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2017年6月24日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第45回(木更津-八幡宿 37km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の第45回目。

 今日は木更津がスタートなので、新宿駅からアクアライン経由の高速バスを使うことにしました。6時10分発に乗れば、電車で行くよりも早く着くことができます。1年前に乗ったときも、空いてるし快適だったので……
 ところがバスタ新宿4階のバス乗り場へ行くと、発車15分前だというのに20人くらいの行列が……潮干狩りや釣りという雰囲気ではないオジさんが多い(自分もオジさんなのは言うまでもない)。

 更に発車して間もなく「アクアラインが事故渋滞のため東関東道-京葉道へ迂回する」旨のアナウンス。こりゃ時間がかかりそう。今更ジタバタしても仕方ないので、朝食の後は一眠り。乗り物の中で寝るのって、揺れが心地よいので好き。自宅もベッドを止めて「ゆりかご」に替えたら気持ちよく寝られるかも……大人仕様のがあればだけど(^_^;

 ウトウトしながら周囲の会話を聞くとも無しに聞いていると……

「××は可愛いよね、今回も楽しみ……」「〇〇のミニスカートが……」「△△は上手いけどスタイルが……」

ん??こんな朝からキャバクラツアー? の訳ないか。そのうち一人のオジさんが取り出したチケットでようやく理由が判明。木更津周辺で女子ゴルフの大会があり、その観戦に行く人達らしい。ぜんぜん興味ないから気づかなかった。
 念のための補足ですが、興味が無いのはゴルフ観戦の方でミニスカートには大いに……三十三観音巡礼を結願しても、煩悩はなくならないのです(^_^;
 東関東道もかなりの渋滞で結局、木更津へは1時間遅れで到着し8時30分にスタートしました。

D2017062402 今回、木更津スタートということで行ってみたい場所がありまして……江川海岸、「海の中に電柱が立っている」珍景(?)で有名なところです。木更津駅からは1時間ちょっとの道程で、自衛隊の木更津駐屯地に隣接しています。潮干狩り場にもなっているため案内看板も完備されており道は分かりやすいです。
 到着するとちょうど潮干狩りの真っ最中……ってことで完全に潮が引いていて、電柱は海の中ではなく、泥濘に立っていました(^_^; 潮が満ちるのを待つわけにも行かず、珍景はあきらめて、先に進みます。

 今日は天気は曇りと思って、蒸し暑さ対策を優先して半袖のシャツを選んだのが完全に裏目。雲はほとんど無く、夏至を過ぎたばかりの強烈な日射しが、むき出しの腕に容赦なく照りつけます。頭までボーっとしてきたのか(いつもか?)、曲がるべき場所を通り過ぎて引き返すという初歩的なミス。しかも2回連続(..;)で、ちょっと気持ちが萎える。
 袖ヶ浦の先で国道16号線に出て、もう道を間違う心配はなくなりました。がしかし……この辺りは京葉工業地帯のど真ん中で、退屈極まりない景色が続きます。夜だったら工場の夜景を楽しめたかもしれないけど……

 午後に入り日射しはますます強く日陰も無いので、紫外線と高温に体力を奪われ続ける、ほとんど修行状態の15km、3時間。
 五井辺りで工場街から市街地に出た頃には疲れ果て……これ以上前に進む元気が湧いてきません。さらに数日前から痛み出していた右足底の古傷も痛みを増し(歩けば治ると思ったんだけどな~)、そろそろ「限界」と訴えています(>o<)
 無理は禁物なので千葉駅まで歩く予定を変更し、約10km手前の八幡宿を今日のゴールとしました。う~ん、なんか最近、自分に甘くなってないか(^◇^;)


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2017年4月22日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第44回(浜金谷-木更津 37km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の第44回目。

 前回無事に結願し、後は自宅のある相模大野まで戻ってくるだけとなった巡礼歩き旅。残りの距離も短くなってるけど、行ける機会も少なくなっているのでなかなか終わりません。どうせ時間がかかるならばということで、今回からは今まで控えてきた寄り道を積極的にしていくことにしました。

 いつもの通り相模大野発4時53分発準急で出発。今日も乗り換え時間が短いので、コンビニおにぎりの朝食。
 浜金谷に定刻の8時19分着。天気は曇り、綿混のシャツジャケット1枚では、ちっと薄着過ぎたか?かなり肌寒いので、歌の文句じゃ無いけど手拭いでマフラー(^_^; トイレを済ませて8時25分にスタート。

 スタートして間もなくラジオが電池切れ。日頃からのラジオ好き、もちろんこの歩き旅でも長い道程の友はラジオ。ところが北関東、外房は電波状態がイマイチで、最近はRadikoのお世話になることが多くなりスマフォ用の予備バッテリーは完璧なんだけど、ラジオ用の予備電池を入れ忘れた(..;)。仕方なくヘッドランプの電池を転用……今日はヘッドランプのお世話にはならないべ(^^)

D2017042201 今日最初の寄り道は東京湾観音。6年前、関東三十六不動を巡っている時(あの時は一部を除き列車利用)のこと。特急列車で佐貫まで行き、一駅手前の大貫(関東三十六不動 三十二番札所最上寺の最寄り駅)へ戻るための列車を待ちきれず、歩いて向かう途中に見かけた「東京湾観音」の看板。映画「千里眼」の舞台だったので、行ってみたかったけど、時間の関係で断念。まさか6年後に同じ道を歩くことになるとは夢にも思わなかった。

D2017042202 東京湾観音は1961年に完成した地上56mの白衣観音像。胎内は314段の螺旋階段で20階まで登ることができ、各階には七福神を始めとする胎内仏が祀られています。13階、19階には展望台があり東京湾、富士山、スカイツリーなどを望むことができ……るはず、晴れていれば、今日は曇りで景色はイマイチ(>o<)
 胎内仏にお詣りし、展望台からの景色を楽しみつつゆっくり巡って40分弱です。

 次の寄り道は6年前に巡った関東三十六不動の三十二番札所最上寺。東京湾観音からは1時間弱で到着。本堂と裏山の中腹にある観音堂にお詣りした後、御朱印を頂くために再び本堂へ。
 先客で松戸にお住まいの年配男性(私も十分年配ですが、私よりもう少し年配(^_^;)は、今日で関東三十六不動結願。今年1月から巡り始めたとのことで、列車・車利用とはいえかなりのハイペースです。

 14時過ぎ、最上寺を後に木更津へ向けて出発。出来れば17時10分発の新宿行き高速バスに乗りたい。昼間は30分に1本ある新宿行高速バスは、17時を過ぎると1時間1本減ってしまいます。
 時間的にギリギリなので、疲れた脚に気合いを入れてちょっとだけペースアップ。夕方から雨予報で、そろそろ泣き出しそうな空に向かって約3時間の道程です。

 バス発車の15分前に、木更津バスターミナルに到着。これならビールとつまみを調達する余裕が……ビール飲みながらノンビリ帰れる(^^)
 が、アクアライン(に乗る前から)と中央環状線の渋滞でホントにノンビリ(^_^; 帰りました(新宿到着は35分遅れ)。ビールが足りないよ~


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2017年2月18日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第43回(館山-浜金谷 27km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の第43回目。今回は、

・第三十三番札所 補陀洛山 那古寺

を巡り、無事に結願となりました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その26」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 昨日関東地方は春一番が吹きました。春一番の翌日は北風に変わることが多いので、ちょっと厚着で出発。列車は毎度おなじみ相模大野発4時53分発準急です。今日は乗り換え時間が短く駅弁を買うのは無理そうなので、コンビニのおにぎりで朝食。
 千葉から内房線。駅弁を買うどころかトイレに行く暇も無く乗り換え。内房線の列車にはトイレが付いてますが、混んでて行けない(>o<)。姉ヶ崎辺りですき始めて、やっとトイレ……間に合って良かった(^^ゞ
 定刻の8時46分に館山到着。今日の目的地、那古寺は館山駅から4㎞弱、あっというまに到着しました。

■第三十三番札所 補陀洛山 那古寺
 標高82mの那古山中腹に建つ那古寺。建立時、山頂にあった観音堂は元禄16年(1703年)の大地震で倒壊。江戸幕府により現在の場所に再建されました。
 観音様の住む浄土を意味する「補陀洛」の風光に似ていることから、山号が「補陀洛山」となったそうです。境内からは東京湾が一望でき、夕暮れ時はさぞ美しいでしょう……残念ながらまだ午前中です。
 御本尊は千手観世音菩薩です。

 お詣りを済ませ納経所へ。今までの三十二ヶ所分の御朱印を全て確認した上で「結願印」の入った御朱印を頂くことができます。坂東三十三観音専用の御朱印帳は紐綴じのため、必要な頁だけを持参して御朱印をもらっている方をたまに見かけますが、那古寺にお詣りするときは全て持参しないといけません。くれぐれもご注意を……

 ご住職から「観音様の縁日(毎月18日)を選んで結願したのですか?」と聞かれました。まったく意識してなかったと答えたところ……
 縁日に結願できるように前々から計画して頑張って巡っている方もいるし、意識しなくてもあなたの様に運良く縁日に結願できる方もいる。観音様からのお導きかもしれませんが、それを感じ取り直ぐに行動に移せないと運はつかめません。
 そういう人のことを「適当な人」といいます。反対に頑張るの“頑”の字は頑固を意味します。人生は適当な方が良いのです、とのお言葉。

 適当……その時々の状況を感じ取って、必要なら自分の考えや行動を変えることを厭うな、と理解しました。あってるかな???

 全ての札所を歩いて巡ったことを伝えると……一年に10人くらい、歩いて結願する方がいて、その内の数名は通し打ち(一気に巡ること)で、退職後や転職時に巡る方が多いそうです。

D2017021801 那古寺を後に、金谷方面に向かいます。しばらくすると崖の中腹に建つ真っ赤な御堂が目に入りました、案内板によると、崖観音。気になるので寄り道する事にしました。
 舟形山の崖に彫られた観音像をお奉りする大福寺。観音堂は昨年修理が終わったそうで、塗り直された“赤”が青空に映えてキレイでした。

D2017021802 浜金谷の一つ手前、保田駅前の観光案内所へ。金谷にある日本寺にもお詣りしたいので、ちょっと情報収集。
 当初、浜金谷駅まで歩き、今日の行程を終わらせてから鋸山ロープウェイで往復するつもりでした。しかし那古寺のご住職から、金谷手前の長いトンネルは狭くて歩道がなく歩きにくいので、保田駅から日本寺に登った方が良いとのアドバイス。素直に従うことにしました。

 保田駅から日本寺までは歩いて40分。境内に入って大仏広場まで更に25分。石段の連続で、膝が悲鳴を上げてます。やっぱり運動不足(^^ゞ
 帰りは鋸山裏登山道を通って金谷まで下り、ますます膝が悲鳴を(>o<)
しばらく登山とご無沙汰しているため、足腰の粘りがすっかり無くなってます。平地を歩くだけだとダメですね~

 なんとか16時24分発、新宿さざなみ4号に間に合って帰途につきました。

 今回、無事に結願となりましたが、旅は自宅に戻るまで……まだまだ続きます。

Bando33


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2017年1月 7日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(9) 今年の目標……ムムっ

 「坂東三十三観音巡礼歩き旅」も4年目に突入。巡礼中の“私”は現在、JR外房線の館山駅にいます。もちろんここでの“私”は仮想的巡礼者のことで、現実の“私”は自宅でコーヒー飲みながらこれを書いています(^^ゞ

 現在までの通算歩行距離は1,485km。あと3kmちょっとで最後の札所(三十三番 那古寺)に到着し結願となります。しかし結願となっても旅は終わりません、自宅のある相模大野まで帰ってこないと……
 館山から神奈川県の相模大野へは東京湾を渡るのが最短距離。でもアクアラインに歩道はないし、シーカヤックで渡るか? 一応人力だし……でもシーカヤックは経験無し、リバーカヤックなら有るんだけど。これから訓練するにもその暇はないし。
 って事で東京湾岸沿いを歩いて帰ってくることにしました。なんといっても今の私にとって一番安全で確実、そして信頼できる交通手段は、二本の脚ですから(^^)

 ということで今年の目標は、今年こそ「結願して、相模大野に戻る」です。


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2016年12月 3日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第42回(安房小湊-館山 40km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の第42回目。

 相模大野発5時28分発各駅停車で出発。いつもよりちょっと遅いのは東京駅から特急を使うからです。特急を使うより、早出して各駅停車でトコトコ行った方が、結果的に目的地には早く着く(時間はかかるけど)ことが多いけど、今回はどちらを選んでも同じだったので……楽な方を選びました。

D2016120301 東京駅で駅弁を買って、わかしお1号が発車する京葉線のホームへ。発車10分前に列車に乗り込んだら既に満席状態。空席を探しまわり、なんとか通路側の席を確保することができました。ほとんどがオヂさんだから行き先はネズミさんの国じゃないよな~と思ったら……この列車は舞浜は通過で、最初の停車駅は海浜幕張。検札のとき隣のオヂさんの切符を覗き見したら蘇我までだったので、朝食はそれまで見合わせ。
 蘇我駅では乗り降りが激しく2割くらいが入れ替わった感じ。お隣さんも降りていったので、窓側の席に移って朝食開始。
 今朝の駅弁は東京駅定番の「深川めし」。東京駅で駅弁買うときはほぼこれ一択なんだけど……何年か前のリニューアルでハゼの甘露煮が消えご飯のアサリが減り、その代わりに油揚げが増え値段も増えて(^_^;ちょっと残念な状態。

 列車が進むにつれ乗客は減り終点の勝浦に着く頃には、釣り客と温泉旅行とおぼしき一団だけ。東京駅発車前から缶ビールを開ける音が絶えなかったので、かなりメートルが上がってます。これから温泉だろうか?
 勝浦で各駅停車に乗り継ぎ、定刻の9時7分に安房小湊に到着。

D2016120302 天気は晴れ、安房小湊駅前のフェニックスが青空に映えます。海岸ではサーフィンに興じる若者(昔の若者を含む)も多く、南国気分です。厚着で来てしまったことをちょっと後悔。なんたって11月下旬が寒かった(初雪も降ったし)ので警戒しすぎました。

 しばらく歩くと道端で草刈りをしているお爺さんから声を掛けられました……
  「どっから来たの?」
  「安房小湊から歩いて来ました、今日は館山まで行く予定です」
  「歩いて?」
  「そうです」
  「大変だね~」
ラジオだけを友達に独りで歩いているので、たまに声を掛けられると妙に嬉しいもんです(^^)

 道は黒潮外房ライン(国道128号線)。前回歩いた御宿から勝浦辺りは房総丘陵が海に迫ったリアス式海岸でトンネルとアップダウンの応酬だったけど、今日歩いている鴨川周辺は平地が多くトンネルも少なめで助かります。
 安房鴨川駅でJR線は外房線から内房線に変わります。が、ここはまだまだ外房です。正確にはどこまでが外房なんだろう?

D2016120303 気が付くと沿道に「鯨料理」の看板が増えてきた。国内に5箇所ある捕鯨基地の一つがある和田浦です。鯨料理、大好きなのにしばらく食べてないな~、もちろん今日食べてる余裕も無いです(>o<) いつか(いつだ?)ノンビリ食べにきたい。
 和田浦を過ぎた辺りで海岸線とお別れ。房総丘陵の南端(?)を横切るのでダラダラと上り坂が続き、疲れた脚には辛いです。

 坂の頂上と思われる辺りで「館山市」の表示が……
 そろそろ日没時刻が気になってきました。今日の日没は16時26分(千葉)、一年中で一番早いのです。暗い道を歩くのには懲りているので、日没前に市街地に滑り込むべくちょっとだけペースアップ。その甲斐あって日没とほぼ同時に市街に、更に30分で館山駅に到着しました。
 最後の札所(三十三番)は更に4kmほど先ですが、今日はここでゴールです。次回(一体いつだ?)はいよいよ満願です。

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2016年10月29日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第41回(長者町-安房小湊 40km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第41回目。今回は、

・第三十二番札所 音羽山 清水寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その25」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 3時起床。昨日は午後から激しい雨が降ったので天気が気になる。カーテンを開けると月がきれい。ただ気温が低そうなので、薄手のネックカバーと手袋を装備に追加して家を出ました。なんどもお世話になっている相模大野4時53分発準急に乗り新宿経由で千葉へ。

D2016102901 最近「列車で駅弁」ができない、好きなのに……ボックス席が無い路線だったり、せっかく特急を使ったのに駅弁売ってなかったり(>_<) でも今日は実現できそう。千葉なら駅弁売ってるし、外房線ならボックス席もある、乗り継ぎ時間も十分余裕がある。
 千葉で駅弁と言えばやっぱ「やきはま弁當」で決まり。ついでに昼食用に助六寿司も購入。今日歩く予定のコースには20km地点の御宿までコンビニが無いのです。

 7時10分発安房鴨川行きに乗り込んでボックス席も確保(^^) 混んでてちょっと窮屈だけど構わず朝食開始。甘辛の焼きはまぐりは大好きだけど、歩く前でビールが飲めないのが残念です。朝食が終わってしばらくすると、半分以上の乗客が降りてしまいガラガラ。慌てて食べ始めなければ良かった。次回も同じ列車なので気を付けよう。

 8時20分に長者町をスタート。天気は曇り、昨日の雨で路面が濡れていてちょっと歩きにくいけど、予想したほど寒くないし、気持ちよい。ネックカバーと手袋は要らなくなりました。
 1時間掛からずに清水寺に到着。

■第三十二番札所 音羽山 清水寺
 参道入口の地蔵堂に竹棒が何本も立てかけてあり、何? と思ったけど直ぐに答えが分かった……参道の坂が急なので、杖だったのね。もっとも坂の上の仁王門前にも駐車場があるので、自動車でお参りする方には関係ないですね。
 仁王門、四天門をくぐり石段を登ると正面が1817年に再建された本堂です。御本尊は千手観世音菩薩で茅の寄せ木造り、鎌倉時代の作と言われています。
 千葉県は華美なお寺が多いと思っていたけど、ここは静か。ゆっくりしたいところだけど、今日も先が長いので早々に出立しました。

D2016102902 お寺を後に御宿を目指します。天気は曇りから晴れに、蒸し暑くなってきました。寒さ対策はしてきたけど、暑さ対策はしてこなかった(^_^;
 しばらく歩くと、いすみ鉄道新田野駅。いすみ鉄道は2011年の関東三十六不動巡礼で乗って以来。隣の国吉駅に近い宝勝院(関東三十六不動 三十四番霊場)では帰りの列車を待つ間、ご住職からお茶を御馳走になり、色々なお話を伺うことができました。当時80歳、今もお元気でいらっしゃるだろうか?

 一度も列車を見ること無く(運行本数少ない)、いすみ鉄道とはお別れ。御宿に向けて南下します。時刻は正午近く、秋も深くなり太陽高度が低くなっているので南に向かって歩くとけっこう眩しい(>o<)
 どこからともなく聞いたことのある曲が流れてきました。「月の沙漠」……正午の合図が何で? と考えて思い出した。この曲のモチーフが千葉県御宿海岸とする説があるのです。

 御宿駅前のコンビニで水分補給。水分補給だけで済んだのは、昼食として歩きながら食べた助六寿司の腹持ちが良かったからです。
 ここから本日のゴール予定地の安房小湊まで20km。わが巡航速度で歩けば4時間ちょうどです。が、Googleマップで確認するともっと時間が掛かるという。って事はアップダウンが激しいってことか?

 歩き始めてみると確かにアップダウンが多い。でもそれ以上にトンネルが多い。歩行者用のトンネルが別に作られている場所もあるけど、ほとんどは申し訳程度の歩道があるだけ。しかも歩道には壁から剥がれたモルタルが落ちていて……躓いてバランスを崩すと命に関わります(>o<) 狭くて交通量の多いトンネル内の歩行は神経がすり減るのです。
 それでも予定の4時間で安房小湊に到着。Googleマップに勝った! ビールも買った(^_^; 東京行きの特急にも乗れて……ビール飲みながらのノンビリ帰宅でした。

Bando32


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2016年10月 9日 (日)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第40回(上総牛久-長者町 37km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第40回目。今回は、

・第三十一番札所 大悲山 笠森寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その24」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 またまた2ヶ月以上のブランクです。残りの札所は三ヶ寺と少なくなってきましたが、出かけられる機会もまた非常に少なく、なかなか前に進めません。

D2016100901 3時半に起床。とにかく気になるのは今日の天気です。気象会社のスマフォアプリを起動して天気図と雨雲レーダーを確認。日本列島と重なるように秋雨前線が横たわっています。もちろん雨雲も……
 予報通りなら前線は徐々に南下し、これから向かう千葉方面の雨のピークは12~14時ぐらいか? 秋雨は今日までで明日からは秋空が戻ってくるらしい……けれど出かけられるのは今日だけ。今日を逃すと次が何時になるかわからないので、ずぶ濡れ覚悟で決行することにしました。

 何よりも大切な御朱印帳をジップロックで密封、ザックにも雨カバーの防水対策。身体の方はレインスーツでは暑過ぎるので、ゴアテックスの帽子にウィンドブレーカーの上だけで済ませることにしました。ウェアは全て速乾素材だし、気温が高いので濡れても良いだろう、との判断です。

 自宅のある相模大野はまだ小雨。小田急線に乗っているとき、外を見るとピンク色の朝焼け。昨日噴火した阿蘇山の火山灰?と思ったら……雨の前兆だって(^^ゞ やはり雨か。

D2016100902 JR内房線五井で小湊鉄道、7時54分発上総牛久行きに乗り換え。観光客風の人が多く、もしやこれが全て笠森寺の参拝客? と思ったけど……上総牛久から出発する人気(?)のトロッコ列車に乗り換える人達でした。トロッコ列車はSL(ただし中身はクリーンディーゼル)が牽引する4両編成で中央の2両は窓の無い、開放型の展望車です。天気が良ければ気持ちよさそう……良ければ(^^ゞ

 上総牛久でトロッコ列車を見送ってから8時30分にスタート、房総横断道路を東に進みます。直ぐに雨がポツポツとやってきました、まだ小雨。願わくばお詣りが済むまでこのくらいの降りでいて欲しい、の願いは天に届かず……30分もすると小雨は本降りに変わりました。たらいが落ちてくるような……間違えた(ドリフじゃあるまいし)、たらいをひっくり返したような降り。風も強くなりトロッコ列車の展望車に乗っている人は大丈夫か? と人ごとながら心配になります。

■第三十一番札所 大悲山 笠森寺
 房総横断道路から女坂の長い石段を登り三本杉、子授け楠を経て二天門をくぐると、正面の岩山に四方懸造りの本堂が見えます。
 懸造りとは急な斜面や崖に柱を立てて、建物を支える建築法で……イメージ湧きませんよね(表現力の限界を感じる)、京都の清水寺を思い浮かべてください。ただしこのお寺の場合は岩山の斜面ではなく山頂に建てられているため「四方」となるわけです。
 1028年建立、一度兵火で焼失した後、安土桃山時代に再建されています。現存する四方懸造りの建物は国内唯一で、国の重要文化財に指定されています。
 75段の急な階段を経て地上20メートルの回廊に登ると、絶景が望める……晴れていれば……雨で非常に残念です。
 御本尊は十一面観世音菩薩です。ご開帳は6年に一度ですが、厨子から回廊まで手綱が渡されており、綱に触れることで結縁を求める事ができます。綱に白い布を結ぶと願いが叶うとの言い伝えが有るそうですが、あいにく白い布は持ってなかった、残念。

 雨は多少弱くなったものの降り続き境内での写真撮影もままならないため、30分ほど滞在しただけで10時30分に笠森寺を後にしました。最近のカメラ、液晶画面がタッチパネルで便利だけど、水滴が付くとけっこう誤動作するのです。

D2016100903 再び房総横断道路を東へ、外房方面を目指します。14時を過ぎた頃に雨は止んだけど、湿った空気はそのままで蒸し暑い。まだ先が長いのに今日は疲れが激しい……やはり雨に濡れると体力を奪われます。
 長南町で房総横断道路と別れ、県道へ。一宮川を渡ってからは川沿いを歩き上総一ノ宮方面を目指します。
 上総一ノ宮には名前の通り、上総国一之宮である玉前神社があります。お詣りに立ち寄りましたが、平成の大修理の真っ最中。黒漆塗りの権現造りの社殿を見ることができずに残念です。

 服も乾き元気も戻ってきたので更に10kmほど歩き、三十二番札所清水寺の最寄り駅になる長者町に到着しました。16時30分、今日はここがゴールです。
 運良く土日のみ運行される特急「新宿わかしお」に乗ることができ、快適に帰ることができました。車内販売が無く、ビールが買えないのは唯一の不満だったけど(^^ゞ

Bando31


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2016年7月30日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第39回(木更津-上総牛久 30km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第39回目。今回は、

・第三十番札所 平野山 高蔵寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その23」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 今日のスタート地点は木更津。前回、木更津からの帰りにアクアラインを通る高速バスを使ったら快適だったので、今日もアクアライン経由。調べたところ色々な場所から木更津行きのバスが出てますが、新宿バスタ6時10分発が一番良さそう。いつものように4時53分に相模大野を発って、新宿から総武線を使うよりも早く木更津に着けます。
D2016073001 あっそうそう、高速バスを使う理由がもう一つ。今日は土用の丑、鰻大好きなんだけど糖質制限を始めてからは丼物はなかなか食べられません。でも今日は沢山歩くので糖質解禁(^o^) 鰻重を食べるなら高速バスの方が……って訳です。
 とはいえ、こんな朝早くから鰻屋さんは開いていないので目指すはコンビニ弁当。が、早朝なのでコンビニ弁当も品薄(>_<) 3軒目で無事ゲットできました。一緒にビールもって訳にはいかないので、お茶を買ってバスタ新宿へ。

 高速バスはよく利用するけれど、バスタ新宿から乗るのは初体験です(^^) バスタ新宿は4階が発車ロビーです。広いので自分の乗るバスが何番乗り場から発車するのか予め調べておく方が安心です、特に時間に余裕が無いときは……
 木更津行きのバスに乗り込み鰻弁当を食べている間に、バスは山手トンネル(首都高中央環状線)て……山手トンネルも初体験。その後「渋滞のため湾岸線へ迂回します」のアナウンスがあったけど……ペーパードライバーの私にはチンプンカンプン(..;) ちょっとウトウトして気が付くと、東京湾の上を走ってました。
 木更津には15分遅れで到着。夏休みかつ梅雨明け後最初の週末のため(?)渋滞していたようです。結局、到着時刻は列車利用と変わらなかったけど、なんたって鰻弁当のアドバンテージがあるからね~

 7時40分に歩き出し。既にジリジリ照りつける夏の日射し、でも前回の蒸し蒸し状態よりも気持ちが良いです。道は県道23号線、歩道が広くて歩きやすい……県道も侮れません。目指す第三十番札所の山号は「平野山」、“平野”なのか“山”なのかハッキリしろよと思ったら、かなりの“山”でした、ずっと登り(^◇^;)


■第三十番札所 平野山 高蔵寺
 木更津市を見下ろす高台にある高蔵寺の創立は、用明天皇の代とされていますが詳細は不明なようです。徳儀上人がこの地で修行中、山中で老翁から託された観音像を祀ったといわれています。
 現在の御本尊は正観世音菩薩。楠を一木彫した約3.6mの像で、頭部に徳儀上人が祀った観音像が納められています。
 観音堂は1526年、藤原時重が再建したもので高床式です。88本の栂の柱で支えられた床下には「観音浄土巡り」が設けられており、18禁の展示物があったりと“秘宝館”のイメージが強いです。ただ床下から本堂に安置された御本尊を見上げる事ができ、それだけでも拝観料300円の価値は十分あります。
※納経所で御朱印をお願いすると「観音浄土巡り」の割引券がもらえます。先に御朱印を頂いた方がお得です、30円だけど(^^ゞ

 「観音浄土巡り」から出てくると、受付のお姉さんが私の格好(タイツに短パン)に興味を持ったようで、話しかけてきました。そのままお姉さんの仕事仲間達としばし雑談。今日は上総牛久駅まで歩くと行ったら「牛久からだと笠森観音も近いんだから、今日お参りしないと勿体ない」と何度も勧められました。
 近いと行っても上総牛久駅~笠森観音(次の札所)は往復15km、歩くと3時間強かかるのです。結局、車生活中心の方々との距離感の差を埋めることはできませんでした。

D2016073002 高蔵寺を後に、今度は県道33号線を北上。正午になり日射しは益々強く、空には積雲が目立ちます。ウェザーニュースの情報によれば、ゲリラ雷雨の可能性は低いらしいので一安心。
 小櫃川を渡ると道は“房総横断道路”と名前のついた国道409号線に変わります。ご大層な名前の割には狭くて、歩道の整備も悪くて歩きにくい……いつものことだけど。東に進むにつれ峠道の様相、歩道は無くなっちゃいました(>_<) 近くにサーキット場があるためか(?) インを攻めてくる車が多いので気が抜けません。てかさ~、そういう走りはサーキット場でやってよネ~、歩いてる奴だって居る……普通は居ないのか(^◇^;)
 暑い中、ヒヤヒヤしながらも無事に上総牛久に到着、小湊鉄道で帰路につきました。そういえば小湊鉄道に乗るのも初体験、今日は初体験祭りだね~

Bando30


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2016年7月16日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第38回(千葉-木更津 38km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第38回目。今回は、

・第二十九番札所 海上山 千葉寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その22」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 いつもの4時53分発の準急で相模大野を出発。新宿で総武線に乗換え、スタート地点の千葉には6時52分に到着。千葉駅は現在、建て替え工事の真っ最中、予定した出口にたどり着けずに適当な改札口を出てしまったら……どっちに向かって歩き出すのか、分からなくなってしまった(^◇^;)
 とにかく千葉モノレールの県庁前駅方面に行けば良いことは分かってるので、適当に線路下を歩いていたら、前から来たモノレールの行き先表示が「県庁前」。おっ、やっと正しい方向が分かった……真逆じゃん(..;)
 スタート早々に躓いたものの後は順調(?)に、8時前に千葉寺に到着。御朱印が頂けるのは8時からなので、境内でしばし休憩です。

■第二十九番札所 海上山 千葉寺
 千葉寺は706年行基の創立とされ、長い歴史の中で6回も堂宇が焼失しており、現在の本堂は1976年に再建されたものです。御本尊は十一面観世音菩薩で1806年の火災で焼失し、2年後に造顕された物だそうです。
D2016071601 境内の中央に巨大な銀杏の鎮座しています。樹齢1000年以上といわれ、枝からつららのように下がる何本もの「乳柱」が存在感を増しています。まさに“鎮座”というにふさわしい迫力。黄葉の時期に来たかった。
 ところでコレを書いているときに気が付いた……寺号の読み方は「ちばでら」だと思っていたのに、坂東三十三観音のガイドブックによれば「せんようじ」となっています。ところが坂東三十三観音の公式ホームページでは「ちばでら」、最寄りの京成線の駅名も「ちばでら」。
 一体どちらが正しい? 事前に気づいていれば御朱印を頂くときに質問できたんだけど、後の祭りです。

 千葉寺を後に木更津へ向かいます。天気は梅雨だというのに晴れ、もっとも今年の梅雨は雨らしい雨は降ってない……それでも湿度の高さだけは梅雨並み。昨年、一昨年と違い、完全に運動不足になっている身には、ホントに堪えます(>_<)

 千葉から木更津へは国道16号線をひたすら……は自動車の場合の話、国道16号線よりも内房線沿いの県道を歩いた方が約3kmの節約になります。歩きで3kmの差は大きいのです。但し道順はかなりややこしい。
 こんな時役に立つのは、Googleマップの経路検索です。でも油断するとまれに痛い目に会います。今回は2回程、1日に2回が“まれ”かどうかは置いておいて……1回目は袖ヶ浦手前で県道がから国道16号線に入るとき、Googleマップ君は立体交差のランプウェイを登れと指示してくるけど、歩行者が登れる雰囲気じゃないので引き返して大回り。2回目はJR久留里線を渡る時、指示されたのは畑の畝と畝の間。どうしてコレを“道”と認識出来るのか? アメリカなら猟銃で撃ち殺されても文句が言えないよう場所(?) 再び迂回して、無事(日本で良かった)に木更津に到着しました。

D2016071602 木更津からの帰りは東京湾アクアラインを走る高速バスを使うのが楽で速そう。バス停を見ると15時30分発の横浜行きが発車寸前。急げば間に合ったけど、顔くらい洗ってから乗りたい……いや、せっかくゆっくり座って帰れるんだからビールが欲しい。って事でビールを調達し20分後に発車する川崎行きで帰途につきました。
 海ほたるへの入口(海ほたる内にも停留所がある)では、一般車両が順番待ちの行列中。でも路線バスは優先的に中へ……そうか、路線バスで海ほたるに遊びに行く、ってのも有りだな~

Bando29


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2016年5月14日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第37回(下総神崎-千葉 50km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第37回目。今回は、

・第二十八番札所 滑河山 龍正院

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その21」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 毎度おなじみ相模大野発4時53分の始発列車。小田急線、南武線、横須賀線(総武線、成田線直通)と乗り継いで下総神崎へ向かいます。前回は暗い内の出発だったけど、今日はすっかり夜が明けています。2ヶ月の違いは大きいです。
 南武線の車内アナウンスによれば、京浜東北線内の人身事故の影響で、東海道線が横須賀線の線路を使っているとのこと……横須賀線への影響を心配したけれど特に遅れもなく、定刻で成田に到着できました。
D2016051401 成田で銚子行きに乗り換え、お詣りする札所の最寄り駅、滑河の一駅先が本日のスタート地点、下総神崎です……前回、一駅手前で止めてしまったので、その分余計に歩かないとイカンのです。距離にして6km、時間にして1時間強。

 7時55分にスタート、天候は晴れで湿度高し。油断すると足を取れるくらい強い東風が吹いています。この時期の東風は、まだ水温の上がらない海の上を吹いてくるため、冷たくて気持ちが良く、更に今日は西に向かって歩くので追い風になって、なお良しです。
 この辺りも佐原と同様、かつて利根川水運で栄えた街で、運河(多分)が残っています。滑河駅への入口を過ぎ、しばらく歩くと「滑河観音脇」の交差点。なぜ「脇」か? 仁王門から見て境内の反対側角に位置するからのようです。

■第二十八番札所 滑河山 龍正院
 「滑河観音脇」交差点を通り越し、左に境内を回り込むと仁王門。茅葺き屋根の門には注連縄がかけられています。お寺の門に注連縄は非常に珍しいです。神仏習合時代の名残でしょうか?
 本堂は1968年の大修繕から既に50年近く経っており、お寺の創立からの年月に比べて短いとはいえ、歴史を感じさせる雰囲気となっています。
 境内には茅や欅の老樹、成田市の指定文化財の夫婦松などの樹木が多く、幹線道路に面しているにも関わらず静けさを保っています。
 御本尊は十一面観世音菩薩で大きさは約4cm、2.4mの観音像の胎内に納められており、秘仏となっています。
 御朱印は境内から門を一つくぐった寺務所で頂けます。優しい話し方の年配の女性(おそらくご住職)が対応してくださいました。下総神崎から歩いて来たこと、これから千葉まで歩くことをお話しすると、「この辺りは道が狭く、歩道もないのでお気を付けて」と、労りの言葉を頂きました。

 お昼近くなり気温が上昇、まだ暑さに慣れていないのでこたえます。風が冷たいのが救いです。道は狭くて歩道もない(^^ゞ県道から国道408号線に変わり、だいぶ歩きやすくなりました。
 成田山の堂宇を遠目に見ながら国道51号線へ……既に正午を過ぎているのに千葉まで残り30km、今日の行程の半分以上が残っているため、成田山にはお詣りせず御不動様には遠くからご挨拶。

D2016051402 成田を過ぎて沿道にコンビニがなくなりました。なんせこの旅の食料・水分補給、そしてトイレは全面的にコンビニにお世話になっているので困ります(歩き旅の食事事情については、いずれ番外編で……)。ラーメン屋さんは沢山あるんだけど……歩きの途中にラーメンは重すぎるし、ついでにビールと餃子も注文したくなるので(^◇^;)
 予備の携行食も尽きて空腹感が増してきた頃、やっと一軒。助かった(^◇^;)

 西に向かって歩いているため、夕刻になると西日の洗礼。夕日に向かって走る歳でもなく、緩やかに続くアップダウンと相まって、疲れの溜まった身体に堪えます(>_<) それでもなんとか踏ん張って、19時前に千葉駅に到着。久しぶりに長い一日だった(^^)

Bando28


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2016年3月12日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第36回(笹川-下総神崎 30km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の36回目。

 毎度おなじみ相模大野発4時53分の準急で出発。今年に入って3回目の巡礼歩き旅ですが、今回が一番寒いかも……もう3月中旬なんだけど(^^ゞ
 武蔵小杉から前々回と同じ成田空港行き各駅停車、もちろんグリーン車。途中に駅弁を買えるところがないので、コンビニおにぎりの朝食(ちょっと寂しい)。

 寝不足なのでウトウトしてたら千葉駅を過ぎた辺りで、車掌さんから「グリーン券を拝見」と声をかけられた。普通列車のグリーン券は予めSUICAにチャージしておき、席上の読み取り機にかざす方式なので、グリーン券はないのだが……見上げると確かに読み取り機のランプが赤になってる。車掌さんにSUICAを渡して確認してもらうと、路線を間違えてチャージしてたみたい。
 グリーン券をチャージするときは路線を指定して、行き先の駅名を選択するんだけど、武蔵小杉は東海道線、横須賀線、高崎線、宇都宮線、総武線、成田線(まだあるかな?)が通過するので非常にややこしい。発車時刻が迫ってる上、後に何人か並んでたので焦って間違えたみたい。追加料金無しで変更してもらえました、ホっ。

 成田駅で乗り換え、前回のゴール笹川駅へ。スタートは8時30分、空はドンヨリしてたまにパラパラと小雨。歩き出し直後だったけど一旦ザックを下ろして、念のための雨対策。蛍光イエローのザックカバーは交通安全対策にもなり、狭いしトラックも多い利根水郷ラインには調度良いです。
D2016031201  今日は次の札所に近づくべく移動するだけ……ではつまらない。せっかく近くを通るので、下総一宮の香取神宮にご挨拶。黒塗りが特徴的な拝殿(多分、珍しい)では、結婚式の真っ最中……お邪魔しましたm(__)m

 香取神宮を後に佐原市街へ。「伊能忠敬を2018年大河ドラマに」の幟が目立ちます。もう決まったの? と思ったら……2018年は伊能忠敬没後200年にあたるので是非、大河ドラマに採用してちょ! のキャンペーンでした。伊能忠敬縁の地、佐原には伊能忠敬記念館が有ります。もしホントに大河ドラマになったら大混雑になりそうなので今の内に見学しとこう。

 ところが佐原の街は既に人・人・人。特に大きな一眼レフカメラを持った年配者の団体さんが……佐原は小江戸と呼ばれ、かつての街並みが残っていることから撮影スポットとして人気なんだそうです。
 同じく小江戸と呼ばれている川越と比べると、道が狭くその割に交通量が多いので、撮影に没頭してると危ないな~ などと考え事に没頭していたら、うっかり目的の記念館を通り過ぎてしまった。後戻りしてまた人混みの中を歩くのは嫌なので、見学はあきらめました。

D2016031202
 佐原から再び利根水郷ライン。そろそろゴール地点を決めねば……候補は下総神崎駅か6km先の滑河駅。体調万全って訳ではないので、無理せず近い方の下総神崎駅で終わることにしました。
 駅前のコンビニでビールを買ってホームへ。15時3分発の列車が到着すると、なんとさっき佐原にいた一眼レフカメラの団体さんが乗っていて満員(^◇^;)。こんなことならもう一駅歩いて、次の列車に乗れば良かった。


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2016年2月11日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第35回(銚子-笹川 24km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の35回目。前回、銚子で折り返し下総橘まで行くはずが、道草を食って銚子で終わってしまったので、その埋め合わせ……でも銚子~下総橘だと近すぎるので、笹川まで歩く予定。

 今日は豪華に小田急線、総武線ともに特急利用。特急は乗ってる時間は短いけど、早朝の便は少ないので結果的に各駅停車を使った方が目的地に早く着くんだけど、今日は距離が短いので、到着遅くても問題なし。たまには特急で駅弁の朝食を優雅(?)楽しみたいです。しばらくご無沙汰なので……
 総武線特急しおさい1号に乗るべく、東京地下駅へ。駅弁を買おうと思ったら、売り場が無い(>_<) 地上駅に戻る時間はないし、こんなことなら先に買っておくんだった。仕方なく発車7分前に開店したコンビニ(NEWDAYS)で幕の内弁当を調達……弁当には違いない? いえいえ気分がぜんぜん違います。

 銚子行き、しおさい1号の指定席はそこそこの乗車率。隣の席は空いているけど、前後には必ず人が居る、ような感じ。ところがトイレのために自由席を通ったらガラガラ。う~ん指定券を買った意味が無い(^^ゞ 前回、銚子からの帰り「特急券、東京まで1枚」って言ったら、何も聞かずに自由席特急券をくれた理由はこれだったか。

D2016021101 ほぼ定刻で銚子に到着。売店で名物「ぬれ煎餅」を買って、9時40分スタート。笹川へは国道356号線(利根水郷ライン)を歩くのが近道だけど、前回と同じ道を延々引き返すのはつまらないので、利根川を渡って茨城県側を歩くことにして銚子大橋へ……
 今の銚子大橋は3年前に掛け替えが完了したばかりの斜張橋。中央辺りで見上げると、白い塔と斜めに張られたケーブルが青空に映えて美しい、んだけど……先週末に観たばかりの映画「ザ・ウォーク」の恐怖が蘇ってきました。

 「ザ・ウォーク」はニューヨーク貿易センタービル2棟の屋上にワイヤーを張って綱渡りをやった男のドキュメンタリー映画です。3Dで観たら怖いのなんの……B級ホラーなんかよりよっぽど怖い、映画が終わったときには脂汗で背中とお尻がビッショりでした。
 その時感じたお尻の辺りのムズムズ感が戻ってきました。貿易センタービルよりはるかに低くて、ワイヤーよりはるかに広い歩道なのに。もしかして高所恐怖症σ(^_^;

 閑話休題。茨城県側の道は国道124号線、千葉県側のように別名は付いていないけど、片側2車線で歩道もしっかりあり、非常に歩きやすい。道路の本分は名前よりも歩きやすさ、千葉県にも見習って欲しいです(^^ゞ 風はやや強いものの、背中に春の日射し……ポカポカして歩きながら居眠りが出そう(-_-)zzz…
 利根川の河口堰を渡って再び千葉県へ。上げ潮時なのか、堰の水門が閉まっていました。魚道の出口には水鳥の群れが……頭良いのね(^o^)

D2016021102 笹川駅まで残りは5km、列車の発車時刻まで1時間10分。コンビニに寄ってビールとつまみを調達する余裕もありそう。が、念のため時刻表を確認したら……15分も勘違いしていた。余裕どころかギリギリ、いやヤバいかも?
 一気にペースアップして発車ギリギリで、滑り込みセーフ。残念ながらビールは買えなかったけど、安心してください、はいて、じゃない持ってます、ウィスキー……朝買ったぬれ煎餅もあるし(^o^) ボックス席に陣取って、ローカル線気分(地元の方ごめんなさい)を満喫! のはずが、途中駅から大勢が乗ってきて(なんかのイベントか?)、通勤ラッシュ状態を満喫して帰ってきました。ビール買わないで良かった(^^ゞ


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2016年1月 9日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第34回(小見川-銚子 37km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第34回目。今回は、

・第二十七番札所 飯沼山 円福寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その20」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 3ヶ月ぶりの巡礼歩き旅、相模大野発4時53分の始発列車に乗るのも久しぶり。今日のスタートは成田線の小見川なので、登戸で南武線に乗り換え、武蔵小杉から成田空港行きの快速です。
 武蔵小杉駅は南武線から横須賀線への乗り換えが遠く……時間ギリギリでちょっとハラハラしたけど、無事にグリーン券を買って乗り込むことができました。
 三連休初日、ホームにはスーツケースを持って成田空港へ向かう旅行者がかなりいて、グリーン車は満員? と思ったらガラガラ。数分後に空港行きの特急があるので、そちらの方を利用するのでしょう。特急は成田には停車しないので私は使えないのだ。
 成田でさらに乗り換え前回のゴール地点、小見川に到着。トイレと身仕度は列車の中で済ませたので、直ぐにスタート(8時25分)。

D2016010901 年末年始は暖かだったけど、ここ数日は冬本番の寒さ。長距離歩きモードの薄着なので、歩き出しはかなり寒い。手と耳だけは厚手の手袋とニット帽で完全防寒(^o^)。
 好天気で風も弱いため、1時間も歩くと手が汗ばんで……特に汗に濡れた手袋が、スマフォ使うための着け外しの際、手にまとわりついて気持ち悪い。厚手の手袋はすっかり裏目(>_<) 仕方ないのでコンビニに寄って薄手の、かつスマフォ対応の手袋を購入しました。スマフォを見るときに手袋を外さなくて良くなったので、非常に快適(^o^)
 もう一つ裏目はニット帽。耳が汗ばんできたわけでも、耳でスマフォを使うわけでもなく……南に向かって歩いているので、高度の低い冬の太陽が常に視界に入って眩しい。が、ニット帽にはツバがない。ツバ付きの帽子はないか? と、ザックの中を探すと、ありました雨用のゴアテックス・ハット。さっそく交換、もう耳も冷たくならないくらい気温が上がってきました。

 今日の道は利根川沿いの「利根水郷ライン」本名は国道356号線。一見趣のある名前だけど……トラックがバンバン走っていて、あまり情緒は期待できそうにないです。利根川両岸に立ち並ぶ風力発電用の風車と、道路沿いのイチゴ農園から漂う甘い香りが、目と鼻を楽しませてくれます。イチゴ狩りをしている暇はないので、舌までは楽しませてもらえないのが残念(..;)

 イチゴの香りが磯の香りに変わると、銚子市街です。利根水郷ライン(国道356号線)はここで終点だけど、道は県道244号線として続き、しばらく進むと「銚子の観音様」の看板が見えてきます。

■第二十七番札所 飯沼山 円福寺
 通りから少し左に回り込むと仁王門があります。朱色に塗られた門が青空に映えます。
 御本尊は十一面観世音菩薩で、銚子沖で漁師の網にかかったものをお奉りしたとされています。秘仏のためお寺のご住職でも見ることができないそうです。お前立ち本尊も12年に一度午年に御開帳されるのみですが、更にもう一躯の観音像が本堂に安置されており、間近でお参りすることができます。
 薬師如来を奉った五重塔や大仏のある境内は、戦後の区画整理により道路(県道244号線)で分断され、本堂と本坊が道路と沿道の商店街を隔てた別の敷地となっています。距離にして200m位(?)、かつての境内の広大さがしのばれます。
 御朱印を頂く納経所は本坊側にあると案内されていたはずですが、本堂の中で頂くことができました(お正月だから?)。

 当初の予定ではお参りの後、次の札所のある滑河に向かい来た道を引き返すはずでしたが、円福寺の奥の院にあたるお寺が4kmほど先にあるとのことで予定変更、行ってみることにしました。途中「地球の丸く見える丘」で丸い水平線を眺めて、たどり着いた満願寺。
 奥の院というと山の上の小さな御堂的イメージがありますが……あに図らんや弟知らんや、大きなお寺でした。
D2016010902

 お参りの後、銚子駅まで戻り今日はここでゴール。折良く東京行きの特急があったので、駅弁(焼き鯖寿司)とビールを買って、久しぶりの旅行気分も味わう事ができました。次は何時行けるかな??

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2016年1月 4日 (月)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(8) 今年の目標、なんちゃって

 3年目入った「坂東三十三観音巡礼歩き旅」。巡礼中の“私”は現在、利根川沿いの小見川(千葉県)に居ます。お約束ですがココでの“私”は仮想的巡礼者のことで、現実の“私”は会社の昼休みにコレを書いてます(^_^;
 現在までの通算歩行距離は、1,159km。満願し自宅に戻ると総距離は1,600km強なので……今年の目標は「満願です」 って宣言できれば良かったんですが……昨年10月17日以来、小見川で立ち往生中です(^^ゞ 「番外編(6)」で書いたとおり家族が入院しているからで……いや、もしかすると退院した後の方が、もっと状況が悪くなるかも知れません(>_<)

 ってことで今年の目標は「様子を見つつ少しでも満願に近付く」です。


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2015年12月29日 (火)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(7) 水分補給の話

 前回に続いて道具の話、今回は水分補給です。

D2015122901 旅を始めたのが冬だったのでステンレスの保温マグ(写真左)と、500mlペットボトルのお茶(ワンタッチキャップに交換(写真中))の2本体制。保温マグには家でコーヒーを入れて、なくなるとコンビニで補充。
 季節が進んで暑くなると、ステンレスの保冷ボトル(写真右)の1本体制に……保温マグをそのまま使っても良いんだけど、保冷ボトルの方がちょっとだけ容量が大きいのです。空になるとコンビニや自販機でミネラルウォーターを補充してました。

 ところが第11回目の歩き旅、日本橋をスタートして保土ケ谷近くの弘明寺にお詣りし、その足で自宅のある相模大野まで60km強の行程。5月には一日80kmを経験していたので楽勝! と思ったのが油断でした。
 折しも西日本に台風が接近し、その影響で凄~い湿気。長時間歩くには辛い天候だけど、幸いにも市街地でコンビニや自動販売機には事欠かず、水分不足は無いと思ってたのに……終盤になると脚が重くなって、そのうち頭もボ~~~っとしてきて、完全に熱中症の症状。自宅まで8kmを残して動けなくなり、たまたま通った小田急線鶴間駅行きの路線バスに飛び乗って、なんとか帰宅したのです。

 この日飲んだ水は合計で4リットル以上。量的に不足したわけではなく冷たい水を多量に飲んだことで胃腸の機能が低下し、水分を十分に吸収できていなかったのでは……と思います。水分補給の方法に問題があったわけですね。
 旅はまだ序盤、暑いときにはお休み、って訳にもいかないので……水分補給の方法としてハイドレーションシステムを導入することにしました。
 ハイドレーションシステムによる水分補給が、登山などアウトドアスポーツの世界でも普及し始めているのは知っていたし友人からも勧められていたけれど、なんとなく二の足を踏んでいた理由は背中で温まった水を飲むのはイヤ!って、その一点だけ(^◇^;) 今回、冷たい水の飲み過ぎで調子を崩したこともあり、導入しない理由がなくりました。

 さてそんな訳で使い始めた、ハイドレーションシステム。良いです(^^) 定期的に少量ずつ水を飲めるし、適度に温まっているので身体への負担も少なく、歩きの疲労感も減ったような気がします。この歩き旅だけでなく、登山の時にも欠かせないアイテムになりました。


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2015年12月16日 (水)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(6) 足回りの話

 千葉県内の七ヶ寺を残すのみとなった「坂東三十三観音巡礼歩き旅」ですが、10月に千葉県に入って利根川沿いを下っている所で停滞しています。今年2月には自分の健康問題でお休みしたけれど、今度は家族が入院してしまって……遠出ができない(>_<) まったく先の見えない停滞です。
 それでもブログを書くことができる程度には、気持ちの余裕ができたので……しばらくは「番外編」で、我が歩き旅を支えてくれる道具の話をお届けします。最初はイチバン肝心な足回りの話です。

 平地歩き用の靴はこの旅を始める前から、ミドルカットのトレイルウォーキング(「山をハイキングより軽快に歩く」って意味?)用を愛用しています。平地中心でしかもほとんど舗装路なんだからローカットのウォーキング用で良いんじゃない? と言われそうですが……そうでもないです。10時間以上連続して歩くため、足のむくみを考慮して少し大きめのサイズを選ぶ必要がありますが、そうすると今度は靴の中で足が前後に動いてしまい、爪を痛めたり靴擦れを起こしたりしてしまいます。大きめのサイズでも足をしっかり固定できるミドルカットの方が良いのです。
 以前ウルトラマラソンをやっていたときは、ローカットのランニングシューズで何も問題がなかったはずなのに……“走り”と“歩き”の足運びの違いによる物かも知れません(歳のせいとは思いたくない)。

D2015121701 今使っているのはニューバランスのMO790H。軽さと通気性を重視しているため、防水性はありません。ここ数年、細かい違いはあるものの同じモデルが継続的に販売されています。「坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(2) 靴が!」でも書きましたが……安いからか、軽量化のためか、500kmくらい歩くとソールの傷みと、アッパーのサポート性低下で買い換えが必要になります。なので同じモデルが長く売られているのは非常にありがたいです。
 現在この旅が始まってから3足目が活躍しています。写真は現役(右)と先代(左)です、アッパーのヘタリ具合、分かります??

 もう一つ足回りで欠かせないのが、靴擦れ防止用のクリーム。いくらフィットした靴を履いていても、長く歩くと靴擦れができる事があります。靴擦れぐらいなら気にせず歩き通す事はできるんですが、できないに越したことはないですね。そんなときこのGURNEY GOO(ガーニー・グー)が良い仕事をしてくれます。日本百名山を一筆書きで人力踏破した、田中陽希さんがドキュメンタリー番組の中で使っているのを観てすぐに購入。以来この旅以外の登山なども含め、靴擦れのトラブルから解放されました(NHKさん、よくぞ商品名を映してくれましたm(__)m)。
 以前はホワイトワセリンを塗っていたけど、ベタベタするし洗ってもなかなか落ちないしで、かなり不快だったけど……GURNEY GOOは塗り込んでしまうとサラサラになるので非常に快適、もう手放せません。85mlで2,500円とかなり高価ですが、薄く塗るだけなので思ったより長持ちします。


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2015年10月17日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第33回(土浦-小見川 51km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の33回目。今回は3並びで確変出玉増量、じゃない距離増量サービス(^◇^;) 土浦をスタートして、千葉県に入り、次の札所がある銚子に体力と時間の許す限り近づきたいです。
 天気予報では曇り時々雨。土浦駅で雨仕度(ウィンドブレーカー、ゴアテックスの帽子、ザックカバー)と腹ごしらえを済ませ、7時45分に出発。
 直ぐに雨が降り出しました。宇都宮方面には大雨洪水警報が発令されたらしい。決行するか、中止するかちょっと迷ったけど“時々雨”の予報を信じて決行!
D2015101701 土浦はレンコンが名産、道の両側にはレンコン畑(?)、田んぼ(?)が広がっています。そうそう、レンコンには脂肪肝を予防する成分が豊富に含まれているんだとか……特に皮に。
 前回はたった25kmでバテバテになり、ちょっと心配だったけど今日は快調! ほぼ平らだし、コンビニがたくさんあって食事にも不自由しません。
 これで歩道がちゃんとあればサイコ~っ!、なんだけど現実はキビシィ~のだ。ほとんどは狭くてデコボコに傷んだ路側帯が、申し訳程度に付いてるだけの道。

D2015101702 天気は徐々に回復し、気持ちの良い秋空が広がってきました。決行して正解。快適な歩きで新利根川、利根川を渡って、いよいよ千葉県へ……坂東三十三観音、最後の県なのだ。
 利根川は昨年10月に前橋で渡って以来、なんか「帰ってきた」感があります。
 これからは列車時刻表とにらめっこ。成田線は運行本数が少ないので、どの駅をゴールにするかは歩きの調子次第、事前には決められないのだ。 これからの13kmを2時間ちょっとで歩けば、小見川駅17時37分発の千葉行きに間に合いそう。

D2015101703 ペースアップ! 相変わらず歩道の少ない道、利根川の土手に作られたサイクリングコースの方が歩き易いかな? と思って登ってみたけど、夕刻になって向かい風が強くなってきたので、道路に戻りました。風が冷たいので……やっぱり秋ですね。
 ペースアップの甲斐あって、目論見通りの列車で帰路に。万一乗り遅れると次は19時7分発になってしまうので、かなり本気で歩き、疲れました(x_x)
 次回はいよいよ、千葉県最初の札所を巡ります。


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2015年10月10日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第32回(つつじヶ丘-土浦 25km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第32回目。今回は、

・第二十六番札所 南明山 清瀧寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その19」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 つくば駅を8時に出発するバス(筑波山シャトルバスというらしい)で、筑波山へ。バス乗り場では、バス到着前から行列が……前回は空いていたのに、紅葉の季節になったからか? バスは通路もぎゅうぎゅう状態、運良く最後の1席に座れたのでラッキーです。終点のつつじヶ丘に予定通り、8時50分に到着。

D2015101001 まずは表筑波スカイラインの下り。歩いてみて気が付いたけど、表筑波スカイラインって“走り屋”さん達が多い。なんで走り屋と分かるのかって? 乗ってる車がスカイラインGTR(ケン・メリの頃のネ)とか、トレノとかマニア好み(?)。何度も往復してるみたい。地元ナンバーだけじゃなくて、相模ナンバーもいる……箱根がアレだから??
 走り屋さんには走り易いのかも知れないけど、“歩き屋”には歩き難い。歩道無し、居眠りによる脱輪防止のためか路側帯の白線がデコボコ、場所によっては道路自体が波打ってる(これはスピード出し過ぎ防止)。そして最大の難点は……コンビニがない! 水は十分持ってるけど、食料は行動食程度しか持ってない。仕方がないので、道端のアケビがおやつ代わり(^◇^;)

D2015101002 目的の清瀧寺まで素直に車道を歩くと、遠回りになるのでため、スカイラインから離れて小野越峠を下ります。短距離でも完全な山道……ヘタヘタになった靴を買い換えといて、ホントに良かった(^^)
 下った先は大字小野、小野小町の終焉の地(墓所もある)とされています。あっ、下ってきた峠の名前も、小野小町由来ですね。もっとも小野小町に縁のある土地(生誕の地とか、終焉の地とか)は日本中にたくさんあって、どれが真実やら……弘法大師にはかなわないかもしれないが(^◇^;)

■第二十六番札所 南明山 清瀧寺
 清瀧寺の創建は607年。聖徳太子が彫った聖観世音菩薩像を奉ったとされています。
 明治維新後の神仏分離令、戦後の農地解放で寺領を奪われ、法燈が消えかかる危機に瀕しましたが、地元集落に住む人々の努力で守り続けられてきました。現在でもお寺の管理や運営は地元の方の手で行われ、御朱印は地元老人会の方が書いてくださいます。
 御本尊は聖観世音菩薩で、戦後に起こった火事で焼失した後、1977年に新たに奉られたものです。また同じ火事で本堂も焼失しており、現在は鉄筋コンクリート製で再建されています。長い石段の下に、天保年間に建てられた仁王門が残っており、辛うじて当時をしのぶことが出来ます。

 お参りが済んだのがちょうど12時。あとは土浦まで10kmちょっと歩くだけ、どこかでゆっくり昼食を、と思ったのにお店がない。「手打ち蕎麦」の看板は何回か見つけたけど、申し合わせたように、第2土曜日定休(>_<)。仕方なく今回もコンビニおにぎりの昼食。
 楽に歩ける距離……のはずが、なんとなく脚が重い。表筑波スカイラインが歩き難かったかったから? 今朝履き下ろした靴がまだ足に馴染んでないから? お蕎麦が食べられずガッカリしたから? アケビの祟り? 理由は分からないけど、ペースが上がらない。
 予定より30分以上時間をかけて、土浦でゴール。水戸街道の宿場町、土浦の町並みを見て回ろうと思ってたけど、今回はお預け。

 さて今回で、茨城県の札所を巡り終えました。残すは千葉県の七ヶ寺のみとなりました。でも……千葉は広いぞ~

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2015年9月19日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第31回(筑波山神社-つつじヶ丘 5km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第31回目。今回は移動だけです。前回のゴール地点、筑波山神社入口(バス停)から、つつじヶ丘(バス停)まで……普通の道を歩いて次の札所へ向うこともきますが、せっかくここまで来てるので筑波山登山を初体験することにしました。

D2015091901 つくば駅から筑波山神社入ロへ向かうバスは、8時が始発。シルバーウィーク初日なので登山客で満員、と思いきや意外に空いてます。同行した筑波山登山数回目の友人によれば、距離が短いので遅い時刻に登り始める人が多いのだとか……
 筑波山には筑波山神社から御幸ヶ原までのケーブルカーと、つつじヶ丘から女体山までのロープウェイがあります。もちろん「歩き旅」なので、どちらも使いません。

 筑波山神社でお参りを済ませ、9時ちょうどにケーブルカー沿いの道を登り始めました。天気は曇り、いや山全体が雲の中状態で蒸し暑い、気温が比較的低く風が涼しいのが救いです。
 階段、石段、木段(どう違う?)が多い道を90分程登ると、御幸ヶ原に到着。さらに約10分登ると男体山山頂。山頂には伊弉諾尊を奉る、男体山本殿があります。
 お参りを済ませて再び御幸ヶ原へ。北側に立つと今まで歩いて来た道が一望できます。御幸ヶ原へはケーブルカーで登ることができるので、数軒ある茶店は、家族連れで賑わっています。
 しばし休憩の後、女体山へ。登山客は徐々に増え、狭い道では渋滞するほど……やっぱりシルバーウィークだ。天気も曇りから晴れへ回復(^^)/

D2015091902 女体山山頂にも本殿があり、御祭神は伊弉冉尊です。山頂東側の岩場からは、これから歩く霞ヶ浦方面を望むことができました。
 女体山からの下山路には、数々の奇岩があって目を楽しませてくれます。でも岩の性質なのか、足下が滑りやすく景色に気を取られてばかりいると危険です。

D2015091903


D2015091904 13時40分、つつじヶ丘へ無事下山。ロープウェーの駅に隣接するレストランで一杯、のど湿し(^^) 観光地のレストランなので、あまり期待はしていなかったけど……筑波鶏の串焼きと、もつ煮込みはなかなかの味、侮れません(^^)
 幸せな気分で早めに帰路に、帰りのバスは観光バスタイプ(もちろん路線バス)で、補助席まで満席でした……さすがはシルバーウィーク!


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2015年9月12日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第30回(岩瀬-筑波山神社 24km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第30回目。今回は、

・第二十五番札所 筑波山 大御堂

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その18」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 上野発6時49発宇都宮線快速に乗るため、5時に自宅を出発して小田急線。電車が下北沢を過ぎた頃、突然のブレーキ! 「地震のため緊急停車します」のアナウンスがあったけど、電車の中って揺れを感じないのだ。
 ラジオを点けると、震源は東京湾、最大震度は調布で5弱。大きな被害は無かったようで、ホッとしました。電車は15分程の安全確認の後、運転を再開しました。但し、安全のため速度を落として……
 新宿で山手線に乗換え。JR各線でもダイヤが乱れている様子。上野まで行くと、予定の列車に間に合わなくなりそうなので、池袋で埼京線に乗換え赤羽へ向かいます。列車には間に合ったけど……赤羽駅では駅弁売ってないのだ。またコンビニおにぎりの朝食、さみしい(>_<)
 小山からは水戸線で岩瀬へ。途中、氾濫したばかりの鬼怒川を渡りました。被災地の方には心からお見舞い申し上げますm(_ _)m

D2015091201 岩瀬を9時5分にスタート、1週間前にお参りした雨引観音を左手に見ながら南下します。岩瀬から筑波、さらに土浦まで、筑波鉄道の廃線跡を利用したサイクリングコース「つくばりんりんロード」が伸びています。ここを歩いていこうか?と思ったけど、いつも通り普通の道路を歩くことにしました。“歩き人”にとって自動車よりも自転車の方が怖いのです。道路沿いの方が、コンビニを探しやすいという理由もありますが……
 途中で城下町時代の町並みが残る、真壁に寄り道。確かに古い建物が残っていますが、チラホラという感じ。川越のような雰囲気を期待してたので、ちょっと期待外れでした。フラっと立ち寄っただけなので、いちばん良い場所を見落としてるのかもしれません。

D2015091202 台風17号がもたらした大雨がウソのような好天気。気温も湿度も高く、蒸し暑い。沿道の田んぼでは稲刈りが盛んに行われていました。大雨の影響がなければ良いのですが……
 筑波山の西側を回り込み、いよいよ上り坂。目的の大御堂まで1時間弱の上り坂です。14時45分、汗だくで大御堂に到着しました。

■第二十五番札所 筑波山 大御堂
 筑波山の登山口、登山者や参拝者で賑わう筑波山神社の西側に“大御堂”と呼ぶにはあまりにも小さな本堂が、ひっそりと建っています。参拝者も見当たりません。江戸期までは筑波山全体が真言密教の霊場で、本堂は浅草寺に匹敵する大きさだったそうで、まさに“大御堂”だったのでしょう。明治初期の廃仏運動により、そのほとんどが焼き払われてしまいます。現在の本堂は昭和36年に再建されました。仁王門が筑波山神社の随心門として、当時の面影を残しています。
 御本尊は、千手観世音菩薩で、廃仏運動や山津波の被害をうけつつも無傷で残っています。
 納経所に御朱印を頂きに行くと、入り口に「喫煙者の方は外から声をかけてください」との張り紙。ご住職が極度のニコチンアレルギーで、喫煙者の近くに寄るだけで体調が悪くなるそうです。喫煙者の方はご注意を……
 私の姿があまりにも、汗だくヨレヨレだったせいでしょうか? 焙じ茶とお菓子を御馳走してくださいました。お気遣いに感謝。

 その後ついでに(って、失礼だろ)、筑波山神社にもお参り。筑波山神社入口のバス停が今日のゴールです。次回はここから男体山、女体山をへて土浦方面へ向かいます。
 あっそうだ実は私、つくばエクスプレス(TX)は初体験。なんせ筑波山はおろか、この方面に来るのは科学万博以来なもんで……当時TXなんて、影も形もなかった。便利になったもんです。

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2015年9月 5日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第29回(友部-岩瀬 36km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第29回目。今回は、

・第二十三番札所 佐白山 正福寺
・第二十四番札所 雨引山 楽法寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その17」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 今回のスタートは常磐線の友部。友部に停まる一番早い特急は上野7時30分発の特急ときわ31号だけど、1時間(正確には59分)前に出る各駅停車勝田行きの方が20分早く着くのです。わずか20分のために1時間の早出。今日は札所を2ヶ寺巡る予定なので、たとえ20分でも無駄にできないのです。
 定刻通り8時13分に友部に到着、先ずは笠間を目指します。笠間といえば伝統工芸品の指定を受けた、笠間焼が有名。道路沿いには、窯元やギャラーがたくさん。予約がなくても、ロクロ引きや手びねりの体験ができるそうですが、時間的な余裕がなく残念。
 2時間弱で正福寺へ。Googleマップの経路検索の通りに歩いたら、裏山の笠間つつじ園の方に誘導されてしまいました。徒歩モードで使うとたまにこういう事があります(辛うじて道があったので良い方)。仕方なく裏口から失礼しま~す。

■第二十三番札所 佐白山 正福寺
 明治の廃仏運動で佐白山頂にあった観音堂他の堂宇は全て破壊され、昭和になって山麓に再建されたのが現在の観音堂(本堂)です。
 御本尊は、十一面千手観世音菩薩で、鎌倉時代初期の作。廃仏運動の時には他のお寺に移され難を逃れていたそうです。
 裏から境内に入って気が付いたのは、梵鐘の無い鐘楼。ご住職に伺ったところ以前は笠間市の時の鐘を預かって撞いていたが、時の鐘では煩悩を払うことができないので、市にお返ししたとのこと。
 もう一つ気になっていたことが……私が持っている坂東三十三観音の公式の案内書では寺号が「観世音寺」となっていること。これまた伺ったところ、先代のご住職が改宗し、寺号も変えていたものを代替わりとともに元に戻した、とのことです。
 こちらのお寺では御朱印を頂くたとき、ご住職が延命十句観音経を唱えながら手渡してくれます。なんとなく有り難い。

D2015090501 正福寺を後に次の札所へ……の前に、笠間といえば日本三大稲荷の一つ(らしい)笠間稲荷。ここまで来て素通りするのもな~、ってことでちょっとだけ寄り道、お稲荷さんにご挨拶。ちょうど昼食時だったので、名物いなり寿司でも、と思ったけど、やっぱり時間が惜しいのでお預け。
 おいなりさん(もちろん、お寿司の方)に後ろ髪を引かれつつ、国道50号を西進。国道50号は昨年の秋、前橋から出流方面へ向かう際に歩いているので、なんとなく懐かしい。関東の北の果てから帰ってきたぞ~、感があります。

 雨引観音こと楽法寺は、雨引山の南側中腹に位置します。水戸線の岩瀬で国道50号と分かれて、雨引山の西側を南下します。またまたGoogleマップで経路検索すると、雨引山の北側から山頂を通った方が、約3km近いらしいけど、道路というよりハイキングコースの様だったので止めました。
 やっと「雨引観音左折 2km」の看板。左手を見ると山の中腹に、お寺がかすかに見えます。更に進むと「徒歩の方は直進が近道」の看板が……素直に直進すると、S字に登っていく車道を縫うように、苔むした石段が続きます。そろそろ交換しようと思っていた靴は、底がツルツル、アッパーはふにゃふにゃで歩きにくい。でも「近道」は正しかったようで、あっという間に山門の前に到着できました。御朱印を頂けるのは17時までなので、行程の後半に札所があるときは何時も、間に合うか不安で、ついセカセカと歩いてしまうので……予定していた16時よりも30分程早く着きました。こんなことなら、おいなりさん食べれば良かった(^◇^;)

■第二十四番札所 雨引山 楽法寺
D2015090502 薬医門をくぐって、145段の「厄除けの石段」を登ると仁王門。さらに50段ほど階段を上ると本堂です。
 中国(梁)の帰化僧、楽法居士(法輪独守居士)により587年に開基されたこのお寺は、名前の通り雨乞いの寺として有名です。
 御本尊は、延命観世音菩薩で、楽法居士と共に渡来したとされています。
 観音堂の他、多宝塔、奥の院などがある広い境内は、お参り後に散歩する家族連れが目立ちました。境内からの眺めは素晴らしく、これから目指す筑波山を望むことができました。

 お参りを済ませ、岩瀬駅まで引き返して本日のゴール。水戸線で小山に出て、久しぶりの湘南新宿ラインで帰途につきました。

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2015年8月15日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第28回(常陸太田-友部 40km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第28回目。今回は、

・第二十二番札所 妙福山 佐竹寺

を巡りました。札所を巡るのは、3ヶ月半振り。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その16」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 すっかり乗り慣れた常磐線特急ですが、今回はこの旅初の、ひたち1号です。今まで乗り継げる水郡線がなく使えなかったけど、同じ水郡線でも常陸太田行きには乗り継げるのです。ひたち1号は今年3月から品川始発になったので、わざわざ品川から乗ってみました……家から近いとか、そういうメリットは一切無し、ただ乗ってみたかっただけ(^_^;
 列車は順調で、9時には常陸太田駅を歩き出すことができました。水郡線とは今回でお別れです。

D2015081501■第二十二番札所 妙福山 佐竹寺
 常陸太田駅から歩いて30分程の所にある佐竹寺は、985年の開山。開山当時は別の場所にありましたが、1543年に兵火で焼失した後、佐竹氏によって太田城の鬼門除けとして現在の場所に再建されました。茅葺き屋根の本堂や仁王門に、佐竹氏の陣扇「扇に月丸」が架けられていて、佐竹氏との関わりの深さが感じられます。
 ところで現在、仁王門には仁王様が不在です。東日本大震災で損傷したため、修復作業中。来年には修復が終わるそうです。
 御本尊は、十一面観世音菩薩で聖徳太子の手によるものとされています……最近の歴史の教科書に従えば、厩戸皇子(?)。
 御朱印を頂くために「御朱印所」と書かれた(どう見ても普通の家の)玄関で呼び鈴を押すと、年配の女性が受け付けてくださいました。で、実際に御朱印を書いてくださったのは、この女性の母上と思われる、もっともっと年配(失礼)の女性。脚がお悪いようで「遅くてごめんなさいね」と仰りながら奥から出てくるのが大変そうです。なんか申し訳ないm(__)m 御朱印の文字は、柔らかく優しい感じでした(^^)

D2015081502 佐竹寺を後に歩き再開。今日は久慈川、那珂川を越えて友部を目指します。朝は曇っていたけど、晴れて日射し再開。とはいえ立秋過ぎ、前回のようにジリジリする感じは無くなりました。でも湿度が高くて、蒸し蒸しじっとり(>_<)
 田園地帯を抜ける県道61号、両側は金色に輝く稲穂の海。青空に映えて美しい。やっぱり季節は秋です。暑いけど……

D2015081503 なんと今回、2014年1月2日に歩き出してからの通算距離が1,000kmを越えます。前回(第27回)までの通算が978kmなので、今日の22km地点が通算1,000km地点となります。かなり大ざっぱ(1km未満切り上げ)に距離を記録しているので、正確な1,000km地点がどこか、実は??? でもせっかくなのでどこかに決めよう。事前にGoogle Mapで調べた結果、県道52号を進んで51号と交わる「小松」交差点を1,000km地点としました。通過するときには盛大にお祝い……しないしない。一人旅ゆえに心の中で密かにニヤニヤ。実際にニヤニヤしたら怪しいオヤヂだな~(^_^;
 ところが県道52号への分岐を見落とした……というより、常陸太田からずっと県道61号を歩いたので、なんとなくそのまま進んで県道62号との交差点が1,000km地点である、と思い違い(番号が微妙に似てるし、暑さでボケた)。気づいてから改めて県道52号に戻ったけど、3km程遠回り。結局、通算1,000kmの予定地点は、1,003kmに成ってしまいました。まっ、誤差の範囲です(^^)

D2015081504 ところで前回まで、広くて歩道も整備された国道を歩いていたので、県道は狭く感じます。お盆の最中で交通量も多い、しかも飛ばすんだよな~っ、これが。日光例幣使街道の悪夢を思い出したけど、明るかったのでそれ程怖い思いはせず友部駅に無事到着できました。
 友部駅に停車する常磐線の特急は、1時間に1本のみ。18時3分発ときわ86号の発車15分前に駅に到着し、運良く残り少ない指定席(全席指定)も確保できました。帰省のUターンの時期だったため、満席。ガラガラじゃない常磐線特急は、これまた初体験(^_^;

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2015年7月25日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第27回(袋田-常陸太田 40km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅の27回目。前回は完全に観光モードだったけど、今回はガッツリと歩きモードです。距離は40kmでこの旅では普通だけど、水郡線のダイヤの関係でスタート時刻が遅い。しかもゴールの常陸太田も水郡線なので、帰りの列車が少ない(^◇^;)
 上野発8時のひたち3号に乗ると、袋田駅には10時31分着。常陸太田から直通で水戸まで行く列車は、19時07分発が最後。40kmを巡航速度の時速5kmで歩くと8時間だから、猶予は30分強しか無い……
 夏休みに入り、ひたち、水郡線ともに前回よりも人が増えたような? 少なくとも子供連れは確実に増えた。そのせいかどうか知らんけど、袋田着は10分遅れ。今日は10分でも遅れは辛いんだけど(^_^;
D2015072501 11時近い時刻、太陽はほぼ真上。歩き出すと直ぐに汗が噴き出す。常陸大宮までは4月に歩いた、同じ道を戻ることに……久慈川の下流に向かうため下り坂が多いのが救いです。
 4月は桜と菜の花だったけど、今は向日葵と黄花秋桜(?)が青空に映えてキレイ。でも、あまり空を見ていると眩しくてクラクラします(@_@)
 午後に入って気温は益々上昇(計ったわけじゃないから多分)。昨年の夏、脱水症状で動けなくなったため、それ以来水分補給にハイドレーションを導入。お陰で水分補給は順調、恐らく使ってないときの半分くらいの量で済んでると思う。その分、胃の負担が軽くなるのです。
 16時に常陸大宮を通過。もしも16時30分までに通過できなかったら、常陸大宮でリタイアしようと思ってたけど、余裕。
D2015072502 夕刻になって多少は涼しくなったけど、身体はバテバテ。距離的には余裕のはずだったけど、長時間強い紫外線を浴びていると疲労も増す? 耐えきれずに、奥の手のコカコーラ(^_^)b
 西山荘を横目に、道は常陸太田市街地へ。ほぼ予定通りの8時間弱で、常陸太田駅に到着しました。
 列車の時刻まで30分程余裕があったので、トイレで顔を洗って、身体を拭いて……2011年に完成した新駅舎なので、トイレも広くて清潔で良かった。
 しかし、家路はまだ遠く……帰宅したのは23時近く、もうヨレヨレ。真夏は距離を短めにしないと、身体が持たない(>_<)……老いたか?


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2015年7月11日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第26回(常陸大子-袋田 10km)

 しばらく登山モードだったため、久しぶりの坂東三十三観音巡礼歩き旅です。第26回目の今回は移動のみ、しかもわずか10kmの短距離。せっかく近くに来たので日本三大名瀑のひとつ、袋田の滝を観にいこう、というわけです。
 上野発8時の「ひたち3号」で水戸へ向かったのは、前々回(第24回)同様。同様じゃ無いのはここからで……乗り換え時間が4分しかないため、急ぎ足で水郡線のホームへ向かう人が、心なしか多い。3両しかない列車は既に満席状態。階段から一番遠い先頭車両の4人掛けに空きを見つけて、なんとか座る事ができました。
 同席になった老夫婦に話を伺ったところ「袋田の滝は、紅葉と新緑だね~、その頃はもっと混むよ」だそうです。
 辺りを見回すと通路の反対側で、越後銘酒 吉乃川をちびちびとやるオジさん一人。歩きの予定さえ無ければ、同じ部類に入る私。が、何故かつまみはアーモンドチョコレート(^◇^;) 人の好みは、様々ですね~
 閑話休題、列車は本日のスタート地点、常陸大子へ。かなりの人たちが、ひとつ手前の袋田駅で降りたことはいうまでもありません。D2015071101 10時50分に常陸大子駅をスタート。梅雨の晴れ間といいたいけど、真夏同様の日射しが容赦なく照りつけます。道路脇を流れる久慈川からたまに涼しい風が吹いてくるのが救いです。
 ふと見ると、沈下橋が……高知では何度もみたけど、久慈川でお目にかかれるとは思わなかった。今日は時間に余裕があるので、ちょっと寄り道して渡ってきました(いつもの行程なら、到底無理だけど、たまにはこういうノンビリ・モードもありだな~)。
 幹線道路を離れて袋田の滝に向かうと、何台もの観光バスとすれ違う。さすがに茨城県屈指の観光地だけの事はあります。以前、誰かのブログで「観瀑台へ昇るエレベーターで、数十分待ち」といった書き込みを読んだことが頭をよぎる。やっぱ混んでるのか?
D2015071102 滝に近付くと、お土産物店や、鮎の塩焼き、蕎麦(けんちん蕎麦が名物らしい)等を食べさせる店が増えてくる。完全に観光地の様相。滝の入り口で、観瀑施設利用料 300円(特急ひたちの座席に置いてある観光パンフレットの割引券を使うと、50円割引)を払う。滝に向かう“袋田の滝トンネル”の通行料、観瀑台へのエレベーターの利用料が含まれています。
276メートルのトンネルに入ると、冷やっとした空気が気持ち良い。エレベーターの待ち行列もなく、観瀑台もそれ程混んでおらず、ゆっくりと滝を鑑賞できました。でも下に降りると待ち行列が……観光バスの団体さんがやってくるタイミングを上手く外せたようです。ラッキー!
 袋田の滝は別名「四度の滝」。春・夏・秋・冬にそれぞれ見ないと真価が分からないからとか、4段になっているからとか、いわれています。エレベーターで上った観瀑台からは、この4段が一望できます。でも距離が遠くなるので迫力に欠けます。私的は下の観瀑台からの眺めの方が好みです。やっぱ滝は近くで見ないと……
 袋田の滝の上流には、生瀬の滝なるもう一つの滝が有り、近くまでハイキングコースが伸びています。延々と階段を上ること20分。大汗をかいて登ったけど……あまり近くまで行けなくて残念でした。
D2015071103 すっかり滝を堪能し今日のゴール地点、袋田駅へ向かうつもりが、喉の渇きにあらがえず、鮎の塩焼きで地ビールを……普段なら行程途中のアルコールは御法度ですが、今日が距離が短いので(^^)
 15時30分に袋田駅に到着、帰路につきました。たまには観光気分も良いですね~


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2015年4月30日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第25回(常陸大子-常陸大子 48km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第25回目。今回は坂東三十三観音の最難所(らしい)、

・第二十一番札所 八溝山 日輪寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その15」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 日輪寺の最寄り駅(といっても20km強ある)は水郡線、下野宮駅。でも水郡線は常陸大宮、常陸大子を過ぎる毎に運行本数が減っていくのです。水戸始発の列車を利用すると常陸大子には、7時45分に着けますが、次の駅だというのに下野宮だと9時12分になってしまいます。そんな訳で前々回は常陸大宮を、前回は常陸大子をゴールにしたのです。巡礼の行程を決めるためには、GoogleマップとJR時刻表が欠かせないのです。
 常陸大子から日輪寺にお参りして下野宮までは45kmの行程。どこかで前泊しないと日帰りは無理です。って事で水戸に前泊することにしました。常陸大子よりも宿の選択肢が多く、食料や水の調達も楽な水戸の方が良い、との判断です。
 ところでGoogleマップによれば、常陸大子駅から八溝山まで行く途中、コンビニの類が一軒もありません。何時もならコンビニで食料や水分を適宜調達することで荷物を軽くしてますが、今回は1日分の食料と水を全て持たないといけません。もっとも食料は、歩きながら食べるため、全てシリアルバーなので、それほど重くはありません。暑くなりそうなので水は、2Lのハイドレーションに満タンと、予備に1Lを持つことにしました。

D2015043001 朝6時前にホテルを出立、駅前のコンビニで朝食を購入し、6時20分発常陸大子行きに乗り込みました。朝食を早々に済ませて、しばしウトウト。日射しが暖かく気持ちが良いです。
 定刻通り7時45分に常陸大子に到着。列車の中で身支度は済ませてあるので、早々に出発。なんせ今日は長丁場、時間はなるべく節約したいのだ。
 歩き出して直ぐに「八溝山遙拝所」という看板が……ここから拝んで参拝したことにしてしまえば、楽だ。って、それだと前回書いた「八溝知らずの偽坂東」になってしまうので、素通り(^^)
 道の両側は、田んぼ、リンゴ畑、田んぼ、リンゴ畑、時々民家、といった感じ。景色に変化がないので眠くなります。これじゃコンビニ無いのも納得。

D2015043002 しばらく歩くと、いよいよ八溝山への登りが始まります。従来からの参道(登山道)も有るようですがGoogleマップには出てこないので今回は、昨年開通した(らしい)ばかりの県道248号線を使いました。 想像以上の急登で、日光いろは坂より辛い。さすがは三十三観音いち番の難所。更に初夏の日射しに追い打ちされ、ヘトヘト。日輪寺に至る分岐の看板を見たときには、正直ホッとしました。

■第二十一番札所 八溝山 日輪寺
 茨城・栃木・福島の三県にまたがる八溝山脈の主峰、標高1,022mの八溝山。山頂から200m程下った辺りに日輪寺はあります。もともと山岳信仰の霊地で、役ノ行者の開基とされています。
 御本尊は、十一面観世音菩薩です。
 「八溝」の由来はいろいろと伝わっているようですが、日本武尊が東征の折「この先は、闇ぞ」と言われたとの説が、洒落が効いてて面白いです。
 境内には湧き水が引かれていて(山頂直下の八溝湧水群から引いたものか?)、暑さで疲れ切った身体も生き返りました。

 お寺前の駐車場では参拝客に混じって、八溝山山頂を目指す登山客にも出会いました。山頂はここから距離にして600m。でも私は山頂には向かわずに、登ってきた道を引き返します。山頂に寄っていると、今日中に家に帰り着かないのだ(^^ゞ

D2015043003 帰路について大失敗に気が付いた。行動食のシリアルバー、チェストバッグに入れた分は食べてしまったので、ザックの背面ポケットから変わりを取り出してビックリ! この暑さでドロドロになっとる。今までこんなことなかったのに……よくよく考えると、去年の暑い時期は市街地歩きが多く、何時でもコンビニで買えるので、予備の食料を持ち歩く必要がなかったんだ(^^ゞ
 どんな形になっても食べてしまえば同じ、と思ったけどパッケージにへばり付いたチョコレートは、歯でしごいてもなかなか取れず、半分くらいしか摂取できませんでした。他に食べる物を持ち合わせてなかったので、駅に着くまでは今流行のファスティング(断食ね)となりました。普段から少食なので、なんとか……

 下野宮へ向かう道と、常陸大子へ向かう道の分岐点で時計を見ると、どちらに行っても同じ列車に間に合いそう。ならば次回の便を考慮して、3km程距離は長くなるけど常陸大子に戻ることにしました。
 空腹のためか、いつもより強い疲労を感じながらも、予定通りに常陸大子駅に到着。早々に腹ごしらえを済ませ、水戸からの特急「ときわ92号」のキップも入手して水郡線に……これで今回の旅も無事終了! と思ったけど、甘かった(>_<)

 列車が水戸に近付いた頃「常磐線が人身事故で運休している」との車内アナウンス。更に乗るはずだった「ときわ92号」の運休が決まったらしい。
 特急のホームに行ってみると、1時間前に出発するはずの「ときわ90号」が止まってました。車掌さんを見つけて聞いてみると「窓口で特急券の振り替え手続きをしている内(窓口は大行列)に発車してしまうかもしれないので、取りあえず空席に座っててください」とのこと。常磐線の特急車両は席上のランプで、予約済みか空席かが分かるようになっているので、こういう時に便利ですネ。
 結局、40分程経って「ときわ90号」としては1時間40分遅れで発車。途中、更に遅れたものの、なんとか自宅のある相模大野まで辿り着くことができました。日付は変わってしまったが(^^ゞ

Bando21


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2015年4月25日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第24回(常陸大宮-常陸大子 33km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第24回目。今回も移動のみです。
D2015042501 上野発8時の「ひたち3号」で水戸へ。水戸からは水郡線に乗り換えて、常陸大宮に向かいます。上野発7時発の「ひたち1号」にも余裕で乗れるんだけど、どっちに乗っても常陸大宮に着く時刻はいっしょ……水郡線は運行本数が少ないのです。朝、遅いのは楽だけど、その分歩きに使える時間が短くなるので痛し痒し。
 水郡線がちょっと遅れて、常陸大宮には10時ちょうどに到着。昨日までの天気予報では「ときどき雨」マークが点いたり消えたりしてたけど、天気が良く初夏といって良いくらいの陽気で、八重桜と菜の花が満開。ここ数回、寒さと雨に祟られていたけど、今日は気持ちよく歩けそう(^^)
 と思ったのは午前中だけで、午後になるとパラパラとお天気雨、いわゆる「狐の嫁入り」。今日は狐界では大安吉日らしい、良く降ること(>o<)

D2015042502 今日の道は、久慈川と水郡線を縫うように進む国道118号線です。毎度、歩行者軽視の「日本の道路」に泣かされていますが、118号線(今日の区間)は歩き易い。歩道もかなりの部分で付いているし、久慈川を渡る橋には歩行者用の橋が別に架けられてる(ことが多い)。橋の上は歩道が無いことが多く、いつも怖い思いをするので、ホントに助かります。また、水郡線の鉄橋が何ヶ所もあり、撮り鉄でなくてもカメラを構えたくなりますが……列車の運行本数が少ない。残念ながら、列車を待ってる余裕はないのです。
 夕方になると雨は止んだけど、気温が下がって(寒気が入ってきたらしい)ちょっと寒い。それ以上に気になるのは、帰りの水郡線の時刻。常陸大子駅に着くのが発車ギリギリになりそう。1本逃すと次の列車まで1時間以上あるので、気が気では無いです。
 最後の30分はかなり急ぎ足で、発車数分前に駅に到着。歩きながら聴いてたラジオで「駅前のパン屋さんのオニギリ(なんでパン屋でオニギリ?)が美味しい」と言っていたので、夕食にしようと思ってたけど、探す余裕は無かったです、残念。

 次回はいよいよ、第二十一番札所です。


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2015年4月 4日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第23回(益子-常陸大宮 40km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第23回目。
 次に訪れる第二十一番札所 八溝山 日輪寺は、おそらく坂東三十三観音では最難所(1月、2月は雪のため閉鎖だし)。交通機関のなかった昔、遠くから遙拝して済ませる巡礼者も居たらしく「八溝知らずの偽坂東」の言葉が残っています。
 二十番札所からは北北東へ70km。しかし中継できる鉄道駅が烏山線烏山駅しかなく、しかもそこから50kmも離れていて、お参りを済ませてから反対側の最寄り駅、水郡線下野宮駅まで辿り着けそうにありません。
 そこで遠りになるけど、一旦東に移動し水郡線沿いに北上することにしました。今回はその一環で、益子から40kmを歩いて常陸大宮を目指します。

D2015040401 益子まで小田急線、中央線、東北新幹線、水戸線、真岡鐵道と乗り継ぎます。下館で真岡鐵道に乗り込むと、カメラバッグと三脚を担いだ一団が……明らかに撮り鉄(列車を撮影する事が好きな鉄道ファン)さんです。お目当てはSLか? などと思っていたら、北真岡で連れ立って降りて行きました。
 車窓から外を眺めていると線路沿いには、満開の桜とこれまた満開の菜の花。そうかさっきの撮り鉄さん達のお目当は、桜と菜の花とSLだったのね。良く見ると菜の花の中に、三脚だけが場所取りのために並んでいます。こんなに沢山並んでいると写るのは、桜と菜の花とSLと撮り鉄さん、になりそうで人ごとながら心配(^^ゞ。

 益子到着は、8時53分。相模大野を出てからちょうど4時間、遠いです。天気は曇り時々雨、レインウェアを着る程ではないのが救いです。先ずは真岡鐵道の終着駅がある茂木を目指します。
 茂木を過ぎるとゴール地点の常陸大宮まで、途中撤退に使える公共交通機関がない(路線バスはあるかも?)ので、茂木までの15kmを歩いている間に、天候と体調を考慮して、進むか止めるかを決めないといけません。
 幸いにも雨は止み、体調もまずまずなので、常陸大宮まで行く事にしました。今まで体調気にして早めに切り上げる、なんて考えたことも無かったのに……情けないというか、慎重になったというか、複雑。

D2015040402 茂木を越えると、気になる場所が……コース検討で地図を見ていたとき、国道123号線のすぐわきに「馬門の滝」の文字があることに気づいたのです。こんな幹線道路の直ぐそばに……滝好きとしては見逃せません。
 現地に着くと有りました、落差は数メートルしかないけど……確かに滝。ちょっと水が汚なくて臭うのが玉に瑕。流れ落ちる水を、ただボーっと見てるのが好きなんだけど、今日は先が長いので程々で切り上げて歩き再開。

 道は那珂川を渡り、茨城県ヘ。これで一都五県……歩いてないのは千葉県だけになりました。
 那珂川はその昔、カヌーやキャンプで何度も訪れたので、懐かしい景色が続きます。しかも桜が満開、これで天気が良ければ最高なんだけど……曇りで風も冷めたい、あいにくの天気。
 那珂川大橋で那珂川と別れ、風が更に強まる中、常陸大宮ヘの道を急ぎます。なんせ水郡線は運行本数が少なくて、一本逃すと大変なのだ。
 この所、運動不足だったせいか、それとも寒さのせいか、バテバテになりながらも予定通り、益子から8時間で常陸大宮に到着。

D2015040403 帰りは、水郡線で水戸に出て常磐線。先月のダイヤ改正で、特急ひたちで東京まで直接行ける(終着は品川)様になったので、楽チンだけど……常磐線で「東京行き」の切符には、まだ違和感がありますネ~
 最終的に自宅に戻ったのは、21時。列車移動が住復で8時間、歩きが8時間の長旅でした。


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2015年3月 7日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第22回(宇都宮-益子 31km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第22回目。今回は、

・第二十番札所 獨鈷山 西明寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その14」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 番外編に書いた様な理由で2ヶ月近く休んでしまったけど、無事(?)に再開です。

D2015030701 先ずは前回のゴール地点、宇都宮まで列車移動。新宿から湘南新宿ラインを使うのが楽だけど、早い時刻の便がない。埼京線で赤羽に出て宇都宮線乗り換えが効率的だけど、ちょっと遠回りして上野で駅弁を調達し、ゆっくり朝食を摂りながら移動する事に……普通(快速)列車のグリーン車は、なるべく長く乗った方が、お得感が高いのだ(-_-;)

 8時18分、宇都宮に到着。駅を出ると「餃子」のカンバンや幟が目に飛び込んできたけど……今回は、餃子とビール! って訳には行かないのである。天気は曇りのはずが、霧雨。しかも気温がかなり低い。薄着で来てしまった事を後悔しつつ、ウインドブレーカーを羽織る。

 ところで、この歩き旅、セブンイレブン様他、各コンビニエンスストア様より全面協力を頂いております。って、勝手にトイレを借りてるだけ(もちろん、買物もしてますよ~)だが……今日の様に寒い日はことさらトイレが近くなるので助かります(軽犯罪法違反防止ネ)m(__)m

 途中、雨脚が強くなったので陸橋の下で雨を避けつつ、ウインドブレーカー(ズボンの方)をはいたり、ザックカバーをかけたり、雨仕度。本格的に降ったのは1時間程度だったので、助かりました。
 13時半過ぎに益子駅に到着。でも目的地の西明寺は、さらに3kmちょっと先。雨は止んだけど、お日様は見えず……気温も下がったみたい。益子の街を抜け田園へと景色は変わり、そして、西明寺のある高館山への登り坂(舗装はされてるけど)。14時半頃、西明寺に着いた時には寒さのせいもあり、かなりへタバってました。

■第二十番札所 獨鈷山 西明寺
 元々の寺号は「益子寺」でしたが、北条時頼が「西明寺」に改めたそうです。
 御本尊は、十一面観世音菩薩です。拝観料300円を払えば、本堂内陣まで入ることができます。
 境内には美しい姿の三重塔、閻魔堂などがあります。特に閻魔堂の笑い閻魔は珍しいです。こちらは拝観料はいらない様です。
 悪天のため参拝者はほとんどおらず、ひっそりとした境内で、ゆっくりとお参りができました。あんな事があった直後なので、歩いてお参りができる有り難さが、いつも以上に身にしみるのでした、合掌。

D2015030702 お参りの後は、益子焼の共販センターに寄ってコーヒーカップでも……と目論んでいたけど、寒くて断念。益子駅から真岡鐵道で帰路に着きました。
 ところで真岡鐵道では休日にー往復、SL(C12)を運行しています。私が益子駅に着いた時には、既に通過した後でしたが、下館に向う途中、ディーゼル機関車で後ろ向きに回送されているのとすれ違いました。お客さん乗ってたので、回送とはいえ営業運転なのね。商魂逞しいな~

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2015年3月 2日 (月)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(5) 健康について……実は

 突然ですが、2月中旬に狭心症の手術を受けました。

 話せば長くなりますが……書いても長くなります。お暇な方はお付き合いください。
 事の起こりは昨年11月初旬(正確に何時からかは覚えてない)。通勤で家から駅まで歩いている時、胸に今まで感じた事のない種類の痛みを感じたのです。スキーで転倒して胸を強打した事が何度かあり、肋骨辺りがシクシクと痛む事は日常茶飯事だったけど……今度のは何か違う!? 首筋から胸が引き攣る様な感じ。
 痛むのはごく短時間だし、そもそも登山やこの「歩き旅」の時には痛みが出ないので、肩こりが酷くなったかな? 程度に思ってました。
 心臓疾患で首や肩に痛みが出る事がある、という知識はあったので定期通院の際、主治医に相談したところ、「狭心症とかなら、もっと激しく痛いらしいですよ」とのこと。でも、念のため負荷心電図検査を受けたら怪しい波形があるって事で、専門病院で精密検査を受ける事になりました。
 精密検査は、まず造影剤を使ったCT撮影。これは日帰りでOK。それでも疑いが晴れなかった(というより、益々狭心症の疑いか濃くなった)ため、日を改めて心臓冠動脈までカテーテルを入れて検査をする事に……
 検査では手首の動脈からカテーテルを挿入するため、止血のため入院が必要。検査だけなら1泊、狭心症の治療を行った場合は2泊のお泊まり。「検査と治療を別日程で行う事もできますよ~」と言われたけど……なんせ短気なもので、一回で済ませる事にしました。

 入院当日は、朝9時に病院入り。検査+治療は午前中に終るはずだったけど、救急搬送された患者さんが優先される様で、午後まで待たされる事になりました。まぁ、それ程切迫した状況じゃないって事ね > σ(^_^;
 始まってしまえば早いもので……検査に10分。検査画像を見ながら治療法の説明に5分弱。治療及び後始末(止血とか)に25分。これでおしまい。歯の治療より簡単だったような(^^ゞ
 あっ、治療まで必要だったって事は……そう、「教科書に載せたいくらい典型的な狭心症」だそうで、ステントによる処置を行いました。まさか、この歳になって教科書に載るとは……そういう事ではない(-_-#)
 執刀(刃物は一切使ってないが)してくださった先生には「もう痛みは出ません。退院後の運動制限もありません」と、太鼓判を押して頂いたものの……やっぱり心配なので、しばらく様子見。
 で、お陰様で特に問題無いようなので、そろそろ巡礼旅も再開します。


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2015年1月10日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第21回(日光-宇都宮 41km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第21回目。今回は、

・第十九番札所 天開山 大谷寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その13」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 昨年11月に日光中禅寺にお参りした後、12月は週末の予定が多く……さらに冬前に日光いろは坂を通過したい、という当面の目標を達成した事によるちょっとした燃え尽き感もあり、1月半のブランク。年が明けたので気分も新たに歩き旅再開です。

D2015011001 毎度おなじみ相模大野発4時53分の準急新宿行き、今年もお世話になります。
 北千住で乗換えた東武日光へ向う快速は、11月とは異なりかなり空いていました。やはり紅葉の時期とは違うのだ。前々回、混雑のため断念した東照宮参拝、今日はチャンスかも……でも今日は方向が逆、残念。

 日光に来る時は、日光例幣使街道の狭さに苦労したので、今度は今市の追分で日光街道へ道を取ります。しかし道の幅、両側に杉並木が温存されている事など、例幣使街道と歩き難さはほとんど変わりがありません。杉並木の土手の上が遊歩道になってる所が少し多いくらい。
 天気予報では、関東南部は晴れ、北部山沿いは曇り時々雪。ここはもちろん後者なので今にも降り出しそうな雲、気温も低く手袋をしていても指先が痛いくらいです。でも、昼が近づくにつれ、青空が戻り気温も上がってきたので助かりました。

D2015011002 この日光街道を真っ直ぐ行けば、今日のゴール予定地、宇都宮。でもその前に大谷町に行かなければ……「徳次郎」なる、人名の様な交差点で右折、日光街道とはここでお別れです。
 後で調べたところ、地名の由来はいくつかあり、その一つは……戦国時代に宇都宮氏の家臣である新田徳次郎が城を築いたから、というもの。やっぱり人の名前!?

 大谷町はいわずと知れた大谷石の産地です。近づくと岩山がいくつも見え、広々とした関東平野北部の景色が一変します。普通の住宅の裏が岩山だったり、更にそれをくり抜いたガレージがあったり。写真のモチーフとしても非常にオモシロイ、今度ゆっくり撮影に来たいです。

■第十九番札所 天開山 大谷寺
 御本尊は、千手観世音菩薩です。洞穴の壁に石心塑像という技法で浮き彫り(?)にされています。弘法大師の手によるとも、化人(菩薩が人の姿で現世に現れたもの)ともいわれています。観音像の他に釈迦三尊像、薬師三尊像、阿弥陀三尊像も彫られており、非常に幻想的な空間でした。そもそも、本堂が洞穴の中に作られていること自体が幻想的ですが……
D2015011003 また洞穴からは、縄文時代初期の遺跡が見つかっており、屈葬された人骨や土器などが出土しています。宝物館に展示されていますので、一見の価値ありです。

 大谷町にはもう一つの観音様が……大谷石採掘場跡に、昭和23年(1948年)から6年に亘って総手彫りで彫られた像高88尺8寸8分(26.93m)の大谷平和観音(右の写真)。こちらも一見の価値があります。

D2015011004 さて、お参りを済ませて我が頭の中は、宇都宮餃子でイッパイ(^^ゞ 夕暮れが迫り再び寒さが厳しくなる中、宇都宮への道を急ぐのでした(^^) 実は宇都宮餃子は初体験、事前調査はしていないので駅近の一軒に入り、生ビール、焼き餃子、揚げ餃子……美味しかった。

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2015年1月 1日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(4) 今年の目標は……

 昨年1月2日に始めた「坂東三十三観音巡礼歩き旅」。あっという間に1年が経ち、巡礼中の“私”は現在日光に居ます。といってもあくまで仮想的な“私”の事で、現実の“私”は自宅でお酒を飲みながら、コレを書いています(^^ゞ
 そんな私の今年の目標は当然、巡礼を継続していくこと……昨年1年間で歩いた道程は735km。三十三ヶ所を全て巡ると1,300kmといわれているので、既に半分を超えた? イエイエこの距離、おそらくは一番札所から三十三番札所を最短距離で巡った場合のもの。週末だけの継ぎ接ぎ形式で巡っているため、一般交通機関沿いに遠回りしなければならず、距離はもっと増えます。更に自宅から一番札所、三十三番札所から自宅の距離も加算するのでね~
 まだまだ先が長そうなので、今年中の結願は臨まないことにしてます。


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2014年11月22日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第20回(日光-日光 36km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第20回目。今回は、

・第十八番札所 日光山 中禅寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その12」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

D2014112201 すっかり乗り慣れた相模大野発4時53分の準急新宿行き。代々木上原で千代田線に乗り換え、北千住。北千住からは東武日光まで直通の快速があり、意外と楽に日光まで行く事ができます。この電車6両編成で、前2両が会津田島行き、中2両が新藤原行き、後2両が東武日光行きと非常にややこしい。乗り間違えると下今市で慌てる事になります。
 東武日光には8時25分に到着。今日も観光客がイッパイで、駅のトイレは大行列。でも心配ご無用、東照宮方向へ少し歩くとキレイな公衆トイレがあるのです。駅前からバスに乗る人が利用しないので空いています。
 駅からいろは坂の入口までは、約10キロのダラダラ上り。数日前、凄く寒かったので厚着してきたけど完前に裏目、春のようなポカポカ陽気で汗びっしょりです。寒くて凍えるよりはイイけど……

D2014112202 車の場合、上りは第二いろは坂、下りは第一いろは坂を使いますが、徒歩なので距離の短い第一いろは坂を往復します。それに元々対面通行だった第一の方が、道幅が広くて歩きやすそう(第二いろは坂は歩いた事ないので、想像です)。
 入口から1キロ程進んだ所で「ん 48カーブ」の標識が登場。そうか逆行してるので48から減って行くのね、残りが分かりやすくいいや。途中、女人堂(男体山が女人禁制だった頃の名残)、中の茶屋を横目に見ながら進むと「う 24カーブ」の標識。ここで半分?入口から約1時間、予定よりだいぶ遅れてるな~「やっぱ、いろは坂はキツイや!」と、思ったら、少し歩いた所に「ようこそ中禅寺温泉」のカンバンが。あれっ、もういろは坂終わり?
 後で調べたところ、上り(第二いろは坂)が「い:1」から「ね:20」、下り(第一いろは坂)が「な:21」から「ん:48」なんだそうです。初めて知った(^^; 結局、予定より30分程早く中禅寺に到着しました。いろは坂、ちょろい(☆。☆)\(- -#

■第十八番札所 日光山 中禅寺
 御本尊は千手観音菩薩です。通称は「立木観音」。日光を開いた勝道上人が中禅寺湖畔に生えた桂の木に、立木のまま千手観音像を刻まれた事に由来します。明治初期に起こった廃仏毀釈の法難を逃れ、明治35年の山津波でも奇跡的に傷付く事なく、今日に至っています。
 午年の今年は、観音様の手から伸びた五色の御手網を通じて観音様とより深い御緑を結ぶ事ができる、特別参拝が行われています。
 境内には本堂の他、波之利大黒天堂、映画「愛染かつら」のロケ地になった愛染堂、五大明王(不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)を安置した五大堂が並びます。特に五大堂の天井に描かれた大雲龍は見逃せません。日光東照宮薬師堂の鳴龍を復元した、堅山南風画伯の手によるものです。また、五大堂から望む中禅寺湖の眺めが素晴らしかったです。好天に感謝!

D2014112203 お詣りを済せ、同じ道を駅まで引き返します。途中で華厳ノ滝にちょっと寄り道。小学校の修学旅行以来かも……時間がないので観爆台(エレベーターで行く)までは下りなかったけど、上の展望台からでも十分楽しめました。
 いろは坂は午前中よりも車は多くなったけど、道幅に余裕があるので怖い思いは一度も無し。そういえば、お猿さんの襲撃も無かったな~
 日光駅には16時20分に到着。本当は今市まで進みたかったけど、そろそろ暗くなり始めていたので止めました。
 帰りはちょっと楽をして、東武日光からJR新宿まで直通の特急「日光」を初体験。案内表示やアナウンスが中国語、韓国語、英語でもされていて、なんか国際的(^^)

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2014年11月15日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第19回(文挟-日光 19km)

D2014111501 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第19回目。今回は、JR日光線文挟から東式日光への移動のみ、約19kmの道程。
 スタート前に先週、真暗闇の中歩るいた道を再確認。明るい時に見ても歩き難そう。端に見える木が日光例幣使街道名残の杉並木です。暗い中、この土手(?)の上も歩いて見たんだけど、枝が落ちてたり、下生えが多かったりで道路より危なかった(-_-;)
 さて、気を取り直して日光へ。道は今日も例幣使街道です。明るくてもやっぱり歩きにくい道です。両脇の歴史的杉並木を保存するために、道幅が広げられないんでしょう、多分。
 天気予報では「曇り後晴れ」だったけど、時おり雨がポツポツ。幸いにも本降りにはならず、雨具は使わずに済みました。
 いつもの半分以下の距離なのでお昼過には東武日光に到着。このまま帰えるのはもったいないので、ちょっとだけ観光モードで日光散歩です。

D2014111502 東照宮週辺は紅葉が真っ盛り! 故に混雑も真っ盛り!!
 ところで日光は、さすがに世界遺産、なんでも高いです。東照宮の拝観料が1,300円、神橋渡るには300円、五重塔や美術館も別料金(らしい)。全部廻るとかなりの金額になりそうです。全てこみこみのフリーパス的な物はないのかな~?
 結局、高い(ケチ > σ(^_^;)のと、混雑がすごいのと、時間もあまりない事もあり、東照宮は諦めて、日光二荒山神社だけお詣りしてきました。ところで、この日光二荒山神社、境内の至る所に「縁結び!」、絵馬にはデカデカとピンクのハートマーク、神苑(有料200円(^^ゞ)の入り口には「パワースポット入り口」の大きな看板。御祭神が大己貴命(大国主命の別称)なので、縁結びの御利益はあるんでしょうが……日光の起源ともいえる場所なので、こういう俗化には疑問を感じます。御朱印にもハートマークがあったらどうしようと思ったけど、それは大丈夫でした(^^ゞ
 さて次回、いよいよいろは坂を登って、第十八番札所 中禅寺を目指します。


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2014年11月 8日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第18回(葛生-文挟 44km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第18回目。今回は、

・第十七番札所 出流山 満願寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その11」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

D2014110801 相模大野発4時53分の始発電車に乗り、代々木上原、北千住、館林と乗り換えて、スタート地点の葛生に8時20分到着。天気は当初の予報より悪化して、南関東では夕方から雨……北関東は夜までなんとかもつらしいです。
 葛生の町を抜け、しばらくすると登り坂の始まり。今日の行程前半はアップダウンが多いのです。
 坂の途中には採石場が沢山、いや採石場の中を歩いている感じ……それもそのはず、葛生は石灰で栄えた町なです。
 ところで私、採石場を見ると、かつて国語の教科書で読んだ葉山嘉樹の「セメント樽の中の手紙」に出てくる、恋人が破砕機の中に嵌り、砕かれて赤い細石が出てくる一節を思い出し、50歳を過ぎた今でも背中の辺りがゾワゾワするのです。背中がゾワゾワしながらも無事、満願寺に到着しました。葛生の駅からは2時間ちょっとでした。

■第十七番札所 出流山 満願寺
 現在は奥の院となっている、出流山中腹にある岩窟にできた、高さ3メートルの鍾乳石(石筍)の姿を、西方浄土へ向う十一面観音の後姿に見立てて崇めたのことが満願寺の由来です。創立は1200年以前。その後、弘法大師が今の本堂と御本尊を造ったとされています。
 御本尊は千手観世音菩薩です。
 本堂から奥の院へ向かう道には、歴代住職の墓所、大師堂、女人堂、大悲の滝などがあります。十一面観音後姿のある岩窟には、舞台造りの礼堂が設けられており、誰でもお詣りすることができます。

D2014110802 さて、出流といえば「出流そば」。お詣りを済ませて、門前のそば屋さんで昼食。残りの行程がかなりあるので、今回も般若湯はお預け(>_<)

 出流から鹿沼方面に向うには寺坂峠、大越路峠と二つの峠を越えないといけません。幸いにも大越路峠には10年ほど前にトンネルが開通し、峠越えが非常に楽チンになりました。
 二つの峠を越えてしまえば、後はゴールまで平坦な道が続きます。とかいいつつ、今日のゴールを何処にするか、実はまだ決めてない。候補は、東武日光線の新鹿沼か? JR日光線の鹿沼か?
 結局、もう少し無理をして、新鹿沼の10キロ程先のJR日光線、文挟まで進んでしまう事にしました。道は日光例幣使街道……五街道の日光街道とは別に、朝廷から東照宮に向かう勅使のために作られた道です。今でも道端の杉並木が残っています。
 でも、この杉並木を残しているために道幅が狭く、歩行者には優しくないです。しかも街灯無し、曇りなので月明かりも無し。対向車が来ると、ライトが眩しくて何も見えない、その後は目が眩むのでもっと見えない。ほとんど目を瞑ったまま歩いたような数キロ、怖いの怖くないのって……どっちだよ! 前回、濃霧にまいってヘッドランプを装備に加えよう、と思いつつも持ってこなかった事を悔やんだけど、後の祭りです。
 文挟駅の看板が見えたときには、マジで涙が出ました。無事に駅までたどり着いたのは、もちろん観音様のお陰です(^^ゞ

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2014年11月 2日 (日)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第17回(前橋-葛生 57km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第17回目。今回のスタートは前橋、ゴールは東武佐野線の葛生(くずう)、次の目的地、第十七番札所の最寄り駅です。前橋から葛生は距離にして57km。1日で歩くには自宅~前橋、葛生~自宅への移動時間を考えると、ちと長いけど、途中一泊または2回に分けるのは短い、という中途半端な距離です。てなわけで、今回は三連休の初日……土曜日に前橋前泊、日曜日に57kmを1日で歩く、ということになりました。
 この三連休の天気予報は、曇り時々雨。が、雨でも決行せねば……この巡礼旅最大の難関は(多分)日光いろは坂の往復、これを雪が降る前に終わらせるため、少々の無理は仕方ない。
 土曜日夕方、前橋は土砂降り。でも翌日の予報は雨から晴れに変わりました、ラッキー。

D2014110201 朝4時前、ビジネスホテルをチェックアウト……この時刻に出立するには、旅館や民宿などよりもビジネスホテルの方が楽ですね~
 昨夜の雨はすっかり上がって、見上げると満天の星。星空を楽しみつつ歩くのもいいな~、と思ったのもつかの間、霧がドンドンと湧いてきて、あっという間に牛乳の中を歩いているような……道路の案内板も見えない状態。特に歩道が無い道は怖い。こっちから車が来たのは分かるけど、向こうからは見えない(と思う)。次回からはヘッドランプを装備に追加しよう(^^)
 濃霧は日の出後もしばらく続いて、晴れたのは8時頃。この間、20kmくらい進んでいるので、まさに「五里霧中」だね(^◇^;)
 その後は、強い日射しが戻ってきて……夏ならウンザリだけど、濃霧の間に冷え切った身体には有り難かったです。

D2014110202 途中の足利で、有名な渡良瀬橋にちょっと寄り道……普通の橋でした。よくよく考えたら、キレイなのは「橋から見る夕日」でしたね。
 足利で、一緒に歩いてみたいという物好き(?)な友人と合流。昼食は友人が買っておいてくれた、足利名物「ポテト入り焼きそば」を初体験(^^)。ジャガイモとソース合いますね~
 エネルギー補給の後、葛生まで約4時間の二人旅。暑くも寒くもない快適な陽気でした。雨中行軍を覚悟してたけど、助かった。


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2014年10月11日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第16回(北高崎-前橋 41km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第16回目。今回は、

・第十五番札所 白岩山 長谷寺
・第十六番札所 五徳山 水澤寺

を巡りました。しばらく移動だけの回が続いて、巡礼旅だかウォーキング大会だか分からなくなっていましたが、やっと……

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その10」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 最近の定番で、相模大野発4時53分の電車で出発のはずが、ちょっと寝坊。上野-高崎を新幹線で移動して、スタート地点の北高崎に着いたのは8時過ぎ。予定通りに起きてれば、新幹線を使わずに同じ時刻に着けたのに……「遅起きは特急料金の損」なのだ。

 しばらく関東平野を移動していて平地が多かったけど、今回はちょっとだけアップダウンが……榛名山の麓(といってもかなり下の方)を歩くことになります。
 秋晴れの中、2時間弱歩いて、一ヶ寺目の長谷寺に到着。

■第十五番札所 白岩山 長谷寺
 役ノ行者が烏川の底から白い岩を運ばせ、修行の場を作ったという伝説があるお寺。現在の御堂は、武田信玄の箕輪城攻めで焼失した後、武田勝頼が再建したものだそうです。
 御本尊は十一面観世音菩薩で、藤原期の作といわれています。

D2014101101 長谷寺から次の水澤寺までは、約4時間の道のり。一旦、鳴沢湖まで下り、その後はまた登り中心の道になります。この辺りはブドウの産地らしく、道の両側にはぶどう園が沢山。
 榛東村に入って目に付いた看板「ちょっと変な布紙木土 地球屋」、勝手に帆布の鞄屋さんと思い込んで(なんで?)立ち寄ることに……中に入ると嬉しい勘違い、ギネス認定された世界一の吊り飾りが圧巻でした。伊香保温泉や水澤観音を訪れた際は(車なら(..;))近くなので、お勧めです。
 地球屋 榛名

■第十六番札所 五徳山 水澤寺
 伊香保温泉のお膝元、そして三連休の初日ということもあり、観光バスが沢山。でも、駐車場が山門とは反対側にあり、参道から仁王門を経て境内までの長い石段は、ほとんど人に会うこともなく、ひっそりとして良い雰囲気です。しかし、境内に上がると観光地に一変します。
 この水澤寺の開基は推古天皇時代ですが、何度かの火災で焼失し、現在の御堂は大永年間に仮堂がつくられ元禄から天明まで、年々改築を加えられたものだそうです。
 御本尊は千手観世音菩薩です。
 本堂以外にも、釈迦堂、六角堂などがあり、特に六角堂は内部に安置した六地蔵が廻る、珍しい輪堂構造になっています。参拝者は六地蔵を廻しながら罪障消滅、後生善処をお祈ります。もちろん廻してきました。罪障が多いので……

D2014101102 水澤といえば、水澤うどん。せっかくなので味わってきました。参道両側にはうどん屋さんが何軒もあり、特に下調べもしてないので、目に付いた一軒に。注文してから茹で始めるとのことで、ちょっと時間がかかったけど、美味しかった。ただし、この後まだ20キロも残っているため、天ぷらでビールというわけにはいきません、残念。

D2014101103 今日のゴールは前橋。途中の伊香保街道野田宿では、家々の前にかつての屋号が掲げられ、往時がしのばれます。今はほとんど住宅地となっていますが、本陣跡など古い建物もいくつか残っています。
 新前橋から利根川を渡って、前橋に着いた頃にはすっかりと日が暮れていました。次に利根川を渡るのは、千葉県銚子市にある第二十七番札所 円福寺に行くときです、いつのことやら。

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2014年10月 2日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(3) 良く当たります

 8月の初旬に十四番札所をお詣りした後、しばらく移動のみの行程が続きました。先週末やっと約150kmの道程を歩ききって北高崎に到着。
 次回は、しばらくぶりに札所にお詣りです。十五番の白岩観音、十六番の水澤観音。
 来週末はちょうど「体育の日」の三連休。ならば水澤観音にお詣りした後、前橋で一泊して翌日、足利辺りまで進めそう(^^)
 が、前橋駅周辺の宿を調べると……来週末はほとんどが満室。調べたら「前橋祭り」だそうです。9月の連休に熊谷で宿泊しようと思ったらスポーツ大会でダメ、今度はお祭りか~ どうもこの旅、地元のイベントに良く当たるようです(..;)
 運が悪いのか? まぁ「外れる」よりは「当たる」方が良いので、運が良いことにしておきます。他のモノが当たれば良いのに……


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2014年9月27日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第15回(籠原-北高崎 38km)

D2014092701 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第15回目。どんどんとスタート地点が自宅から遠くなるので、移動が大変です。4時53分の始発電車で相模大野を出発。新宿、池袋、赤羽と乗換えてスタート地点の籠原に着いたのは7時12分。
 今日は朝から羊雲が広がる秋晴れ、湿度も低くて気持ちが良い! と、思いきや……中山道(国道17号線)は北西方向に向かっているため、首筋に強い日射しがジリジリ。幹線道路は日陰が少ないので、余計に辛いのです。
 歩き出して約5時間、埼玉県との県境を流れる神流川を渡って群馬県に入ります。群馬県を歩くのはこれが初めてなのだ……多分。
 「だるまと白衣観音」の看板に迎えられ高崎市街、高崎城址を通って北高崎へ。今日はここがゴール地点ですが、まだ日が高いので高崎城址へ逆戻り。

 高崎城は烏川沿いに作られた平城ですが、現在は堀、土塁、櫓などが残るのみです。堀端は散歩するには調度良いです。

D2014092702 帰路は高崎から湘南新宿ラインで……ビールのお供は、当然だるま弁当。入れ物は貯金箱になりますが、これで500円玉貯金をしたら一体いくら貯まるのでしょう?

 次回は久々に札所を巡ります。あっ、そうそう、高崎のシンボル(?)高崎白衣大観音をお奉りする慈眼院は、坂東三十三観音札所にはなっておりません。


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2014年9月24日 (水)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(2) 靴が!

D2014092401  現在、歩き旅に使っている靴は、昨年8月に買ったニューバランスのMO790Hというモデル。メーカーではトレイルウォーク用(つまり山歩きですね)となっているけど、舗装路で使ってます。ミドルカットなのでサポート性が良いのと、メッシュ素材で蒸れにくいのが気に入っています。
 先日、歩いている最中にソールが剥がれかけているのに気づいて、更にソールもかなり減っていたため、新しい物を買いに行きました。いくつかの試したものの、結局同じモデルの色違いで決着しました。
 ところで最近、歩いているときになんとな~く靴が緩いな~と感じていて……少々緩くても問題にならないのがミドルカットのありがたさ(^^)……ワンサイズ小さめでも良いかな~と思ってたけど、新しい方は同じサイズでも緩くない! ソールの消耗だけでなく、アッパーの生地も相当にヘタっていたようです。
 たった1年でここまで劣化するのは、靴がチャチなのか、使い方が激しいのか、どっちでしょう?


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2014年9月20日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第14回(新座-籠原 50km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第14回目。本来の予定では21日(日)に新座をスタート、熊谷周辺で一泊し北高崎まで向かうつもりでしたが……熊谷周辺のビジネスホテルにほとんど空きがない。観光地というわけでもないのになぜ? と、思って調べたら、この(飛び石)連休に「日本スポーツマスターズ2014埼玉大会」が開催されるそうです。当日飛び込みでの宿泊は難しそう、この旅の性格上、事前予約はできない(中止や途中撤退もあり得るので)し……と、悩んでいるとき台風16号が発生。台風の影響が少ない内にと1日繰り上げ、行程も日帰りとなりました。
D2014092001 始発電車で新座まで移動し、スタートは6時30分。川越街道(国道254号線)をひたすら北上。天気は曇りだけど、雨の心配はなさそうです。しかし、気温が低い。先週と同じ半袖Tシャツでは寒過ぎ。薄手のウィンドブレーカーを着て……一日中その格好で調度良かったです。後で聞いたら10月中旬の陽気だとか、1週間の落差が大きくて参ります。
 川越街道はところどころ歩道の整備が悪くて、歩きにくかったです。雑草が生い茂って、藪漕ぎしないといけなかったり。この時期の山での藪漕ぎは、子熊を連れた母熊と出会い頭に出くわすことがあってスリル満点ですが、歩道での藪漕ぎは、突然暴走自転車が飛び出してくるのです(^◇^;) どっちが危ないかな???

D2014092002 途中、この旅始まって以来初めて、椅子に座って昼食。普段は“歩き飯”が基本なのになぜ? 疲れたからではなく、以前なにかのラジオ番組にゲスト出演したフリーライターの北尾トロさんが「山田うどんは埼玉のソウルフードだ!」と言われていたのを思いだし、せっかく埼玉県を縦断するんだから食べてみよう、と初体験。最近はやたらと腰の強いうどんがもてはやされていますが、私はこういう柔らかいうどんも好き。

D2014092003 うどん屋さんを出て、靴を履き直している時に気が付いた。ソールが剥がれかかっている! まだ1年ちょっとしか使ってないんだけど……この歩き旅でこれまで約500キロ、酷使したからか?? 幸いにも爪先、踵はシッカリ着いているので、まだしばらくは持ちそう。でもそろそろ代りを用意しないと……結願までに何足の靴を履き潰す事になるかな~?
 道は東松山の手前で国道407号線へ。この辺りは6月、第十番、十一番を巡った時、西から東に通過しましたが、今回は南から北へ。毎度の事ながら札所の順番に疑問を感じる(^◇^;)
 荒川を渡って、本来ならば一泊するはずだった熊谷へ。次回、スタート前の移動時間が長くなることを考え、もう少し頑張って籠原まで進み16時30分にゴール。次回はいよいよ群馬県に入ります。

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2014年9月13日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第13回(相模大野-新座 38km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第13回目。今回は、この旅3回目の自宅スタート。本来の目的地、第十五番札所は高崎の先ですが、今回は取りあえず途中の新座まで。来週の連休を利用して一気に高崎まで……というプランも考えたけど、無理せずに刻んでいくことにしました。
 それともう一つ、ちょっと方針修正。今まではその日の行程の最後の方で札所に着いて、お詣りしてから少し歩いてお終い、というパターンが多く、札所に着く頃にはクタクタで運良くご住職とお話をさせていただく機会に恵まれても上の空になりがちでした。なのでこれからはなるべく、札所へのお詣りが行程の前半に来るように調整していくつもりです。
 さて、自宅から高崎を目指す場合の最短は、八高線に沿って北上するコース。ところがこれ、5月に自宅から第九番札所に向かったときと同じ道。同じ道は様子が分かっているので不安が少ないけど、反面残りの距離も辛さも予想できてしまうので避けたい。また途中で宿泊する事を考えると、大きな都市を経由した方が……ってことで先ず新座まで移動し、次回は連休を利用して、熊谷周辺で一泊して北高崎を目指すことになりました。
 自宅から新座は38km、好天気……しかも気温はそれ程高くなく、久々に気持ちの良い旅路となりました。さぁ次回は、この旅初の宿泊をともなう行程です。


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2014年8月24日 (日)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第12回(上瀬谷付近-相模大野 8km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第12回目。今回は、前回リタイアした地点から、当初の目的地だった自宅までの8km。距離は大したことないし、歩いた道にも取り分けてお伝えすることはありません。が「坂東三十三観音巡礼歩き旅」としては、ある意味で一段落。
 自宅のある相模大野を起点に、鎌倉、小田原、厚木、平塚、座間、比企、東松山、岩槻、浅草、保土ケ谷と、関東の南西をぐるっと一周して412km、12日間(全て日帰りで継ぎ接ぎ)。しかしこれからの札所は群馬、栃木、茨城、千葉と、ドンドンと自宅から遠ざかっていきます。今までのように日帰りでの継ぎ接ぎ旅は難しくなります。
 そういう意味では、これで一段落というよりは、予行演習が終わってこれからが本番と、いう気持ちです。さあ、これからが楽しみです。


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2014年8月 9日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第11回(三越前-上瀬谷付近 54km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第11回目。今回は、

・第十四番札所 瑞応山 弘明寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その9」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 前回は三越前駅で終了したので、本日はお江戸日本橋がスタート地点。目指す札所は保土ケ谷なので、歩く道はもちろん東海道です。
 西日本には台風が接近中だけど、関東地方への影響はまだそれ程でもありません。気温も26度前後と過ごしやすい。と思いきや、湿度がもの凄く高い! 実はこういう気候が、一番ヤバイ。汗が蒸発しないので、いくら水分補給しても体温が下がらないのです。
D2014080901 それでも何とかいつも通り、平均時速5kmを維持して歩きます。が、湿度以外にも障害が……それは横浜駅周辺の歩道環境。周辺を散歩するだけならまだしも、長距離歩行者には……幹線道路を越える歩道橋はデザイン重視(?)で、やたらに遠回り。しかも次に通りを渡るための横断歩道が、片側にしかなく、引き返して再度歩道橋を渡り直さなければ行けなかったり、もう最悪。今回の歩き旅で、自動車偏重の道路にはいつも苦労させられますが、今回の横浜駅周辺は最悪でした。
 時々、サーっと降る雨に濡れながら、予定よりちょっと遅れて弘明寺に到着しました。

■第十四番札所 瑞応山 弘明寺
 弘明寺の本堂は、屋根こそ銅葺きに葺き替えられていますが、1766年に再建されたままの姿を見ることができます。さらに再建時には建立(737年)当時の部材の多くを再利用したとの事で、歴史的に非常に興味深い建物です。
 御本尊は十一面観世音菩薩で、丸ノミだけで彫る「鉈彫り」という技法だそうです。拝観が可能で、間近で拝むことができますが、汗と雨でびっしょりの身体で本堂に上がるのは憚られたため、今回は遠慮しました。日を改めて再度、お詣りしたいと思います。

 お詣りを済ませ、そのまま歩いて自宅のある相模大野を目指します。次の札所は高崎の先……距離にして120km以上。コツコツ刻んで進むか? 一気に歩ききるか? いずれにしても自宅スタートの方が都合が良いのです。
 が、しかし、高湿度下での長時間歩行は、予想以上にダメージが大きかったようで、歩き始めて10時間を過ぎた頃から徐々にペースダウン。特にこの辺りは自動車専用道路が集中していて、それを越えるために長い階段を延々と登らされたり(もちろん登れば下りもある)で、すっかり消耗しきりました。
 たまたま、小田急線の鶴間駅に行くバスがやってきたのを幸い、自宅までわずか8kmを残した地点で今回は終了となりました。

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2014年7月19日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第10回(春日部-三越前 38km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第10回目。今回は、

・第十三番札所 金龍山 浅草寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その8」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 前回のゴール地点、春日部駅を7時30分に出発、約33キロ先の浅草浅草寺を目指します。道は国道4号線、日光街道です。幹線道路歩きは単調で退屈だけど、私は結構好き、ラジオが道連れです。
 天気は曇り、ちょっと湿度は高いけど、それ程暑くなく歩きやすいです。でも、夕方からはゲリラ雷雨の可能性があるとかで、降り出す前になんとか浅草までたどり着きたい。
 荒川を渡る千住新橋周辺では、花火大会があるらしく、焼きそばやお好み焼きの屋台が準備中。大雨で中止にならないことを祈ってます(どうやら予定通り開催されたようです)。
 千住大橋を渡り江戸御府内に入った頃から、空は真っ黒で雨もポツポツ。急いで一番近い二天門から境内に入りました。

■第十三番札所 金龍山 浅草寺
 浅草寺は東京都で唯一の坂東三十三観音札所。江戸期以降、現在に至るまで観光地の代表格です。でも、坂東三十三観音霊場ができた鎌倉時代には、おそらくそれ程でもなかったのでしょう、だから十三番? 「江戸自慢十三番がこのくらい」という江戸時代の川柳もあり、浅草寺が一番札所ではない事への江戸っ子の不満が感じられます(^◇^;)
 御本尊は聖観世音菩薩です。もっとも秘仏ゆえ、誰も見たことがないのでした。

 境内から仲見世を通り雷門をくぐった頃から、雨は徐々に大粒に……でも次回のためにもう少し前進したい。空とにらめっこしながら歩いて、三越前で地下鉄に乗りました。その後、相当酷く降ったようで……ラッキーでした。

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2014年7月 5日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第9回(北本-春日部 26km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第9回目。今回は、

・第十二番札所 華林山 慈恩寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その7」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 天気予報は、曇り時々雨。でも実際は……小雨時々大雨、風が弱かったのが不幸中の幸いです。北本駅を出発、蓮田駅を経由して目的地の慈恩寺へ向かいました。

■第十二番札所 華林山 慈恩寺
 慈恩寺は住宅と農地の中にありますが、古い山門を入ると広い境内が広がっています。時期ははずれていますが立派な藤棚があり、花の時期はさぞ……
 御本尊は十一面観世音菩薩です。
 このお寺には西遊記で有名な玄奘三蔵の分骨を納めた玄奘塔があります。境内とは別の場所にあるのでご注意を……

 この後、春日部駅まで約1時間歩いて、短めだけど今回の旅は終了です。神奈川、埼玉と北上してきたのに次回は、いきなり東京の浅草寺……そう浅草の観音様です。その後が横浜の光明寺で、更にその後が高崎。なんか効率が悪いけど、番号順に巡ると決めたので仕方ありません。

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2014年6月14日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第8回(明覚-北本 33km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第8回目。今回は、

・第十番札所 巌殿山 正法寺
・第十一番札所 岩殿山 安楽寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その6」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 早朝から横浜線、八高線を乗り継いで、スタート地点の明覚駅へ。前回、徒歩で16時間もかかった行程は、列車利用ならたったの2時間です(^◇^;)

 明覚駅から十番札所のある物見山へは田園地帯を通り、そしてJaxaの地球観測センターを横目に見つつ県民の森を通り抜けます。ちょっと誤算だったのは、コンビニと自動販売機がほとんど無いこと……暑いのに、水分補給もままなりません。

■第十番札所 巌殿山 正法寺
 正法寺は物見山の向かいにある岩殿山東端に位置しており、718年に岩山をくり抜いた岩窟に、千手観音を安置したのが由来とされています。今でも岩壁の下にたくさんの石仏が安置されています。
 御本尊は千手観世音菩薩です。
 仁王門からまっすぐに伸びる500m余の参道両側の家々の前には、地元有志の手でかつて使われていた屋号を示す立て札が立てられ、往時の賑わいが忍ばれます。

 正法寺から次の安楽寺へは約12kmの道のり、正法寺の方(奥様?)から「近いですから」と言われたけど、炎天下の12kmは決して近くはないです。

■第十一番札所 岩殿山 安楽寺
 岩殿山 安楽寺は吉見観音とも呼ばれています。吉見といえば、近くにある古墳時代後期の横穴墓群、吉見百穴の方が有名かもしれません。
 境内にそびえる三重塔が、かつて関東で有数なお寺であったことを思わせます。
 御本尊は聖観世音菩薩です。

 境内を掃除されていたお爺さんと、しばらくお話をさせていただきました。「日本中の名士と血縁で繋がれている」と仰られ、もしや観音様の化身? と、思ったけど……その割りには話がちょっと下品でした(^^ゞ

 お詣りの後は、次回の岩槻観音に少しでも近付くべく、再び炎天下を歩いて高崎線の北本駅に向かいました。

 で、ここからは完全に余談。北本駅に向かう途中、荒川を渡ります。大きな看板に「川幅日本一 約2,537メートル」の文字が……この辺りの荒川の幅はせいぜい数十メートルのはず??
 どうやら国土交通省の取り決めで、川幅とは堤防間の距離を指すのだそうです。う~ん??

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2014年5月 2日 (金)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第7回(相模大野-明覚 80km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第7回目。今回は、

・第九番札所 都幾山 慈光寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その5」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 札所は今回から地元神奈川県を離れ、埼玉県に入ります。埼玉県最初の札所は比企郡ときがわ町にあります。普通なら2日間の行程ですが……幸いにも今回は自宅スタートで、出発時刻が自由に設定できるし、更にゴールデンウィークの真っ最中。ココは一つ腕試しならぬ脚試しで、1日で歩き切って見ることに……

 自宅から慈光寺までが73km、更に最寄り駅の明覚まで7kmの合計80km、順調に歩いて16時間なので、余裕をみて0時に出発することにしました。七つ立ちならぬ九つ立ちです(^^)

 行程の前半は国道16号線。Google Mapで経路検索するともう少し近い道も出てくるけど、よそ様の軒下通るの?って言いたくなるような道を指示される事があって……暗い内は特に間違えやすいので、遠回りでも幹線道路を使うことに。

 横田基地の辺りで16号とはお別れ、この後は埼玉県道のお世話に……幹線道路を離れて、交通量も少なくなってくれると有り難いんだけど、そうは問屋が卸さない。歩道もほとんど無いのに大型ダンプがガンガン通って、非常に怖い。でも、最大の敵は暴走自転車なのだ。とにかく日本の道路は歩行者に優しくない(-_-#)

 10時を過ぎた頃からドンドンと気温が上がり、東京では今年初の夏日を記録したらしい。当然、こっちも暑い。歩道もないけど日陰はもっと無い、頭がボーっとしてくる……けど道は単調で、脚さえ動いてくれれば頭はいらんのです(^^ゞ

 行程は順調で、間もなく目的地。が、最後の最後で急な上り坂のお出迎え、かなりキツいけど、ここまで来て止めるわけにはいきません(^^)

■第九番札所 都幾山 慈光寺
 慈光寺は1,300年の歴史を持ち、源頼朝が戦勝祈願をしたといわれている名刹です。山の中腹、シャガの花が咲き乱れる境内には、観音堂の他多くの堂宇がありますが……疲れ切った脚には辛かった。こんど改めて、じっくりとお詣りに来たいです。
 御本尊は十一面千手千眼観世音菩薩です。ご住職によれば、十一のお顔は母親の子供に対する喜怒哀楽を、千本のお手は子供を育てるために差し出す手を表しているそうです。またこのお寺の観音様は珍しいことに左下のお手の1本が後を向いています。これも背に負ぶった子供に対する慈悲を表しているそうです。

 お詣りを済ませ、更に明覚駅まで歩いて今回の巡礼旅は終了です。さすがに疲れた(^^ゞ

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2014年4月19日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第6回(鶴巻温泉-相模大野 25km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第6回目。今回は、

・第八番札所 妙法山 星谷寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その4」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 前回のゴール、鶴巻温泉駅を8時にスタート、国道246号線をひたすら東へ。幹線道路故の騒音はともかく、4月中旬を過ぎているのに冷たい東風……つまり向かい風には閉口しました。
 目的地のちょっと手前、下今泉でやっと246とはオサラバ。近くにはお気に入りの造り酒屋があるんだけど、今日はお預け。

■第八番札所 妙法山 星谷寺
 実はこのお寺、私の散歩コースの一つです。特に紅葉時期には境内の銀杏が見事で、毎年見にいってます。今はまだ若葉が芽吹いたところだけど……
 御本尊は聖観世音菩薩です。

 今回のゴールは相模大野の自宅です。なぜ自宅? 実は次の第九番札所は、70kmも離れた埼玉県比企郡……自宅スタートなら何時に出発しても良いので、できれば一気にたどり着きたい、と画策しています。

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2014年3月 8日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第5回(伊勢原-鶴巻温泉 30km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第5回目。今回は、

・第六番札所 飯上山 長谷寺
・第七番札所 金目山 光明寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その3」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 スタート地点は伊勢原駅。前回、新松田駅から20km移動(だけ)しておいたお陰で余裕を持って二ヶ寺を巡れます。ところで六番札所から八番札所は直接行けば10km程しか離れていません。が、七番札所が反対方向15kmにあるのです……札所の番号順に巡る事に決めたのをちょっと後悔(^^ゞ
 天気は久しぶりの快晴、でも3月なのに強い北風が吹いてます。前半は山沿いだったため寒いだけだったけど、後半は田園地帯、遮る物が何もなく真っ直ぐに歩くのに苦労する程の強風に辟易しました。

■第六番札所 飯上山 長谷寺
 丹沢山地の東端、海抜280mの白山中腹に長谷寺はあります。最初の門から仁王門まで長い石段が続きます。段の幅が狭くて、何回も躓きました。
 境内には樹齢約400年のイヌマキの木があり、歴史を感じます。因みにこのイヌマキは「かながわの名木100選」に選ばれています。
 御本尊は十一面観世音菩薩です。

■第七番札所 金目山 光明寺
 丹沢山地と鷹取山を中心とした海沿いの山地(名前あるのかな?)の間を流れる金目川、そのほとりに光明寺はあります。平塚市では最古の建造物、西暦1,500年頃の建立で、室町末期の造形を残しているそうです。
 境内には水琴窟が設けられており、近づくと涼やか(寒いので涼しくなくても良いのだが……)な音が聞えます。またカンザクラの花がちょうど見頃でした。
 御本尊は聖観世音菩薩です。

 今回のゴールは鶴巻温泉駅。次回はここから座間を目指します。


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2014年2月23日 (日)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第4回(新松田-伊勢原 20km)

D2014022301 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第4回目。今回は移動だけです。新松田駅をスタートして次回に第六番、七番札所をまとめて巡るのに効率が良いように伊勢原を目指します。本当は今回、六番札所だけを巡るつもりだったけど、諸般の事情で予定変更。
 新松田辺りは鄙びた田園風景が広がりますが、歩くのは国道246号線の一本道。寄り道する時間はほとんど無いので、ひたすら歩くのみです。
 最後に大山登山の時、いつもバスで素通りしてしまう伊勢原大神宮にお詣り。因みに、名前に「大神宮」とある神社には天照大神が祀られています。


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2014年1月18日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第3回(茅ヶ崎-新松田 41km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第3回目。今回は、

・第五番札所 飯泉山 勝福寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その2」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 スタート地点は茅ヶ崎駅、まずは飯泉まで25kmを歩かないといけません。天気は曇り、いや、ときおり雪が舞う絶好の歩き日和(ウソ)。天気が良ければ海沿いの国道134号線を歩こう、と思ってたけど……寒そうなので、国道1号線(東海道)を歩くことに。
 流石に旧街道だけあって、通り沿いには東海道名残りの松並木、日本三大俳諧道場の一つとされる鴫立庵(しぎたつあん)、吉田茂旧邸、新島襄終焉の地などなど、興味を引く場所が沢山あります。でも、寄り道は禁物。行程の先は長いし、天気の悪化も心配だから……
 約5時間かかって勝福寺に到着しました。

■第五番札所 飯泉山 勝福寺
 勝福寺はかつて小田原城の鬼門除けとされていたお寺です。樹齢千年といわれる銀杏の木や宝永元年(1704年)に鋳造された龍頭の手水鉢、寛永六年(1629年)在銘の梵鐘など、境内に入るとタイプスリップした気分になります。
 御本尊は十一面観世音菩薩です。
 更に境内に、二宮金次郎少年の本尊崇拝像が建てられています。

 ところで我家の氏神様は報徳二宮神社。二宮尊徳翁とは無縁ではありません。報徳二宮神社の本社は小田原城内にあることを思い出し、ちょっと寄り道することに……さっき寄り道しないって言ったのに(^^)
 小田原城に寄り道したことでちょっと距離が増えたけど、予定通り新松田駅まで歩いてゴールです。
 次回は丹沢山地の東側の麓にある、第六番札所を目指します。実はその途中で、第七番札所の近くを通過するのですが……今回は番号順に巡ることに決めているので、心を鬼にして通過(できるかな?)です。

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2014年1月11日 (土)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第2回(鎌倉-茅ヶ崎 25km)

 坂東三十三観音巡礼歩き旅、第2回目。今回は、

・第一番札所 大蔵山 杉本寺
・第二番札所 海雲山 岩殿寺
・第三番札所 祇園山 安養院 田代寺
・第四番札所 海光山 長谷寺

を巡りました。

※お寺の写真は「坂東三十三観音巡礼歩き旅 その1」 (帰ってきた! 二ッ目日記)にて公開しています。

 スタート地点は鎌倉駅、観音様の前に前回あまりの人出でお参りできなかった鶴岡八幡宮にご挨拶(^^) 1月2日の混雑がウソのようにガラガラ。この分なら今日一日、ノンビリとおお詣りできそう? が、この思いは一番札所で早々に打ち砕かれますが(^◇^;)

■第一番札所 大蔵山 杉本寺
 鶴岡八幡宮からほど近い杉本寺は、鎌倉最古(天平6年開山)の寺院で今で三体の十一面観世音菩薩が奉られています。山の中腹にあるため、道路から境内までは狭い石段を登ります。現在、本堂の茅葺屋根の葺き替え中で、狭い石段の片側しか使えず、さらに狭くなってます。
 山門を入ろうとすると、もの凄い人だかり。どうやらお詣りが終わったバスツアーの団体さんと、これから本堂に向かう別の団体さんが、狭い石段ですれ違えなくて固まってる様です。本堂も人であふれていて、身動きが……
 観音巡りのバスツアーがあるのは知ってたけど、初日から出くわすとは……今日はこのまま、同行五十人??
 人が多いのは置いといて、流石に鎌倉最古のお寺だけあって山門も本堂も趣があります……工事中じゃなければ(^^ゞ 工事が終わったら、もう一度お詣りに来ることにしました。

■第二番札所 海雲山 岩殿寺
 杉本寺から久木ハイランド(高級住宅地)を抜けて、逗子側に……岩殿寺も長い石段を登ります。本堂のある最上部からは鐘撞堂越しに逗子の海を眺める事ができ、非常に良い景色。幸いにもバスツアーの団体さんはやってこなかったので、ゆっくりと景色を楽しめました。
 このお寺も御本尊は十一面観世音菩薩ですが、本堂は扉が閉まっていてよく見えません。

■第三番札所 祇園山 安養院 田代寺
 岩殿寺から名越トンネルを通って、鎌倉に戻ります。ホントは名越切通しを通りたかったけれど、下調べ不足で入り口が分からず、断念。
 安養院は今までのお寺に比べると新し目。御本尊は千手観世音菩薩です。

■第四番札所 海光山 長谷寺
 長谷の観音様で有名。有名ゆえに完全に観光地化してます。拝観料も電子マネー対応の自販機だし……
 御本尊の十一面観世音菩薩は、木彫金箔貼りで高さ10メートル。何度お詣りしても圧倒されます。

 さて四ヶ寺を巡った後、茅ヶ崎駅まで歩いて今回はゴール。次回は茅ヶ崎駅をスタートし、第五番札所のある小田原を目指します。

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2014年1月 3日 (金)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 番外編(1) 今年の目標は……

 今年の目標は、関東1都6県に散在する三十三ヶ所の観音様を巡る、坂東三十三観音巡礼旅です。全行程約1,300km、一度に巡ると列車、バスを使っても10日以上掛るそうですが、今回は全行程を歩きたい。もちろん一気に歩くには仕事をリタイアしないと無理なので、継ぎ接ぎ形式で…
 3年前に関東三十六不動を巡ったときは、1年間で満願(全札所を巡り終えること)を目指したため、遠方の札所は列車を使わざるを得なかったのですが、そのせいで満願になってもなんか達成感がイマイチ。今回は期限を決めない代わりに、全部歩く予定です。
 坂東三十三観音は関東三十六不動より数は少ないけど、西は小田原、北は伊香保・日光、東は銚子と範囲は広く……何年かかるんだろう?? 「今年の目標」ではなく「ここ何年かの目標」ですね~
 とにかく考えてても仕方ないので昨日(1月2日)、自宅のある相模大野から1番札所のある鎌倉まで歩いて、初めの一歩を踏み出しました。お正月の鎌倉はもの凄い人出で落ち着かないので 、札所へのお詣りは無し(^◇^;)。ちょっと落ち着いた頃に1番札所から巡り始めます。


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2014年1月 2日 (木)

坂東三十三観音巡礼歩き旅 第1回(相模大野-鎌倉 32km)

 今年から始めた(「発願」というらしい)、坂東三十三観音巡礼歩き旅。第1回目は自宅のある相模大野から鎌倉まで、巡った札所は……無し。なんせ今回「全行程1,300kmを歩く」と決めたので、移動だけの回が多くなると思われます。「結願」まで一体全体、何年かかるんだ……東京オリンピックまでにはなんとかしたい(^◇^;)
 相模大野から鎌倉駅までどうやって歩くか? 地図を眺めると下鶴間辺りに「かまくらみち」の記述を見つけました。「鎌倉道」は「鎌倉街道」「鎌倉往還」等とも呼ばれ、鎌倉時代に各地を納める鎌倉幕府の御家人が、有事に鎌倉まで駆けつける「いざ鎌倉」のために整備された道です。今回見つけたのは高崎辺りまで続く「上道」の一部らしい。鎌倉時代には「鎌倉街道」とは呼ばれず、このように「上道」「中道」「下道」等の名前が付けられていたそうです。
D2014010201 鎌倉に行くなら「鎌倉道」でしょ!と、歩きは始めました。幸運にも良い天気に恵まれ、非常に気持ちが良い。ただ難点は、道幅が狭く歩道がほとんど無い。なんせ鎌倉時代の移動手段は馬だけで、このくらいの幅があれば二頭が併走するのには十分なのでしょう。
 さて次回は、鎌倉駅を起点に一番札所の杉本寺から巡り始めます。


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